Windows 11 Insider Preview Build 26340.9843 リリース

今週も Windows 11 Insider Program は定期更新を維持することができました。

数年前であれば息切れが始まりそうなタイミングではあるのですが、こうして更新を続けてセキュリティの問題を中心に解決に導いてくれており、力の入れ具合が一段と高まっている感じを受けますね。

というわけで今週は 4 Build の更新が実施されています。

Beta : Build 26220.9836
Experimental : Build 26340.9843
Beta (26H1) : Build 28020.3382
Experimental (26H1) : Build 28120.3393
Experimental (Future Platforms) : Build 29698.1000

Experimental では検索機能の拡充が案内されています。

前回も今後の更新ということでアナウンスされていましたが、これがリリースされてきた形ですね。

検索から直接アクションを起動することができるようになったり、検索結果にプレビューが表示されたりと、使い勝手の向上を中心に実装が進んだ形になっていました。

プレビューは検索結果に関する箇所が表示される形ではなさそうなので、今後のレベルアップが待ち望まれる状況に見えているのですが、少しでもわかりやすくなるよ鵜にしていくという方向性は見えたのではないでしょうか。

そのほかにはコンシューマー利用になるのですが、 Microsoft 365 Family のなかで、ストレージの共有利用がどこまで進んだのかが表示されるように設定アプリのアカウントに調整が入ったようです。

共有ストレージの最大がデフォルトで 2.0TB まで縮小されたため、その影響度を見えるかするための機能ですね。

なんだかんだで利用頻度が高くなりそうな機能となっているように感じました。

Beta ではその他ユーザーの画面時にユーザーアイコンが表示されないようになっています。

今までは人型のアイコンが表示されていたかと思いますが、見間違えを防ぐために USB キーのアイコンに変わっています。結構わかりやすく見えているのですが、どうでしょうか。

そのほかは今までの Experimental で実装が進んでいたアプリごとのプライバシー設定や拡大鏡の Win + + での拡大などが実装されたようです。

Beta 26H1 には検索ホームに広告の表示廃止と Cloud Rebuild でのファイル削除系のオプション追加などが挙げられています。また、デバイス接続時の自動で起動するアプリについてダイアログがダークモード対応や通知対応が増えています。

Experimental 26H1 には検索は Beta とは異なり Experimental 側の進化までが入るようになっており、差別化を意識したつくりを行っていただけているようでした。

Future Platform には Beta, Experimental で実装されたプライバシー保護分離ができるようになったそうです。これの実装が済むと Android と同等になったといえるため、まずはそのほかの Build についてもここを目指してもらいたいという思いが強いですね。

というわけで今週はバグフィックスと機能追加の両方がうまくミックスされた週になっていたのではないでしょうか。

今後もこういったスピードで更新が行われてほしいところですね。

音楽:Green Bird

Microsoft 365 Teams 会議の条件付きアクセス機能が追加されることになりました

Microsoft Teams の会議は昨今様々なところで利用されており、特にエンタープライズの領域ではリモートが必要な経営会議などの重要局面でも利用されることが増えているように感じます。

半面、会議の参加者における詳細なアクセス制御を実装していないかった面もあり、会議の参加者における関してのなりすまし強度はかなり低いものとなっていました。

これは組織内の認証が行われていればよいという流れから来ていたのかと思いますが、 2027 年 1 月以降は Teams 会議ポリシーにて多要素認証の必須化などを設定するための条件付きアクセス機能が実装されることになったようです。

この変更が利用できるようになると、 SharePoint へのアクセスはパスワード認証でのアクセスを許可しつつ Teams 会議では MFA を必須とする。といったような状況を作り出すことができるようになります。

上場企業の経営会議などでは、その情報の漏洩が組織運営に致命的な問題になるケースもあるため、明示的に不可とする運用ができるのは意味があるように見えますね。

パブリックプレビューは 2026 年 11 月下旬から開始されるため、今のところ組織内のみなのか外部やゲストも制御できるのかなどといった詳細情報の開示も待たれるところですが、主催者は多要素認証、デバイス準拠、位置情報に基づく状況などの追加検証を要求できるようなので安全性は飛躍的に高めることができそうです。

例えば組織内の会議室からのみ参加できるようにしてしまえば、ショルダーハックなどの状況を作り出せないようにできるということなので、待っていた組織も多くあったのではないでしょうか。

この手の機能は認知度が高くならずに使われないということが往々にあるのかと思うので、ぜひパブリックプレビューの期間から積極的に利用していき、組織内での活用を進めていってほしいですね。

これにセキュリティライセンス( E5 など)が必須ではないという状況ができたのならばかなりうれしい方針なので、周りの機能との違いも抑えていくようにしたいところです。

