Microsoft 365 アクティブブラウザーの確認レポートから IE と旧 Edge がなくなるようです

Microsoft 365 へのアクセスのために利用できるブラウザーInternet Explorer や旧 Edge 、新 Edge など多数のものをサポートしていました。

しかしながら Internet Explorer は 2021 年 8 月、旧 Edge はそれよりも早い 2021 年 3 月でサポートは終了となっています。

https://blogs.windows.com/japan/2020/08/18/microsoft-365-apps-say-farewell-to-internet-explorer-11/?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

サポートは終了したのですが、実際はまだ一部では利用ができる状態となっていました。

2022 年 6 月 15 日の Internet Explorer 11 の EOS を迎えるにあたり、これらサポートが終了したブラウザーでの Microsoft 365 アクセスレポート提供が終了することになったようです。

レポートというのは以下の Microsoft 365 管理センターより見ることのできる、 新  Edge を利用しているかどうかをチェックするための機能です。

https://admin.microsoft.com/#/reportsUsage

今までは以下のように Edge 従来版と Internet Explorer の表記で利用が終了していないか確認することができたのです。

2022 年 6 月末を以てこの表示は新 Edge のみに切り替わるとのこと。

実際には Internet Explorer が利用できなくなるまでにはもうしばらく時間があるようですが、徐々に包囲されていっている感がありますね笑

いずれにせよ、 Internet Explorer や旧 Edge の利用状況をこれで測ることはできなくなります。ぜひグループポリシーなどを用いて旧来のブラウザーを利用で着ないようにしておくことをお薦めします。

音楽:GODDS DRUNK

Windows 11 Insider Preview Build 25136.1000 リリース

今週も Windows 11 の Insider Build がリリースされています。

いつも通りの Dev Channel だけでなく、 Release Preview Channel も出ています。

Release Preview Channel は 22H2 に向けた要素のものとなり、 Build は 22000 から22621 に上がっています。(すでに Beta Channel で出ている Build 番号ですね。)

Release Preview は Insider for Business に入っていること、かつ Active Directory にはいいているなど、組織で管理されているという状態になることで 22621 が配布できるようになるようです。シーカーエクスペリエンスでの配布ということなので、 Windows Update の画面でインストールする必要があるようです。

さて、 Dev Channel ですが、こちらは Build 25136 となりました。

今回の更新では標準アプリの一部に新機能が搭載されていっています。

その一つはメモ帳です。

UI 上はあまり変わらないのですが、 Alt を押したときにショートカットキーの割り当てが表示されるようになったり、置換性能が高くなったりしたようです。(速度の改善がなされたようです。)

そのほか、メディアプレーヤーの音楽にある並び替えの種類に新しいものが加わっています。

「日付が追加されました」という項目です。笑

この項目はよくある日付順ってやつですね。

ファイル作成日時なのか、メディアプレーヤーに登録された順なのかはわかりませんでした。(いつも作成時に登録しちゃっていたので汗)

そのほか、エクスプローラーのナビゲーションペインが変更され、 PC に Windows フォルダーが消えるとか既知のフォルダー(ドキュメントや画像など)を表示した際のステータスバーがパスになるらしいです。これはかなりうれしいですね。今までコピーしても使いまわせなかったので毎回 Users の下に入ってパスを探していたのですが、これが簡単になるということになります。

さらにウィジェットのタスクバー表示について、天気以外のものを表示する機能が加わるようです。

以下の部分ですね。ここに株価などが出るみたいです。

Windows 10 の最後の方で出てきた興味とニュースに近い感じですね。

エクスプローラーとウィジェットは今後少しずつ展開されていくようです。まだ私の環境には来ていませんでした。

Release Preview にも 22H2 が来たことで、秋の更新の方向性が見えてきたことになります。 Windows 11 の本格導入はこの辺りから始まると思うので、組織の管理者はそろそろ本腰を入れてみていくとよいかもしれません。

音楽:Spirit of place

Microsoft 365 Teams に更新機能が追加されたようです

Microsoft Teams でチームメッセージをやり取りしていたところなんだか新しいアイコンが表示されていました。以下画面右下のクリップボードとペンのアイコンです。

