Microsoft 365 Apps 基本認証は 2023 年 1 月より無効化されるようです

Microsoft 365 メッセージセンターに出ていたのですが、 2023 年 1 月以降、 Microsoft 365 Apps  上での基本認証が行えなくなるようです。

最近あまり使っていなかったのですが、これってファイルサーバー上にファイルを保存できなくなるということにつながる気がするんですが、環境によってはかなりいかつい更新になる気がします。

メッセージセンター上では以下のタイプの画面の場合はブロックされるとアナウンスされています。

が、おそらくこの形のものもブロック対象なのではないかと思われます。

以下の場合は NTLM 認証も含むので、すべてがダメというわけではないのですが、ユーザーからするとアクセスできる / できないが分かりにくくなりそうな気がしますね。

さすがに全面禁止だとつらいということなのか、以下にポリシーの適用で回避できる旨が書かれていました。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/DeployOffice/security/basic-authentication-prompts-blocked?WT.mc_id=M365-MVP-5002496#use-policies-to-manage-basic-authentication-prompts

ポリシーはホストとプロキシの 2 種類が選べるようです。

確かにプロキシは基本認証を行っているケースが多い気がしますね。

ハードウェアにかかわる話なので、すぐに変更することも難しいのかなと。

この辺りはうまくポリシー設定を組み合わせて一時回避ののち、あるべき姿に環境を作り替えていく必要がありそうです。

音楽:陰影

Windows 11 Edge サイドバーに検出という項目が追加されていました

先日表示されるようになったばかりの Edge サイドバーですが、新たな機能が追加されるようになっていました。

検索の下にある検出という項目です。

以下は新しいタブを開いた状態で表示した場合の表示です。

これだけだと何が行える機能なのかわかりにくいのですが、かなり面白い機能になっているようなので、通常のサイトでの動作を見ていきたいと思います。

まずこの機能が表示されていない場合はサイドバーにある+ボタンを押し、アプリから検出を選択しましょう。 

次にどこかのサイトにアクセスしてみます。

今回はマイクロソフトの日本サイトにしてみました。

https://www.microsoft.com/ja-jp

サイトを開いた状態で検出を押すと、、、

あらすじというタブでこのサイトに関連した情報が出てきました。

今回は外部サイトで関連しそうなところが表示されていますが、サイトによってはそのサイトの中でよくアクセスされるページが表示されたりと、アクセスされる可能性を判断しながら表示内容が選ばれているように見えました。

下部には関連キーワードというものが表示されているので、良く検索される言葉を出しているのかと思います。

さらに下のほうに下がっていくと、サイト情報というタブに移動します。

(インページでタブが切り替わる仕様ですね。)

サイト情報にはこのドメインに関連する情報が。

Wiki ペディアの内容に見えるのですが、明示はされていませんでした。

もしかするとここでも最適ソースを選ぶようになっているのかもしれませんね。

さらに下に行くとアクセス分析が。

この機能はとても気になる機能ですね。サイトのアクセス状況が表示されていました。

Edge や Bing のデータをもとに、アクセス量や変化率を表示してくれるというものとなっていました。

棒グラフは先月比のパーセントを表しているようで、絶対量ではないため、サイト管理者のプライバシーにも配慮しているように思えます。

そして、どの国からアクセスされているのか。これも面白いですね。

マイクロソフトの場合、ドメインが世界共通なのでアメリカのアクセスが多いことになっているのですが、日本のアクセスが中国に次いで 3 番目となっているという。。。

かなり皆さんマイクロソフトが好きなんですね笑

ページの分析を見るとアクセス量が週単位で表示されるようになっていました。

日曜始まり土曜終わりですね。こちらはトラフィックの大半が日本なので納得感のある結果に。

その下には訪問者のリファラっぽいものも表示されていました。

興味深いのが、その他の中身ですね。

なぜか日本のサイトからの流入が多いことに、、、

これ、何かまずいことが起きていないことを祈りたい感じですね汗

最後に関連するサイトでしょうか。閲覧する記事というもので締めくくられていました。

なお、 en-us サイトで見てみたところ、株価やトピックが表示されていました。

まだまだ機能の拡張余地はありそうですね。

しかしこれ、いろいろなサイトで眺めたくなるくらい面白いですね。マイクロソフトが持っているビッグデータの有効活用例にもなりそうですし、今後の更新にも期待したい感じです!

