Microsoft 365 Apps Excel 2212 で書式なしペーストの実装が行われていました

書式なしペーストといわれた時に、即座にイメージできるますか?

これは Microsoft Edge を含む Chrome 系のブラウザーを利用したことがあればわかるかもしれません。逆に Internet Explorer 11 をメインで利用されていた方にはなじみが薄い可能性があります。

というもの、 Chrome で実装されていた Ctrl + Shift + V のショートカットキーで行える機能だからです。

このショートカットを使うと、その名の通り書式を無視したペーストが行えるのです。

以下の画像を見てもらうとわかりやすいかと思います。

Excel に色やフォントサイズを変えたセルを用意し、 Ctrl + C でコピーします。

コピーしたセルを Ctrl + Shift + V でペーストするとなんと何の書毀棄設定もされていない状態でペーストされるというわけです。

今まで同じようなことを行おうとすると、 F2  で編集モードに入ってからペーストするであるとか、 Web ページの情報をコピーする場合はペースト時に出てくる右下のメニューから値の貼り付けを行うほかなかったんですよね。

個人的にこの動きはかなりありがたい変更となっています。

しかし残念なことに、同じショートカットは Word や PowerPoint では利用できませんでした。これは今後の変更に期待したいところです。

【 Word の動作】

ちなみにこれが実装されているのはまだベータバージョンのみとのこと。

 Build 2212 では利用できるようになっていました。

リリースノートを見ると 2211 で利用可能になっていたようなので、毎月チャネルではそろそろこの実装が行われるかもしれません。

https://learn.microsoft.com/en-us/officeupdates/beta-channel?WT.mc_id=M365-MVP-5002496#version-2211-october-14

リリースされたらぜひ利用してもらいたい機能ですね!

音楽:Go Go Cactus Man

Windows 11 Windows Subsystem for Linux のストアアプリが GA したようです

Windows 10 のアナウンスがあった 2015 年、マイクロソフトOSS との連携を歌いながら Linux 関連の技術を融合させる方針をとってきていましたが、その中でも特に有望な技術として見られていたのが Windows Subsystem for Linux です。

現在は WSL2 として、ハイパーバイザー上で動く仕組みとなっているため、ほとんどの Linux ソフトウェアが Windows 上で動くところまで来ています。

そんな Windows Subsystem for Linux が、ストアアプリになり再リリースされました。

実際のストアで見てみると、 Preview の文字は消えた状態ですでにさわることができるようになっています。 探す時は WSL と入力すれば最上部に出てきますね。

バージョンも 1.0.0.0 と GA されていることが分かるようになっていますね。

ちなみにアナウンスのあった Blog を見てみると、ストア版が今後更新対象となり、 Windows 付属版は引き続き有効ではあるものの、機能追加は行われない。とみることができそうです。

https://devblogs.microsoft.com/commandline/the-windows-subsystem-for-linux-in-the-microsoft-store-is-now-generally-available-on-windows-10-and-11/?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496

現在 WSL2 を利用している方はこのストア版に切り換えておく必要がありそうなので、注意しておきましょう。

音楽:ケイヤクシャ

Microsoft 365 サインイン時の Authenticator で場所とアプリを表示できるようになったようです

マイクロソフトはいつの時代も、認証を中心としたセキュリティに力を注いでいますが、最近は Microsoft Authenicator や Windows Hello for Business を中心とした多要素認証の在り方を特に意識しているように思っていたのですが、 2023 年 2 月 27 日より Microsoft 365 で Microsoft Authenicator を利用している場合、番号入力が必須となるようです。

以下の Azure AD セキュリティ画面にその旨が記述されていました。

https://portal.azure.com/#view/Microsoft_AAD_IAM/AuthenticationMethodsMenuBlade/~/AdminAuthMethods

この設定が行われていない場合、 Microsoft Authenticator のサインイン時に番号選択であったり、許可するボタンの押下のみだったりと、ユーザーのチェックが簡単になり、おざなりな対応を行ってしまいやすくなるという弊害があったのです。

更にこの画面では認証要求を行っているアプリ名や IP ベースの場所通知機能も有効化できるようになっていました。

この 2 つは利用できることを認識できていなかったので、これを機に有効化してみました。

すると Microsoft Authenticator でのサインイン時にアプリ名 ( Edge から Azure Portal へのサインインでした)と場所( IP ベースなので近県が正しいのですが、埼玉となっていました)が表示されました。

若干画面サイズが日本向きではないのか、スクロールが必要となっているのが微妙なところですが、ここまでやってもらえば間違えてサインインということはほぼなくなりそうですよね。

この Microsoft Authenticator を利用し、サインイン時の URL チェックを行っておけばとりあえずは安心です。(クライアント認証を用いないため、プロキシ動作となる AiTM には弱いんですよね。)

セキュリティは数年でトレンドが変わっていくものなので、これといったベストプラクティスはないのが残念ですが、時々の最新を追っていくことが重要な要素となっています。

この機能、早めに利用したほうがよさそうですね!