音楽:FIDDLER'S GREEN ~船乗りたちの酒場~

Microsoft 365 Copilot Excel 関数のエラーを解析できるようになりました

Excel を利用していると、関数表記がわからなくなりエラーを併発してしまうことが時折あるのですが皆さんはいかがでしょうか。

今回はそんなエラーに遭遇した際に、新しいメッセージが表示されるようになっていたので紹介したいと思います。

それは、今夏メッセージだったのですが、エラーの操作に関する表示が変わったという案内でした。

左上の三角をポイントするとエラーに対する対応が表示されるようになったという内容ですね。

今までは確かコメントの表示のような形でエラーの種類が書かれていただけだったような気がします。

それがこの変更によりエラーの修正を動的に実施してくれるようになったのです。

このエラーを修正と書かれたボタンを押すことで Copilot を駆使した関数修正を行うことができます。この動きは後程見てみましょう。

三点リーダーはオプション画面の表示などがまとまっています。個別設定ではなく、 Excel のオプションに遷移するためちょっと珍しい形の設定に見えました。個別の設定ならともかく、 Excel のオプションに行くのは斬新です。

修正を押すと、右側の Copilot が開き、エラーの特定と修正を命令してくれます。

こういった動きはプロンプトの参考にもなるので、うれしいですよね。

ちょっとすると、今回のエラーの原因がわかりました。

Copilot 関数を使っていた箇所だったのですが、 EOS に伴ってエラーとなっていたようです。

しかもこれ、エラーにならないようにわかりやすいエラーメッセージでラッピングしてくれます。

こういった動きはとてもありがたいですね。

ちなみに元の関数はこんな感じでした。_xlfn.xlws. で始まるコードが関数の内部名なのかもしれません。手入力で入れても反応はしないので、完全に外部からは使えないコードになっているのかと思います。

しかしこれで関数エラーを発見したらまず Copilot という流れを作ることができますね。こういったところで活躍してもらうのが本来の Copilot の使い方なのかもしれません。

音楽:Surf

Microsoft 365 バックアップを利用する前に読む 10 の知っておくことはぜひ一読しておきましょう

Microsoft 365 におけるバックアップは昨今のランサムウェア被害を考えると重要な機能の一つに挙げられるようになってきたのかなと考えていますが、クラウドの仕組みのためバックアップは自動で行われるものという考えを持たれているケースも多いように思います。

そんな状況を払しょくするには認知を高めるしかないのですが、そのための情報が Microsoft 365 バックアップを有効化するためのサイトに用意されているのをご存じでしょうか。

Microsoft 365 管理センター内にある設定 - Microsoft 365 バックアップを開くとこれを見ることができます。

直接開くなら以下のコミュニティブログになっています。

こちらからならば Microsoft 365 の管理者権限がなくても見ることができるのでこれから管理者になる方でも確認が行えます。

https://techcommunity.microsoft.com/blog/microsoft_365blog/10-things-to-know-before-enabling-microsoft-365-backup/4529275?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

ここにはいろいろとバックアップの重要性や効果などが 10 のリファレンスとして並んでいるため、参考にできる情報になっているかと思います。

ただ、 1GB 単位の課金は地味に効くんですよね。。。

1TB もあれば月額 3 万円程度にまで膨らむので、重要なデータをより分けることの重要性が問われる形です。

そうはいってもリストアは早いですし、復元も柔軟に行えるという利点は何事にも代えがたいかと思います。

そのため、対象とする範囲をうまく制御し、最大のパフォーマンスを得られるように整理を行っていくのが腕の見せ所になるという感じでしょうか。

管理は何事も大変なのですが、縁の下の力持ちとして表に出る機会が少ないので、なかなか理解してもらえないケースが多いのかなと思います。

普段管理に接することがない方も、ぜひこの機会にバックアップを学んでみてはいかがでしょうか。

音楽:My Little Pony

Microsoft Edge 危険となった証明書の無効化を進めましょう

2026 年 10 月は様々な組織でセキュリティ問題が発生し、その対処に多くの組織がリソースを割いて何とか問題を解決しようと躍起になった月となりました。

問題が発生した場合多くは、直接の利用者が被害を受けるだけで済むのですが、クラウド提供者にて問題が発生した場合は CSP の形でサービスを提供しているケースもあり、そのサービスを包含している別のサービスの利用者が被害を被るといった影響範囲がわかりにくい問題もいくつか出ていました。

そのような中でも影響がかなり多いと思われる事故が発生したようです。

eMudhra という認証局のルート証明書に不備があり、この認証局から発行された多くの証明書が信用できないという事態になっています。

この内容は以下の Security 関連のブログに詳しく書かれているのですが、証明書の問題を解消するため、 Windows と Edge でこの証明書を失効扱いとするパッチがリリースされたのです。

https://www.microsoft.com/en-us/msrc/blog/2026/10/microsoft-response-to-compromised-emudhra-certificate-authority-keys?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

この証明書は eMudhra G3 roots という証明書と AAA Certificate のクロス証明書で、全部で 7 つのルート証明書が失効とされています。