音楽:時のメモリー

Microsoft 365 Outlook のいいねメッセージについて

Outlook on the Web を中心に利用されている方は認識されているケースも多いと思いますが、メールに対して”いいね”をつけるための機能が今まで Outlook on the Web にのみ提供されていました。

この機能が 2022 年 10 月末頃からアプリ版の Outlook にも一部で利用できるように変更が加わっているようです。

一部で。というのは、 Microsoft 365 Apps の近日公開の機能を有効にした場合となっているようで、旧 UI の状態で同じメールを見てみたところ、いいね機能が表示されませんでした。



近日公開の機能にある新しい UI を適用すると、、、

返信の左にアイコンが増えており、いいねが押せるようになっています。

いいねをおすと通知がやってくる流れになり、右上のベルマークにバッヂが付きました。

通知の内容はこんな感じですね。

Outlook on the Web ではこのような形です。色味が違うからか、なんだか違う機能に見えますね。 Outlook on the Web の場合、返信は下部にスレッドとして表示されましたが、 Outlook アプリではメッセージ内に表示されるのみとなるようです。

こんな感じですね。(左側のクラッカーがいいねをもらった数です。)

いいねアイコンを変更したときは通知も行われないようです。

この機能、一説によるとクラウド上の同じサーバーにある場合にやり取りが行えるようです。

どうも組織などの垣根も越えられるし、同一組織でもダメなケースもあるのだとか。

まだ動きが怪しそうな雰囲気ではありますが、業務的には見たことを伝えたいだけのメールというのも多くあるかと思います。

そのようなケースではこの機能をうまく活用できそうですね。

Outlook on the Web 版のいいねは今もヘルプがありますが、アプリ版はまだ用意されていなさそうでした。

https://support.microsoft.com/ja-jp/office/cfd919a9-7c3e-40ed-a6e6-aabd7d2d2acb?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

音楽:けぶる

Microsoft 365 個人向け 365 で大きめの変更が行われるようです

Microsoft 365 はビジネス/教育/行政組織向けのものと個人向けのものに大きく大別されますが、そのうち個人向けの方にちょっと大きめの変更が入ることがアナウンスされていました。 Outlook.com のカスタムドメインと OneDrive 領域のメール共有です。

https://support.microsoft.com/ja-jp/office/e888d746-61e5-49e3-9bd1-94b88e9be988?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

Outlook.com のカスタムドメインは 2023 年 11 月をもって新規追加ができなくなるとのこと。

Outlook.com をそのまま利用している人にはあまり関係ないのですが、 Outlook Premium の機能の一つに、 Outlook.com のメールボックスエイリアスを割り当て、GoDaddy で取得したカスタムドメインを関連させる機能があります。

これが利用できなくなるということでした。

カスタムドメインを利用する方法は以下に記されているのですが、 GoDaddy でドメインをとらなければいけないという要件が厳しすぎたので、使っている人は少数派だったのではないかと推測されます。

https://support.microsoft.com/ja-jp/office/75416a58-b225-4c02-8c07-8979403b427b?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

また、 2023 年 2 月 1 日よりOneDrive 領域上でメールの添付ファイルをホストすることが伝えられています。 Outlook.com のメールボックスサイズは変わらないということだったので、添付ファイル部分だけが OneDrive に移動するというイメージかと思います。

これだけであればまあ場所が変わったのか。程度なのですが、 OneDrive の容量がいっぱいになると、メールの送受信ができなくなるようなのですよね。メールボックスのあきはまだあるのにメールが送受信不可となるため、問題の切り分けが大変そうな感じですね。これらの変更はちょっと覚えておく必要がありそうですね。

音楽:雲の高さ

Windows 11 Insider Preview Dev Channel のフォトアプリが更新されていました

今週は Windows Insider Program の更新が全般的に止まっていました。

どちらかというと、これから退役軍人の日や感謝祭などでお休みになるのかなと思っていたので、このタイミングは若干意外でした。

というわけで、 2022 年 10 月中旬にアナウンスされていた Photo アプリの更新が私のところにも来ていたので、ちょっと見ておきたいと思います。

https://blogs.windows.com/windows-insider/2022/10/12/updated-photos-app-for-windows-11-with-icloud-photos-now-rolling-out-to-windows-insiders/?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496

この更新では iCloud のデータを直接読めるようになった機能が追加された形になっています。そのあたりが初回起動時に表示されていました。

ただし、データは OneDriveに保管してほしいようで、そのあたりのアナウンスも忘れずに行われています笑

起動すると右上に今までのフォトアプリを使いたいか?というリンクが。

これ、単なるバージョンアップではないようですね。

過去のものは Microsoft Store にて継続展開が行われるとのこと。このパターンは過去 ペイントアプリで行われようとしていたパターンですね。 Windows 10 の Creators Update が出たころでしたでしょうか。結局あの時はペイントアプリの終了自体がキャンセルされるという形で幕を引きましたが、このフォトアプリは更新前提な感じがします。

