Power BI TLS1.0/1.1での接続が2020年5月に利用できなくなるようです

Office 365 では、 2020 年 6 月より TLS 1.1 以前での接続が行えなくなることは、以下の記事でお伝えしていますが、同様に Power BI も TLS 1.1 以前のサポートが終了するアナウンスがなされていました。

http://mitomoha.hatenablog.com/entry/2019/07/25/012144

SharePoint や Teams の中で Power BI を利用する機能を作り込むことができますが、こういった Office 365 からの従属関係については考慮不要だったと思いますが、 Power BI 単独でアクセスするようなケースは下記のアナウンスも意識するようにしておきたいところです。

https://powerbi.microsoft.com/en-us/blog/deprecating-tls-1-0-and-1-1-support-in-power-bi/

意識するといっても実際は何か特別な対応で回避できるわけではなく、 TLS 1.2 をサポートした OS 、ブラウザを使っていくということが必要となります。

Windows 10 や Android 10 は TLS 1.2 をサポートしているため、古い OS からのアクセスがあるかどうかを中心に確認していく形ですね。といっても簡単に完結できる作業ではないと思うので、早いうちから確認などの作業に入っていきたいところです。

今年も IT 分野の進化は止まりません。最新の安心できる仕組みを取り入れていきましょう。

音楽:Play Play Play

Office365 Teamsのネットワーク確認について

Microsoft Docsを読んでいたところ、Teamsのネットワークテストツールがあるという記載を見つけたので展開してみたいと思います。

記事は以下ですね。

https://docs.microsoft.com/en-us/microsoftteams/use-network-testing-companion?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

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今回の案内で特筆しておきたいのは、PowerShellのみでこのアプリのインストールまでが完了するというところです。

以下のアドレスにネットワーク確認ツールをインストールしていく方法が記載されています。

https://www.powershellgallery.com/packages/NetworkTestingCompanion/1.5.4

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その方法は、管理者としてPowerShellを起動し、以下のコマンドをキックするだけ。

Install-Module -Name NetworkTestingCompanion

実行すると以下のような感じに進んでいきます。

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PSGalleryリポジトリが信頼されていない場合は以下のように今回の未信頼するか、今後も信頼するかを選ぶよう促されます。

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サイズは50MB程度。ツールにしては大きいのですが、まあこんなのもなのかと覚えておきましょう。 

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インストールが完了するとプロンプトが入力できる状態になるため、この後以下コマンドレットを入れていきます。ショートカットを作るコマンドレットですね。

Invoke-ToolCreateShortcuts

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ショートカットがデスクトップとスタートメニューに作成されます。

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出来上がったショートカットはマイクロソフトロゴマークでした!
このマーク、いいですね笑

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ちなみにURLをみてみたところ、PowerShell.exeに紐づいていました。コマンドレットってこういう叩き方もあるのですね。

%SystemRoot%\system32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe -WindowStyle Hidden -Command & {Invoke-NetworkTestingClient}

このショートカットを実行すると以下スプラッシュが表示されます。
Microsoftが強調された面白い感じのスプラッシュ笑  

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しばらくすると以下のUIが。
この時点ではNetwork Assessment Toolがまだインストールされていないと記されていますね。
右側の画面からInstallを実行していきましょう。

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しばらくするとインストールが完了し、左側Network Assessment Toolにチェックが付きます。 あとはStartを実行するとネットワークに問題がないか確認することができます。

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このツール自体はインターネット接続が発生するため、ファイアーウォールの確認が出てきます。通信許可を与えていきましょう。

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通信許可を与えると以下のように接続状況と品質の2面を確認してくれるようです。 

手元の環境では、無線をカスケードしていたりするので、品質は足りていない状況でした。

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レポートを見ていみるとこんな感じに表示されました。 

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レイテンシなどをどうやって検査しているのか。まではわからなかったのですが、今回実施した環境だと、時々音声が途切れたりしている環境なので、かなり正確なところを突いているのかと思います。