これはルートなので、この配下で作られた証明書はすべて失効扱いとなるという問題に発展しています。

Windows の場合、 Windows Update が最新になっていれば問題なく執行として扱われ、 Edge では以下の URL にある CRLSet というコンポーネントのバージョンが 6498.2026.10.20 という値よりも大きければ問題がないということでした。(失効扱いになるので、サイトアクセスなどは危ないサイトとして表示できなくなるということです。)

edge://components

この認証局はインドの局なので、日本人が利用するケースは稀なのかもしれませんが、変なところで利用されている可能性もあるので注意しておくのがよさそうです。

音楽:SAYONARA

Microsoft 365 マルウェア対策に OneDrive を活用しましょう

昨今、様々なところで情報流出やシステムハッキングが横行しています。

その中でも大きな被害が出ているのはランサムウェアを使われた問題です。このケースにおいてはデータをハッカーしか回復できない形式に暗号化し、元に戻すために身代金を要求するというとても狡猾な仕組みになっています。

この手の問題から自身のデータを守るために活用できるのは Microsoft 365 だったりします。

以下のサポート情報を見てもらうとわかるのですが、ランサムウェア攻撃は Microsoft 365 自身が見つけ、アラートを上げれくれるようになっているのです。

OneDrive の汚染が発覚するとメールが送付され、問題を発覚できるようになっています。

この時メールは Exchange に行くので、 PC がランサムウェアに感染して起動できなくなると気が付くことに遅れてしまいます。

そのため、モバイル環境でメールの確認ができる状況は作っておくのが良いですね。複数環境を同時に扱えることも Microsoft 365 の魅力の一つになっています。

https://support.microsoft.com/ja-jp/onedrive/how-to-detect-ransomware-and-recover-files-using-onedrive?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

メールを受信した場合、後はいくつかのファイルを確認し、本当に問題が発生しているのかをチェックします。

これは手動チェックとなるため、ファイルが閲覧できなくなっていれば感染した可能性が高いと判断していくこととなります。

一般に単位時間に多くのファイルが更新されるケースを感染とする形になるので、少しのチェックで判断できるのではないでしょうか。

その後、デバイスのリストアを行い、ランサムウェアが入っていない環境を作ってから OneDrive そのものを復元するという流れになります。デバイスから直すのは、また感染しないためですね。

また、このケースにおいては OneDrive 自体は感染しないという考え方に基づいたリストア方法となっています。

実際問題として、ユーザー自身の問題でパスワードが漏洩するなどのケース以外で OneDrive が直接被害にあうことはあまり考えられないでしょう。

もし問題が発生したとしても、 Azure に置かれた複数のバックアップから自動更新されるということは考えておいてよいでしょうね。

しかしユーザーの不注意でパスワード漏洩からのデータ削除などのシナリオにはなかなか対処が難しい状況になるはずです。

こういった場合に備えて Microsoft 365 Backup の活用も検討しておくとよいでしょう。

自動バックアップに加え、バックアップサイズにかかる従量課金制なので、無駄な支払いをした感じがないというはとても大きい観点だと思いますね。

ぜひこの 2 つの方法でデータの保全を行ってみてはいかがでしょう。

音楽:Power of the Light

Microsoft 365 Copilot GTP-6.1 と Sonnet 5.5 が有効化されています

Microsoft 365 Copilot は常に新しいモデルへの投資を怠りません。

新しいモデルが出るとかなり早い段階でそのモデルへの対応をうたってくれるのですが、 GPT-6.1 および Sonnet 5.5 も早い段階で利用できるようになっていました。

これらの新しいモデルを利用するためには Copilot Cowork を利用できるように従量課金に対して設定が必要と思われがちなのですが、実は Microsoft 365 Apps の Copilot なら、従量課金の設定なく利用できることをご存じでしょうか。

今回は PowerPoint で見ていきたいと思います。

PowerPoint も Copilot の UI がどんどん変化しており、 2026 年 10 月時点ではまたリボンの右側にアイコンが表示される方式に戻っていました。

この Copilot を利用すると、 Claude Sonnet 5.5 が選択できるようになっています。

同じように GPT を開くと GPT-6.1 Sol が利用できるようになっていますね。

また、 SpaceXAI も選ぶことができるようになっています。

ついでに画像生成も見ておきましょう。

ちょっと前までは Microsoft AI が選べたと思うのですが、GPT-Image 2.5 一本に絞られています。

ではまず GPT-6.1 にてスライドを作っていきましょう。

スライドを起こす時にはスライドを作成してほしい旨を入力してください。そうしないと右側のペインにまとめられるところで終わってしまうようです。

完了するとこのような形でポップアップが表示されます。

2 スライドで内容を表してもらったのですが、シンプルにまとまっており、過不足のない内容という印象ですね。

続いて Sonnet 5.5 で見てみましょう。

今度は先ほどの内容に近いのですが、もう少し情報が追加されていました。

直接の回答 +α な内容ですね。個人的にはこちらの回答の方が好ましく感じました。

ちなみに同じ内容をスライド化してほしい旨をそのまま依頼すると、すでにあるという応答になるようです。それでも追加してもらいたい旨を追記するのが大事ということですね。

最後に Grok4.5 も出してみました。
これは Sonnet 5.5 と同じような内容にまとまったようです。スライド参照が効いていそうな感じですね。

実力値だとすればかなりありです。 

このような形で、スライド作成を進める場合は従量課金の中で対応ができるようになっているため、 Cowork と使い分けて使ってみるとよいでしょう。かなり便利に使えるようになったなぁというのが正直な感想です。

音楽:まわるスポーク