Office365 SharePoint Onlineのクラシックレポートは2月末で終了となります

Office 365 は利用状況を取りまとめる機能が標準で備わっており、 SharePoint の利用が推進されていたのもそういった管理機能がとりそろっていたからなのではないかと思われます。

それくらい昔から親しまれていたレポート機能ですが、クラシック表示におけるレポート情報について、 2020 年 2 月 29 日でリタイアすることが決まったようです。

以下のように、クラシック表示のリボン内にある人気の傾向、最も人気のあるアイテムの表示がリタイアの対象ですね。

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最も人気のあるアイテムは検索ページの一つのビューとして表現されるようになっています。

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そのほか、サイトコレクションの管理より到達可能な利用状況のレポートも終了の対象となるようです。

この日以降はダウンロードもできなくなるようなのでデータを残しておきたい場合はダウンロードしておくようにしましょう。

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利用状況レポートは Excel データでしたが、ピボットがまとまっており見やすかったので終了は残念ですね。

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今後はモダン表示から遷移可能なサイトの利用状況が置き換えの機能となります。

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この機能は残念ながらデータのエクスポート機能がないため、データ加工のニーズなどがある場合はセキュリティセンターの監査ログの検索などから情報を作り上げていく必要があるかもしれません。

ちょっと一筋縄ではいかなくなりそうですが、うまく Power BI などにつなげていければ今よりも使いやすい形で生成することもできるのかと。

これを機に Power BI への関心も高めながら、どういったレポートを作っていくか検討してみると面白いかもしれませんね。

音楽:天下攻防

Edge モバイル側も新しいアイコンが適用されました

Chromium版 Edge の正式リリースが週明けに近づいた 2020 年 1 月ですが、 iPhone 版の Edge も新アイコンに様変わりしました。

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スプラッシュ表示もこの通り。
ぱっと見、見慣れないのとマイクロソフトっぽいアイコンでひときわ目立ちますね笑

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ブラウザ画面に大きな差はないのですが、アドレスバーのところに青いセキュアマークがひときわ目立つインターフェースになったようです。

以下はメニュー表示ですが、少し前にアイコン化されており、シャープな見た目が良いですね。

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詳細メニューを追ってみていたのですが、フローティング ビデオの表示という設定がありました。デフォルトはオフだったので、オンにしてみたところ、、、

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YouTube の画面でフローティング動作を試してみました。動画を再生させてからスワイプで動画を画面外に移動させると子画面が表示され、動画が分離されました。
これは面白い動作ですね。

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この子画面はタブ選択画面でも表示され続けます。

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もちろん別の画面を見ていても表示されます。

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iPhone でマルチウィンドウの体験ができるのは面白いですね!
iPad などの画面サイズがあればいろいろな場面で活躍しそうです。

ちなみに、アプリ切り替え画面のアイコンは旧アイコンのままでした。

このアイコン今後はなくなっていくのでしょうか。ちょっと寂しいですね

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Android 版もアイコンの入れ替えが終わっているようで、もういつでも新 Edge のリリースができるような状況になってきましたね。

2020 年 1 月 15 日、その時が楽しみです!

音楽:Blue Tone

Microsoft Endpoint Manager というものがリリースされていました

Ignite 2019 ではかなり多くのソリューションが発表されていたのですが、その中でデバイスマネジメントの発表が行われていたことを見逃していました汗

それが以下のサイトに記されている Microsoft Endpoint Manager の発表と、System Center Configuration Manager の今後の扱いでした。

https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/blog/2019/11/04/use-the-power-of-cloud-intelligence-to-simplify-and-accelerate-it-and-the-move-to-a-modern-workplace/

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Configuration Manager の扱いは、 Intune がリリースした当初より、今後なくなっていくのでは?という懸念があったのですが、ついに今後のデュアルサポートを続けていくことを宣言してくれました。
やはり Windows の構成管理は Configuration Manager が使いやすいという結論が出たのかと思います。

それに合わせる形で発表されたのが Microsoft Endpoint Manager です。これは Intune と Configuration Manager を組み合わせたような仕組みとなるようで、 Intune のライセンスを持っていると利用可能となるようです。使い方は以下にチュートリアルがあるので参照してみてください。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/intune/fundamentals/tutorial-walkthrough-endpoint-manager

ちなみに Microsoft Endpoint Manager のサイトは以下のアドレスとなっています。
Intune のライセンスを持っている場合、フル機能が利用可能となります。

Office 365 のライセンスのみ保有している場合は、ログインだけはできるようで、各機能は権限なしのエラーが表示されます。

https://devicemanagement.microsoft.com/

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かなりいろいろな機能が詰まっているようで、今後数か月で機能の全貌が明らかになっていくとのこと。

Windows 10 のマシン管理には不可欠な SCCM とポリシーの提供を得意とする Intune 、それぞれの特徴をうまくまとめた製品になることを期待してみましょう!