調べてみたところ、更新というアプリのようで、 Microsoft 公式アプリのようです。

ボタンをクリックすると、利用に手順が必要とのことで、続行ボタンを押す必要がありました。

その後、利用できるようになったので、まずは Blank から開始するというボタンを押していきたいと思います。

ちなみにその下にあるのはテンプレートのようです。

プロジェクト進捗とかメンテナンスリクエストとか、情報をやり取りするもののようですね。

Planner の進捗入力のところのみを切り取ったようにも見えます。

Blank からスタートした場合、項目を新規追加していく流れとなるようです。

新規追加を押してみましょう。

新規追加を押すと 3 つのカテゴリから項目を選ぶ形になりました。

ラジオボタン、テキスト、日付ですね。

テキストを選択してみたところが以下です。見た目は Forms をほうふつとさせる感じです。

1 つのみ質問を作って次に進んでみました。

次は詳細指定という項目があります。

オンにしてみると、これは通知のタイミングでしょうか。

提出者に通知ということが出ていますね。

繰り返しという項目は 1 回のみと、毎週、毎月と 3 つが用意されていました。

公開ボタンを押したところ以下のアナウンスが。

初めて更新機能を利用するときは Power Automate のポリシーや規約が適用されるということがアナウンスされるようです。裏で Power Automate を利用する機能ってことですね。

Contiune すると以下の画面に。これはチームの会話なのですが、チーム参加者の名前が表示されています。

Write update ボタンを押してみたところが以下。

閲覧者というところに自分の名前が入っています。先ほど質問で作った内容が表示されています。

送信すると作業完了の画面に。

内容は一度送信すると更新ができないようでした。一度きりっていうのも割り切った仕様でよいですね。

送信が終わると Pending から自分の名前が消えて、 Submitted のほうに移動していました。続いて Review を押してみましょう。

誰がどういった回答をしたのか書かれるようですね。

系列全体を表示するボタンを押すと 更新アプリのレビュータブに移動しました。

時系列でいつだれがどういった回答したのかわかるようになっているようです。

これ、 Forms を特定の人に配り、提出状況を追えるシステムですね!

アンケートを取る時に、未提出が分かるような機能が無くて、今までは突合せをしていたのですが、これかなり前から求めていた機能です!

大まかな話になるかもしれませんが、 Power Apps でアプリを作るケースで多いのが情報収集ですから、この更新機能に載せ替えていくことができる面があるような気がします。

Power Apps と違い、細かな制御はできない反面、 Forms レベルの手順で作れるので、より業務を効率化できそうです。

この機能、もう少し調べていくとどういったところに適用できるのか、何か見えてくるかもしれません。

音楽:メロドラマ

Microsoft 365 Teams のチャットコンパクトモードを利用してみましょう

2022 年 2 月頃に提供された機能なのですが、紹介ができていなかったので今回はこの内容を見ていきたいと思います。

通常のチャット画面は以下のように自分の記述が右側に、その他の方の記述は左側に出るようになっています。

このチャットをコンパクトにすることで、同じ範囲に表示できる文字量を増やすことができるというわけですね。

設定方法は三点リーダーの設定メニューから行っていく形となります。

一般 - チャットの表示間隔の項目がその項目になります。

「チャット」とあるように、この設定はチームメッセージには影響がありません。チャットとチームの違いは分かりにくいので、この設定を行っておくことで一目でやり取りがチャットなのかチームメッセージなのかが分かるようになります。

選択し、×ボタンで画面を閉じれば設定完了です。

実際のチャット画面は以下のようになります。ざっと倍の量のチャットが見えるようになっていますね。

また、自分自身も左側に表示されるため、若干読みにくい形になってしまうのですが、この辺りは慣れ次第で何ともなりそうな感じです。

この機能は小さな変更点ですが、意外と使いやすくなる機能に仕上がっているように感じます。こういった簡単でもパワーのある設定はどんどん増えていってほしいですね!

音楽:My Love

SQL Server 2012 のサポート終了が近づいています

Internet Explorer 11 の EOS 対応がひと段落した後も Microsoft 製品のサポートサイクルは働き続けています。

次に意識しておきたいのは 2022 年 7 月 12 日の SQL Server 2012 のサポート終了ではないでしょうか。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/announcements/sql-server-2012-windows-server-2012-end-of-support?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

え、 2012 って 2023 年が終了タイミングでは?と思った方もいると思いますが、 2023 年のサポート終了は上記にも記されているように Windows Server 2012 となっており、 SQL Server 2012 はその前に EOS となるのです。ちなみに SharePoint 2013 は 2013 にもかかわらず Windows Server 2012 よりも前の 2023 年 4 月 11 日でサポート終了となります。さらに SharePoint 2013 はデータベースに SQL Server 2014 ではなく 2012 を利用しているケースもあり、その場合は SQL Server が先にサポート終了となるのです。ややこしいのでこの辺りを利用している方は注意してみておきましょう。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/sharepoint/product-servicing-policy/updated-product-servicing-policy-for-sharepoint-2013?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

さて話を戻して SQL Server ですが、例にもれず ESU (拡張セキュリティ更新)の適用を行うことも可能です。これを活用すると最大 2025 年 7 月 8 日までセキュリティアップデートを受けることができるようになります。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/sql-server/end-of-support/sql-server-extended-security-updates?WT.mc_id=M365-MVP-5002496&view=sql-server-ver16#frequently-asked-questions

残念ながら  Express エディションは対象に含まれないため、これを利用する Azure AD Connect はバージョンアップし、 SQL Server 2019 ベースの V2 に移行していく必要があるのです。

SaaS の台頭によりこの辺りを意識するケースは減ってきている感じはありますが、セキュリティへの意識はすべての先頭にあるものなので、忘れないよう対処していきたいところです。

音楽:限りなき旅路

Microsoft 365 セルフサービス導入に Project の試用版が追加されるようです

皆さんは Microsoft 365 のセルフサービスはご存じですか?

