Windows Virtual Desktop 利用時の Office ライセンスの考え方を調べていたのですが、かなりわかりやすい資料を見つけたので共有しておきます。
この資料は 2020 年 11 月付の資料となっているのですが、いくつかのシナリオを定義し、どういったケースでどのライセンスが必要となるのか記載されています。
例えば以下、手元の OS が OEM の Windows 10 だった時に WVD に接続できるのか。というケースを示しています。
WVD 接続ライセンスが必要です。というのが答えなのですが、 Windows 10 Home エディションは Windows 10 Ent E3 を適用できないため、 Win VDA E3 のライセンスが必要となる。ということが書かれています。
この資料、 WVD の話だけでなく、 RPA を利用するときに必要となるライセンスや、 AWS 利用時のライセンスの考え方などもわかりやすくまとまっており、とても見ごたえのあるものとなっています。
RPA で Windows 10 を動作させる場合は Microsoft 365 Unattended が必要となるのですが、 RPA ロボットで Office のファイルを生成した場合の注意事項としてマルチプレキシング規定をあげているところなど、かゆいところまで見届けている感がありますね。
(マルチプレキシング規定は、ロボット利用で本来必要となるライセンスを買わないようにすることはできない。という規定です。)
クラウドに持ち込めるライセンスの話も、見落としがちな内容をうまくまとめています。
以下がライセンスの表なのですが、 Windows 10 SAC を見ると共有型サービスは QMTH 認定を受けたプロバイダーか Azure のみでしか利用できないことが明記されています。
FAQ 内では AWS が QMTH 認定外であることを伝えてくれていますね。
これは AWS の FAQ にも記載されているのですが、利用するライセンスについて明記されていないため、ハードウェア専有インスタンスにはライセンス持ち込みができず、 EC2 の Dedicated Hosts でのみ Windows 10 ライセンスを適用可能というのが読み取りにくくなっています。これを上記のように簡単にまとめてくれているのはありがたいですね。
https://aws.amazon.com/jp/windows/faq/
ほかにも様々なシナリオを展開し、必要なライセンスが記載されています。
一度読んでみるとライセンスの考え方わかるかと思いますのでこの資料はお薦めです。
音楽:sad moon