Teams グループに対してポリシーを割り当てる機能が用意されているようです

Teams で利用できる機能を制御するために、ポリシーを用いて使える機能を選別するのですが、今まではユーザーに対して設定することができるのみでした。

これが 2020 年 7 月より、セキュリティグループや Office365 グループなどのグループを対象として設定できる機能が提供されることが決まっていました。

https://docs.microsoft.com/en-us/microsoftteams/assign-policies

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 2020 年 7 月 7 日更新の情報ではまだ利用不可と書かれていますが、実体としては PowerShell ではこれらのコマンドレットが利用できるモジュールがリリース済みとなっているようです。

このグループに対するポリシーは動作について少し特殊な組まれ方をしており、 3 つのポリシーで優先順位を争う形になります。
1 つ目はユーザーに付与されるポリシー。これが最優先となるようです。
続いてグループに付加されたポリシー。これは、複数グループに属していた時にどのポリシーを優先してあてるか。という考え方も内包されるみたいです。

そしてここまでにポリシーが適用されていない場合、最後に既定のポリシーが当たるという流れですね。
うまい具合にグループのポリシーを当てはめたという感じで、わかりやすいと率直に感じました。

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そしてこの設定を行うための PowerShell ですが、以下にて実現されているようです。

https://www.powershellgallery.com/packages/MicrosoftTeams/1.1.4

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リリースノートを参照しておくと、どのコマンドレットが使えるか、確認できるようになっていますね。

https://docs.microsoft.com/en-us/MicrosoftTeams/teams-powershell-release-notes

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これをうまく利用して Teams をより便利に活用していきたいですね。

音楽:Slipper Sleaze

Teams チャネル内検索機能が利用できるようになりました

Teams を利用しているとよく言われるのは、やり取りはしやすくなったけど検索がいまいち使いづらい。というような声でした。 2020 年に入り利用者が格段に増えたことでこういった点がさらに取りあげられたのかもしれません。
チャネル内の検索機能が使えるようになったようです。

以下 Onbording 一覧ではまだ開発中となっていますが、すでに実装が完了しているようです。

https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/roadmap?filters=&searchterms=64017

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使い方はとてもシンプルで、チャットまたはチャネルを選択し Ctrl + F を押すだけ。

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すると、 /find というコマンドとともに、チャット、チャネルが選択された状態で検索が行えるようになります。後は検索したい単語を入力するだけですね。

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単語については SharePoint から代々続いているように、ワードブレーカーを意識しておく必要があります。単語を意識して検索を行う必要がある。ということですね。マイクロソフトの製品全般に言えるのですが、この検索の癖は覚えておくと検索ヒット率が上がります。まずは単語で検索をかける。これが合い言葉ですね笑

音楽:ダイビング

Teams リモートワークに関する調査結果がレポートされていました

2020 年 5 月の状況として、リモートワークにおける働きやすさなどを調査したレポートが公開されていました。

https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/blog/2020/07/08/future-work-good-challenging-unknown/

結論としては、リモートワークを行うと働きにくくなるけれども今後は働きにくさを許容しながらリモートワークの方向を探っていくことになる。という感じの至ってシンプルな内容となっていました。

その中で Teams に Together mode を搭載した理由・意義が述べられており、提供機能に関する必然性がこのような形でチェックされているというのはとても参考となるやり方だと思いました。

【Together mode はリラックス効果があるということですね】

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他にも、土日にチャット量が 200% 増大していたという内容など、身に覚えがあるようなことが書かれており面白さがありました。

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他にも、今後の参考となりそうな情報が多数記述されているので、是非一読することをお薦めします。

音楽:山

Exchange Online 電子情報開示の機能と一部の関連 PowerShell は 2020 年 10 月で EOS となります

最近、 Exchange Online 関連はあまりチェックしていなかったのですが、 Exchange 管理センターよりコンプライアンス管理を確認していたところ、電子情報開示が 2020 年 10 月 1 日以降、読み取り専用になるという記述がなされていました。

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ちょっと関連を追ってみたところ、 Search-Mailbox などいくつかの PowerShell コマンドレットは 2020 年 7 月 1 日より利用できなくなるようですね。

以下の docs にどういったコマンドが、いつから使えなくなるのか記載されているので、 Exchange の PowerShell を利用している方は一度目を通しておいた方がよいかもしれません。

https://docs.microsoft.com/en-us/microsoft-365/compliance/legacy-ediscovery-retirement?view=o365-worldwide

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基本は Search 系のコマンドレットとなっており、電子情報開示関連のものという感じですね。
ただ、 Exchange は EWS に関連し Basic 認証の EOS にあわせて新しいコマンドレットが出てきています。

https://mitomoha.hatenablog.com/entry/2020/06/11/022428

今年は Exchange 関連 PowerSehll の機能見直しを行っておいた方がよいかもしれませんね。

音楽:Olive wind

new Microsoft Edge 今度はパスワードアラート機能が待ち構えているようです

2020 年 6 月末に Dev チャンネルに導入されたダークウェブに流れたパスワードを監視してアラートを挙げる機能が面白そうだったので取り上げてみたいと思います。

new Microsoft Edge の Dev チャネルを起動し、以下アドレスを入力すると出る機能です。

https://aka.ms/passwordmonitor

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「オンライン リークでパスワードが見つかったときにアラートを表示する」とあるのですが、これがその機能ですね。