利用している方の中にはすでに Windows 365 などで利用している方もいるかもしれませんが、まだあまり知られていないのではないでしょうか。

このセルフサービスは、組織で利用している Microsoft 365 に個人のクレジットカードを紐づけて、必要な人が自分向けに購入できるという仕組みとなっています。

2021 年にはこちらでも使い方を案内させていただいたので、もしかするとユーザー利用を気にされていた方はチェックされている方もいたかもしれません。

Windows 365 Azure AD ユーザーのセルフサービス購入の対象となったようです - ()のブログ (hatenablog.com)

そんなセルフサービスですが、今後 Project の試用版が正式に追加されてくるようです。

Project は Planner の上位互換のような仕組みで、複数の案件、複数のリソースをまとめて管理できる管理帳票となっています。

作業時間を入れていくことで、 1 日のうちに無理な作業時間が一人に割り当てられていないかなどをチェックできるので使い始めるとかなり便利なのですが、使ってみないとその良さを実感できないアプリだったりもするため、普及度は今一歩という感じでした。

この今一歩だった面を使ってもらうという方法で解消しに行こうとしているように見えますね。

セルフサービス自体は BYOL のようなものなので、組織ポリシーとして禁止したいケースは多そうですが、まず使ってみて導入を検討する立場の方であればこの方法はよいのかと思います。特に直接購入ではなく期間限定の試用版を提供できるというのが大きいですね。社内の評価であれば個々人にやらせるべきではないという考え方もあるので、永続的に個人の力量に任せる方法はちょっと危険な感じもしていました。試用版のみ利用できるという形にすればレガシーな状態が出来上がるわけでもないので、大いに検証してもらうことができそうな気がしています。

個のセルフサービス導入については以下のサイトに設定方法などが書かれているため、気になる方はぜひ一読してみてくださいね。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/commerce/subscriptions/manage-self-service-purchases-admins?WT.mc_id=M365-MVP-5002496&view=o365-worldwide

音楽:Wild Fight

Microsoft 365 Defender for Office 365 にて既定のポリシー設定が強化されるようです

Microsoft 365 ではセキュリティの強化に余念がなく、日々新たな取り組みが行われようとしています。

本日はそんなセキュリティ関連の一つ、既定のセキュリティポリシーが強化される話が TechCommunity に上がっていたので連携させていただきたいと思います。

https://techcommunity.microsoft.com/t5/microsoft-defender-for-office/configurable-impersonation-protection-and-scope-for-preset/ba-p/3294459?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

2022 年 6 月から 8 月にかけて、既定のポリシーを適用できる範囲を最適化し、すべてのユーザーを手軽に選択できる機能が追加されることが決まったようです。

この既定のポリシーというのは、以下サイトからアクセスできるポリシーセットのことです。

https://security.microsoft.com/presetSecurityPolicies

私の環境はまだ適用されていないため、全ユーザーを選択することはできず個々のユーザーやグループを指定して適用する必要がありました。

これがボタン一つで全体を対象とするように設定できるようになるということですね。

また、同じサイトには指定ユーザーのセキュリティ強化についても言及されていました。社長や取締役など偽装される可能性の高いアドレスやドメインを指定しておくことで、保護ポリシーを強化する機能も一緒に追加されるようです。

ここでいう偽装可能性の高いアドレスは、主に社外のアドレスのことを指します。

社長のケータイメールから指示が飛んでくるようなケースで偽装が行われると確実に踏んじゃいそうですよね。そういったことから防御するものとなるようです。

これらの機能は Defender for Office 365 に含まれるようですので、 Office 365 であれば E5 以上が必要となる形です。この辺のセキュリティ回りは何が E3, E5 に含まれるのかわかりにくいところではありますが、以下 docs を参照すると記載されているので、気になる方は一読しておくとよいでしょう。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/security/office-365-security/overview?WT.mc_id=M365-MVP-5002496&view=o365-worldwide

今後ますますセキュリティの観点は重要になってきます。ぜひこれらを確認していただきより安全な環境を作り上げていってください。

音楽:Space Lion