旧アプリにアクセスしたい場合は設定からフォト レガシの取得ボタンを押して、 Microsoft Store に移動します。

ここからの入手となるみたいですえん。

肝心のアプリは heic も表示できルのでよいのですが、 iPhone で撮影した mov ファイルが再生されないのですよね。。。

これは mov ファイルが HEVC という形式で作成されている為なのですが、ぶっちゃけ結構不便なのですよね。

分かりずらいのですが、設定からも HEVC を再生するためのコーデックを購入するための Store への移動先が付いています。

120 円という微妙な値段設定で、これくらいなら Windows 11 の値段を上げてでも入れてくれてよかったんじゃないかという感じなのです笑

iPhone の mov が再生されないという人はぜひチェックしてみてください。

そのほか、 Clipchamp との連携などちゃんとした仕上がりになっているので、利用どころは多くなりそうだなと感じました。まずは Dev Channel で試験されるようなので、今後の搭載が楽しみになる機能となっています。

音楽:The Borderline

Microsoft 365 Viva インサイトの 2 つのサイトがまとまるようです

Viva インサイトと聞いたときに MyAnalytics の名前が変わったやつ。とイメージされた方は正解です。

現在 Viva インサイトは以下のアドレスにある Outlook 周りの時間調整機能を有するサイトと、、、

https://insights.viva.office.com/

以下のアドレスで提供されている、個人の活動を記録しているものの 2 つから成り立っています。

この個人の活動を記録しているほうが MyAnalytics の生まれ変わりなのですが、このアドレスが、 2022 年 12 月頃から上記のアドレスに吸収されるようです。

現在は上記アドレスの一番下のところにある Microsoft Viva Insights と書かれたリンクが MyAnalytics のアドレスになっています。

https://myanalytics.microsoft.com/

インサイトが洞察として訳されるのだとすると、 MyAnalytics で提供していたフォーカス時間とかウェルビーイングとかそちらのほうが内容を表していますよね。

今後どのように展開されていくのかは以下の Learn に詳しく述べられています。

https://learn.microsoft.com/en-us/viva/insights/personal/reference/mya-retirement?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

個人的には以下の生産性の分析情報をよく見ていたので、この辺りがどのような形で提供されるのか気になっています。

いずれにせよですが、アドレスの変更となるため、ファイアウォールなどで経路制御している場合はこの新しいアドレスでのアクセスを意識しておくと良いでしょう。

音楽:甲斐の虎

Microsoft 営業情報の流出問題が発生していたようです

まず初めに、 Microsoft 365 などで事故が起こったわけではないので安心してください。

私の周りで Microsoft が情報漏洩をやらかした。という話が上がってきていたのでちょっと調べてみたのですが、どうも Microsoft 社とエンドユーザーとでやり取りする営業情報が一時的にアクセス権の設定が意図しない形になっていたという話のようです。

こういった内容を調べるにはやっぱり MSRC の情報を見るに限りますね。

https://msrc-blog.microsoft.com/2022/10/19/investigation-regarding-misconfigured-microsoft-storage-location-2/?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

というわけで、 2022 年 9 月頃に発生し、 10 月中旬に一般アナウンスがなされた事案のようです。

ここにもあるように、会社名やメールアドレスなどが閲覧可能な状況にあったようです。いやー Microsoft でもこういったこと、あるんですねー。

Salesforce でデフォ設定のまま運用していたら誰でもアクセスできる状態だったという問題が起きたことがありましたが、あれと同様の問題に見えますね。

このブログにも今は使われていない過去の情報ということも書かれているので、過去に利用していた情報が最新のセキュリティポリシーに合致しない形で放置されていたということなのかと思います。もしかすると情報ライフサイクルの運営が始まる前に使わなくなったデータだったのかもしれませんね。

いずれにせよここから得られる教訓は、データのライフサイクルは消失するまでちゃんとチェックが必要ということでしょうね。

身の回りでもシステムの終了とデータの終了のタイミングが異なるケースがあったことを思い出しました。中々に気を付けるのが難しい内容かもしれませんが、情報管理を見直す良い機会かもしれませんので、ぜひ自組織の状況を見返してみてはどうでしょうか。

音楽:Piano Black