Microsoft 365 MSOnline PowerShell が非推奨へと格下げされています

2024 年 4 月 1 日のコミュニティブログなのですが、 MSOnline PowerShell が非推奨となったという話が上がっていました。

https://techcommunity.microsoft.com/t5/microsoft-entra-blog/important-update-deprecation-of-azure-ad-powershell-and-msonline/ba-p/4094536?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

これは Microsoft Graph PowerShell SDK が出る前に主力だった Microsoft 365 へアクセスするための PowerShell モジュールとなっています。

このモジュールではまだパスワード認証が主流だったころの名残から、 Azure 上にコマンドレット実行ユーザーを作成せずとも通常のユーザー ID パスワードでアクセスが可能なつくりになっていたのですよね。

今となっては信じられないことではありますが。

この MSOnline モジュールでは Microsoft 365 ユーザーの情報を取得するのによく使った記憶があります。

ユーザー一覧を取得したり、そのユーザーに付与されたライセンスを確認したりといった具合です。こういった機能は前述のように Graph API に引き継がれていますが、すべてのプロパティが用意されているわけではないところは注意が必要です。

Graph API 側は今後も足りない機能の拡充は行われるということなので、うまく取得できないものがあれば MSOnline と使い分けていくのがよさそうです。

非推奨となったこの API ですが、今後 2025 年 3 月 30 日までは利用制限などは行われないとのこと。ただし、最新バージョンの利用時に限られるので、古いバージョンを利用している場合は早めに入れ替えておくことをお薦めします。

音楽:Into GAEA