クライアント1台でチェックしても。というのはあるかもしれませんが、導入前に確認をしておくのも重要かもしれません。

翻訳:先軸のなぞるもの

Office365 ProPlusのポリシー適用について

皆さんはOffice Client Policy Serviceという言葉をご存知でしょうか。

Office365 ProPlusは今まで設定をすべてのPCに一括配布しようとすると、ADを利用してグループポリシーとして設定を配布する必要があったのですが、これをクラウドベースで配布できるようにしようというのがOffice Client Policy Service(OCPS)というものとなります。

https://docs.microsoft.com/en-us/deployoffice/overview-office-cloud-policy-service?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

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昔からPCを使っている場合は社内にADがあることは多いと思いますが、その設定を変更しようとすると既存の動作への影響を回避したいというケースなどでなかなかポリシー適用ができなかったりします。

そういったケースで有用となるのがこのOCPSで、クラウドベースで設定を行うことができるため、お気軽に全体に対する標準設定を作り上げることができます。

以下のサイトに設定方法が図入りで記載されており、気になる方は一読してみることをおすすめします。

https://techcommunity.microsoft.com/t5/Office-365-Blog/Troubleshooting-Office-Client-Policy-Service-OCPS/ba-p/1070242

簡単に説明すると、AADCを利用してAzure ADにコンピューターとユーザーを同期しておき、ポリシーを作っておくと適用されるという感じですね。

Office365 ProPlusを利用しているケースでは多くのケースでこの形になっていると思うので、ぜひ一度利用を検討してみてください!

音楽:水仕事 Duet

Office365 Teamsの緊急メッセージのプロモーション期間が2020年4月まで伸びたようです

年末年始もOffice365 は安定的に稼働し続けています。
それはSaaSとしては特段重要な点ではないのですが、この年末にTeamsの機能に関するプロモーション期間の延長の話がメッセージセンターに入ってきました。

この機能は緊急メッセージなのですが、20分間、2分間隔で相手が気が付くまでメッセージを配信続けるというもの。使い方は以下をご覧ください。

https://support.office.com/ja-jp/article/teams-%e3%81%a7%e3%83%a1%e3%83%83%e3%82%bb%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%82%92%e9%87%8d%e8%a6%81%e3%81%be%e3%81%9f%e3%81%af%e7%b7%8a%e6%80%a5%e3%81%a8%e3%81%97%e3%81%a6%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%82%af%e3%81%99%e3%82%8b-ea99d5b6-1317-4550-8d75-86ff14cd4462?ui=ja-JP&rs=ja-JP&ad=JP

この機能、もともと2020年1月1日から有料化される予定だったのですが、いろいろあったのか、2020年4月1日に有料化となったようです。

まだdocs上は更新されていないので、内容は休暇明けに変えていくものと思われます。

https://docs.microsoft.com/en-us/MicrosoftTeams/teams-add-on-licensing/pri-message

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もともと1月1日からの課金変更となっていたので、体制が整わずに急きょ変更したという感じでしょうか。かなり急なアナウンスだったのかと。

本当はこれ、システム部門側でどれだけ利用されたか知るすべがほしいところですよね。
特にOffice 365 E1の場合、月5件までの緊急メッセージ送付となっているので、利用度によってプランを検討したいというニーズがありそうです。

(実際、頻繁に緊急メッセージを送っていると緊急感がなくなるのでちょうどよい数字にも見えますが笑)

今年も早々からOffice365、目が離せなさそうです!