リークされた組み合わせを見つけると、以下のようなアラートが出るようです。

https://techcommunity.microsoft.com/t5/articles/password-monitor-is-now-available-in-microsoft-edge-preview/m-p/1499656

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これはローカルホストの値でもチェック対象となるようで、パスワードの使いまわしへの警告も行われるようでした。

パスワードの確認は暗号化した状態で行うようなので安全性は保たれているようなのでこの機能はどんどん使っていきたいですね。

というのも、世の中ではかなりの数、パスワードの使回しが行われているのではないかと推測します。

パスワードってなかなか覚えられないですからね、使いまわしてしまうのは常かと。
この辺りの機構はすでに Chrome で取り込まれているようなので、後追いかもしれませんが、こういったことは全体でやることに意義があるのでしょうから、ぜひ機能を高めていってほしいですね。

音楽:Felicity

Teams 同時会議参加人数が 1,000 人に増えるようです

2020 年 7 月 9 日は非常の多くの Teams 追加機能が発表され、特に印象深かった Together mode が各所で取り上げられていました。

が、面白い機能はまだまだあり、個人的に気になった機能を見ておきたいと思います。

https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/blog/2020/07/08/reimagining-virtual-collaboration-future-work-learning/

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上記の画像ですが 1,000 人でミーティング開催ができるという記載になっています。
なんか桁が変わりましたね笑
これだけの音声・画像を処理し、まとめあげるのですから、サーバー側に相当な処理力が必要となりそうです。

ここには一緒に view only の時は 20,000 人が利用できると記載があります。
おそらくライブイベントのことかと思われます。

https://docs.microsoft.com/en-us/microsoftteams/teams-live-events/plan-for-teams-live-events#teams-live-events-and-skype-meeting-broadcast

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4 月から 7 月 1 日まで 20,000 人が使える状態だったのですが、一応その期間が終わっているので、今後も継続するための布石なのかと思います。

49 人同時にカメラを表示した会議が行え、 1,000 人同時に会議に参加でき、 20,000 人同時に聴衆になれるという、、、
なんか今までの制限は何だったんだろうかという状況です笑

逆に状況が変わると一気に進化が進むということですね。
状況対応の底力、半端ないですね!

音楽:Memory

Microsoft 365 SharePoint Modernization Scanner を動かしてみました

昨日お伝えした SharePoint Modernization Scanner ですが、早速インストールしてみました。
ダウンロードは以下のリンクから行えます。

https://github.com/SharePoint/sp-dev-modernization/blob/dev/Tools/SharePoint.Modernization/Releases/SharePoint.Modernization.Scanner.exe?raw=true

珍しく docs に直接リンクが張られる構成となっていますね。

https://docs.microsoft.com/en-us/sharepoint/dev/transform/modernize-scanner

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ファイル名は以下。サイズは 15MB 弱ですね。

SharePoint.Modernization.Scanner.exe

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ダウンロードしたファイルを起動するとそのままアプリが動き出します。

面白いのは、プロンプト起動ということでしょうか。

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プロンプトを待っていると、 GUI が表示されます。
ログイン情報ですね。

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ログイン方法は 4 つから選べました。

Username and password を選ぶとログイン ID とパスワード入力になります。
今だとその下の Multi factor Auth を選ぶとよさそうですね。 OAuth で起動してくれました。

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続いてスキャンする範囲の選択です。

Complete tenant を選べばすべてになります。

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更にスキャンの方針。何をかくにんするか。ですね。

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一番下にAll of the above があるので、これを選べばすべての情報をチェックできます。

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なぜかチェックボックスを直接選ぶことはできず、ドロップダウンのセレクターで選ぶ形になっています。

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最後に動作方法です。
10 並列でスキャンを行うのが初期設定となっていました。
基本情報をとらないようにする設定ですが、 Export the detailed web part property data だけは情報を付加する項目ですね。
これを取ると重くなるから外しているのかと思います。
時間が取れるようであればチェックを入れてしまいましょう。

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Start scan を押すとプロンプト側が動き出します。
40 サイト強で 4 分程度。結構早い動きですね。

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動作が完了すると GUI もろともプロンプトが終了します。
終了後、実行ファイルのあった場所に数字でできたフォルダーが作成され、その中に CSVExcel ファイルが格納されます。

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試しに Office 365 List Readiness を起動してみました。
最初にデータを CSV からダウンロードするようで情報バーが表示されたらコンテンツの有効化を押しましょう。

結構細かく分析がされているように見えます。どのテンプレートから作成されたリストがどれだけあるかわかるため、定期的にスキャンしてもよさそうですね。

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ワークフローの一覧もあるのでこちらも同じように動かしてみました。
これは 2010 / 2013 で作られたワークフローがどこにあるか、簡単に見つけられます。

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2010 ワークフローの EOS はやっぱり様々なところで語られているようで、早いところ分析を進めていきたいところですね。

音楽:rise