音楽:ヘイボーイ

Microsoft 2020年の延長サポートへ移行する製品を見ていきましょう

前回までに 2020 年に EOS となる製品群を確認していきましたが、今回は延長サポートへ移行する製品を見ていきたいと思います。

https://support.microsoft.com/en-us/help/4470235/products-reaching-end-of-support-for-2020

この URL の下部に記されている内容ですね。

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延長サポートというのは、メインとなるサポートを終え、セキュリティアップデートを中心としたサポートを指します。
延長サポートとなると、 MSDN 特典などの無償サポートの範囲から外れるので、そういった点も注意しながら運用していく必要があります。

https://www.microsoft.com/ja-jp/services/professional-supportqa.aspx

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まず 1 月は Dynamics 2015 関連が延長へ移行していきます。

Dynamics も Office と同様に 365 としてクラウドの流れにある製品なので、次期バージョンがあるものの、クラウド移行を検討していく必要があるでしょう。

https://dynamics.microsoft.com/ja-jp/

4 月には Cloud Platform System が延長サポートに入ります。
耳慣れない言葉ですが、 Azure Stack の前身というとピンとくる人がいるかもしれませんね。

同時に UE-V も延長に入ります。
UE-V は Windows の SA 特典となっている MODP というプログラムの一つです。
これを利用すると、 VDI などで構築された複数のクライアント間でユーザー設定を同期できる仕組みです。移動プロファイルにメモ帳設定や壁紙設定を持っていけるようになると思えばわかりやすいかもしれません。
現在は MODP から離れ、 Windows 10 Enterprise の一機能になっているため、利用はしやすくなっているのですが、用意する環境の割に効果が薄いためか、あまり使っているところを見ない気もします。

7 月には StorSimple が延長となります。
StorSimple は Azure の領域をオンプレに持ってくるキャッシュのような役割をしてくれるサーバーです。

コンセプトが面白かったので、個人的に好きなのですが、残念ながらハードウェアの新機種はリリースされていない状況です。
その代わり、ソフトウェアで実現する Azure File Sync というものがあり、これは Windows Server 2012 R2 / 2016 / 2019 で利用することができます。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/storage/files/storage-sync-files-planning

最後に 10 月の延長化は大量にあります。
まず、 Office 2016 群となります。 Office 2016 の延長サポートは通常運行ですが、 Office 2019 の延長サポートが短く、 Office 2016 と同日に切れるため、移行するなら Office 365 ProPlus となることを忘れないようにしておきましょう。
Windows 10 Enterprise 2015 LTSB も延長サポートになります。
LTSB の場合、そもそも更新なしがうたい文句なので、製品サポートが受けにくくなることが大きな点となりますね。

延長サポート突入はちょっと軽視される感があるのですが、運用においては大きな点だと思います。
自社内の IT 戦略とともに、どういった方向性にしていくか、十分検討していきたいところですね。

音楽:Spirit of place

Microsoft 2020年のEOS製品群を忘れないようにしていきましょう(年後半)

さて、引き続き 2020 年後半の EOS を確認していきましょう。

https://support.microsoft.com/en-us/help/4470235/products-reaching-end-of-support-for-2020

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後半最初は 7 月。 Visual Studio 2010 系が終わります。
Visual Studio は出たタイミングの Framework をサポートするので、 .NET Framework 4 の開発はこれより先サポートがなくなると思った方がよいでしょう。

続いて 9 月のオンライン版 Visio Services です。すでに Visio Online に切り替えられているケースが大半だと思いますが、完全終了となるので、忘れないようにしましょう。

Visual C# 2010 の無償版である Express Edition も 9 月で EOS となっていますね。
現在は Visual Studio Community という名前になって無償版が継続しているので、これを活用しましょう。

https://visualstudio.microsoft.com/ja/vs/community/

そして 10 月、 Office 2010 関連の EOS となります。

Exchange Server はこの一覧に載っていないのですが、2020 年 1 月のサポート終了から 10 月のサポート終了にタイミングが変わっています。(なぜか拡張サポート移行に名前があるのですが、サポートは終わるのかと思います、、、)

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4521825/exchange-server-2010-support-extended

Office クライアントは ProPlus へ移行を進めていく必要があるでしょう。

面白いのは MAC 向けの Office クライアントでしょうか。 2016 がこのタイミングで EOS となっています。
MAC 自体、過去の資産をどんどん切り離す方針であるため、サポートしていく方がアーキテクト的にナンセンスと考えたのかもしれませんね。

11 月は Windows 10 1803 が全面的に終了し、 12 月にも Windows 10 1903 が終了となります。
これは、サポートポリシー変更の影響で、 1 年の間にリリースしたバージョンが 1 か月の間にサポート終了となる面白い事例となります。
1903 、ついこの間リリースしたイメージでしたが、時代の流れは速いですね、、、

最後に 12 月はもう一つ終了するものがあります。それは Azure Site Recovery の InMage Scout です。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/site-recovery/vmware-physical-secondary-disaster-recovery

VM と Azure を相互運用している場合は気を付けておきましょう。
すでに新規構成はできないため、運用に含まれていないかは要チェックですね。

といった形で 2020 年も製品更新に意識を傾け、最良の実行環境が利用できるように心がけていきたいですね!