音楽:でんしんばしらのやうな

Windows 10 ライセンスのない更新にはご注意ください

Windows 7 のEOSに合わせ、PCの購入やライセンスの準備などを進めている方は多くいらっしゃると思います。

マイクロソフトでは以下のサイトを用い、簡単にアップグレードできる手順を公開しています。

https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10

この手順を利用する際は、別途ライセンスが必要となるので注意が必要です。

ツールの利用手順にもライセンスを持っていることが条件となっている旨が記されています。

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ライセンスとはなにか?という点は非常に難しい点がありますが以下の点を参考によく見ていきましょう。

1つ目はWindows 10を個別購入する。

2つ目はWindows 10 PCをダウングレードしてWindows 7 を利用していた。(すでにライセンスを保有していた。)

特に2つ目は意識が難しい点かもしれません。

https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/windows/windowsdowngrade.aspx

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Windows 10 の販売開始となった2015年7月以降に販売が開始されたPCの場合はダウングレード版の可能性が高いですが、それ以前のものはWindows 8.1までのライセンスになるので注意しましょう。

(購入日と販売開始は異なることも注意が必要です。)

なお、OEM版はダウングレードに制約があるとともに、サポート期限までとなっているのでその点も注意が必要です。(Windows 7 の場合は2020年1月14日までということですね。)

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実際はアップグレードよりも新規購入をおすすめしたいところです。
Windows 7 PCの販売が終わった2016から考えても4年経過しています。

4年分のハードウェア機能進化を味合う意味も込めて、新PCを導入し生産性の向上を享受していきたいですね。

音楽:rise

Office365 メッセージセンターの注釈が更新されていました

Office365 メッセージセンターを確認していたところ、一部の文字が英語表記になっていました。このパターンは内容の更新があるケース(日本語訳が追いついていない)なので、内容を確認してみたいと思います。

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要はメッセージセンターを見ると、今後行われる更新が載っています。詳細は各リンクを見てね。といったことが記載されています。

そこまでは特段取り上げる必要性もない内容なのですが、一緒にリンクが付いており、そこを見ると、以下docsへのリンクが付いていました。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/office365/admin/manage/message-center?WT.mc_id=M365-MVP-5002496&view=o365-worldwide

内容はメッセージセンターに関するQAとなっているのですが、一番下にちょっと重要な内容が。
メッセージセンターにアクセスできない管理者の役割についての記述があります。

メッセージセンターは、管理者の種類にかかわらずアクセスできてほしいところなのですが、以下の役割はあえてアクセスできないようにしているようです。

管理者権限を振る際は注意しておきたいところですね。

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なお、メッセージセンターでは、もう一つ面白い修正が入ったようです。

メッセージ下部にある、共有、非表示にするボタン、少し前までは共有、閉じるボタンとなっていました。

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そう、閉じるボタンを押すと直感的にはこのメッセージ表示を閉じるだけのように見えますが、押すと一覧表示から消えるという仕様となっていたのです。笑

非表示にすると明言してもらえると動作と一致した感じになるので、良い変更だと思います。

こういった細かい修正をどんどん重ねてくれるのは良い傾向ですよね。
今後もこういった対応に期待したいところです。

音楽:velle

Office365 役割設定が細分化され、グルーピングされていました

Office365では管理者を複数立てて管理を行えるように、各機能に管理者権限を割り当てることができます。

この管理者権限ですが、2019年は何度か内容の更新がありました。
2019年12月にも再度更新が入ったようで、役割が細分化され、かなり細かくなっているので再度展開してみたいと思います。

通常は全体管理者、Exchange 管理者、SharePoint 管理者、Teams 管理者、グローバル閲覧者、サービスサポート管理者、ヘルプデスク管理者、ユーザー管理者のロールを利用し、管理を行っていきます。

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もっと詳細に管理者を分けていきたいというケースにおいては、カテゴリ別に表示を押下して、細かな設定を付与していく形となります。

以下に画像を付与しておきますが、かなり細かく設定されており、ここから選ぶのはちょっと大変かも知れませんね。
ID、Teams関連は特に役割が細分化されている印象です。 

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細かな役割は以下に記されているので、設定を考えられている場合は是非一読をお勧めします。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/office365/admin/add-users/about-admin-roles?WT.mc_id=M365-MVP-5002496&view=o365-worldwide

音楽:レクイエム