音楽:月下の陣

Microsoft 2020年のEOS製品群を忘れないようにしていきましょう(年前半)

2020 年は数年前からいわれているように、Windows 7 、 Office 2010 の EOS が間近に控えており、更新を進めている方も多いのではないかと推測します。

実は 2020 年、そのほかにも多くの製品が EOS を迎える予定となっているのでそれらを見ていきましょう。

EOS 製品の一覧は以下にまとまっているので、チェックしておくことを忘れないでください。

https://support.microsoft.com/en-us/help/4470235/products-reaching-end-of-support-for-2020

まずは一覧を眺めてみましょう。

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モダンポリシーと固定ポリシーとに分かれていますが、基本は同じ EOS となります。
1 月は Windows 7Windows Server 2008 / R2 がピックアップされているかと思います。そんな中、忘れてはいけないのは Internet Explorer 10Windows Analytics 、 System Center 1807 、 WSUS 3.0 でしょうか。

思ったよりもいっぱいありますね汗

IE 10 は Windows Server 2012 でのみサポートとなっているので、これを機に IE 11 に更新しておくことをお勧めします。
https://support.microsoft.com/en-us/help/4488955/support-ending-for-internet-explorer-10

Windows Analytics は Windows 7 EOS に伴うものとなりますが、実際はまだ使いたい人は多そうですよね。まだ。というか、これから使いたいだろうというか。

System Center 1807 は更新モデルの一部ですが、最後の SAC となっているので、アップグレードパスは 2019 のみとなっています。
一方 SCCM は CB が残っているので、この辺りは意識しておいた方がよいでしょう。

https://blogs.technet.microsoft.com/mssvrpmj/2019/03/19/microsoft-system-center-2019-%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%88%AC%E6%8F%90%E4%BE%9B%E3%82%92%E9%96%8B%E5%A7%8B/

1 月の次は 4 月です。

ここでは Windows 10 1709 Ent 、 UAG / TMG 2010 が終わりを迎えます。

Windows 10 もこの頃から活発に導入が進んだ感があるので、 WaaS や Office 365 ProPlus の終了を意識した形でバージョンアップするケースも増えてくるのではないでしょうか。

また、地味に大きいのは UAG が終わることです。
UAG / TMG は Proxy として活躍しているケースが多いのかと思います。マイクロソフトとして最後の Forward Proxy 機能を持った製品であったため、置き換えもしくは方針の変更が必要となってきます。
クラウド全盛のこの時節、ガードの範囲を考えると限定された経路のみで効果を発揮する Forward Proxy は考え時なのかなという感じもします。
キャッシュ機能として利用してる場合も交換費用を回線費用に置き換えてしまった方が有効活用が図れそうな。

今年の前半はこんなところですが、一つ一つ確実に新しい機能を享受していきたいですね。

音楽:MUSAWE

Office365 ProPlus の配信の最適化プレビューが実施されていたようです

Windows 10 で採用されている配信の最適化をご存知でしょうか。
製品のアップデートを P2P の機能を使って、近いネットワークから受信するための機能なのですが、いつの間にか Office 365 ProPlus の配信でも利用できる機能が追加されていたようです。 

https://docs.microsoft.com/en-us/deployoffice/delivery-optimization

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この機能を有効化すると、1808 のバージョンから 1908 へのアップグレードより配信の最適化を利用可能となります。
その際、 SCCM やファイルサーバーからの受信としているとうまく動作しないようで、 CDN もしくは直接受信するように設定しておく必要があります。

また、配信の最適化を利用する場合はレジストリの設定が必要となります。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\office\16.0\common\officeupdate

SetDOAsPrimary

値: 1

配信の最適化はインターネットに接続されていないと利用できないということもあり、 Windows 10 利用時は少し意識しておく必要がありました。
Office 365 ProPlus においては、月一回のアクティベーションのためにインターネット接続が必須なので、配信の最適化を有効活用することも簡単かと思います。

現在はプレビューのようなので、今後取り入れられるのかどうかは何とも言えませんが、 Windows 10 で配信の最適化を利用している場合は簡単に利用できるのでぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。

音楽:たまいれ