音楽:Dog Fight

Microsoft 365 Teams アクティビティの未読のみ表示が有効化されていました

Microsoft Teams のアクティビティ画面に未読のみのトグルスイッチが現れるようになっていました。

つい先日、アクティビティのマイ アクティビティがなくなるというような話が出たばかりですが、この機能回りの更新が入ってくるということのようです。

この「未読のみ」の機能ですが、オンにすることで、太字となっている未読のみのフィードが表示されるようになります。まだ見ていないものだけが残るため、非常にわかりやすい機能になっています。

オンにしたときにすべてを読み終わると、こんな感じに確認済みの文字も表示されるようになっています。

実はこの未読のみ、もともとフィルター側にあったのですよね。

この一覧から分離されたというのが今回の更新なのです。

意外とこのフィルターも忘れがちなので、こうやってわかりやすくなるのはよいですね。

この変更で活用する人が増えるとよいのですが。

ちなみに未読が外に出たことで、未読 + フィルターという使い方ができるようになったようです。

以下は返信と未読のフィルターですね。

これはちょっと利用するパターンがあるかもしれませんね。

メンション + 未読はフィルターパターンの王道になりそうな気がします。

ぜひ自身の使いやすいフィルターを見つけてみてください!

音楽:SANTI-U

Windows 11 Insider Preview Build 25247 リリース

今週も Insider Dev Channel のリリースが行われました。

また、 Windows 11 Release Preview Channel の 22H2 も Build 22621.898 に更新されています。 

Release Preview では組織メッセージの表示が可能となったというアナウンスが入っていました。これは Ignite 2022 で伝えられていた Intune と連動する機能かと思われます。

能動的に通知を行う機能となっており、かなり期待しているものなので実際の利用が楽しみです。

さて、 Dev Channel は Build 25247 になりました。

今回のアナウンスで目を引いたのは設定アプリのシステム - 電源とバッテリーに新たに追加された Energy recommendations でしょうか。

バッテリー節減のための 7 項目を自動設定してくれる機能となっているようです。

昨今電気代が高くなっているので、こういった取り組みはうれしいですね。

そしてタスクマネージャーの改修が今週も入っています。

先に Beta Channel に搭載された検索機能が Dev Channel にも反映された形ですね。

それだけではなく、ダークモードの適用ができるようになったようです。

ただ、カスタムテーマの場合は以下のように色がつぶれて見えなくなる不具合があるようです。

検索も若干怪しめな感じですね。

WebView2 あたりが関連して Edge と検索すると Edge ではないプロセスがフィルタリングされるような動きとなっているようです。この辺りはちょっと動きの詳細が分かるようになるとうれしいですね。

そしてとうとう個人的に不満の大きかった、時計に秒を表示する機能が復活することが決まったようです!

設定アプリの個人用設定 - タスク バー タスク バーの動作内に時計の秒表示を行うためのチェックボックスが増えるようです。徐々に展開中とのことで私の環境にはまだ来ていませんが、これはかなりうれしいです。

PC で買い物するときなど、秒が必要な時がありますからねえ、、、

ただ、タスク バーの表示が変わるようなので、若干ちらちらして気になっちゃうのかもしれません。

そして今回の Build は ISO が用意されたようです。

最近の Dev Channel の動きを見る限り、組織導入はあまり現実的ではないため、 ISO がどこまで必要となるかは微妙ですが、定期的な更新はうれしいですね。

https://www.microsoft.com/en-us/software-download/windowsinsiderpreviewiso?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

最後にアナウンスとして、来週は Windows Insider の更新が行われないと明示されていました。

明示的に休んでいるイメージが少なかったので新鮮です笑

音楽:FAREWELL

Microsoft 365 SharePoint への Internet Explorer 11 でのアクセスを終了する日程が決まったようです

2023 年 2 月に出るパッチで一般の Windows 10 では Internet Explorer 11 が利用できなくなるというアナウンスが行われていますが、それに先立ち Microsoft 365 の SharePoint に対する IE 11 からのアクセスが 2023 年 1 月中旬で行えなくなることが追加アナウンスされていました。

それまでの間は以下の Lean にあるようにドキュメントライブラリへのアクセスを筆頭に IE 11 でアクセスが可能な状態となっています。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/sharepoint/prepare-ie11?WT.mc_id=M365-MVP-5002496#environments-in-which-onedrive-sync-doesnt-work-or-isnt-supported

逆に言うと、この日をもって IE 11 で SharePoint Online にアクセスできなくなるという状態となることが決まった形です。

最近 IE 11 でアクセスすることがなかったので気が付いていませんでしたが、 SharePoint Online にアクセスすると以下の警告が表示されるんですね。

今は右側にあるリンクをクリックすることで SharePoint Online につなげることができるのですが、このリンクが消えてなくなるのが 2023 年 1 月中旬ということのようです。

ここを過ぎれば、ドキュメントライブラリに移動してクラシックモードでライブラリリボンからエクスプローラーを開くことができます。

Windows 11 でも vbs 経由であれば IE 11 を開けるので、それを試したところが以下の状態です。 httpsWebDAV アクセスができていますね。

ちなみに office.com に IE11 でアクセスしてみたところすでにアクセスできない制御が行われていました。

SharePoint Online に行くには直接 sharepoint.com にアクセスする必要がありそうです。

今まで急場しのぎで WebDAV を利用していたケースでは、 OneDrive 同期アプリの利用が必要となります。

もう時間もあまりないため、導入の検討を行っておくことをお薦めします!

音楽:COUNTRY MAN

Microsoft Viva 従業員のリモートワークを考察したレポートが面白いです

マイクロソフトは自社製品に関連することであれば販促の一環としてなのか、時々レポートを上げていたりします。

今回はそんなレポートの中でリモートワークに関連したものがあり、面白かったので紹介します。

https://www.microsoft.com/en-us/worklab/work-trend-index/hybrid-work-is-just-work?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

このレポートでは、従業員と管理職という対比の中で、お互いがどのような思いをもってリモートワークに臨んでいるのかを記したものとなっています。

直接リモートワークを論じていないものもあるのですが、総じて面白い相関を示す内容となっていました。

例えば以下。一番上部には仕事のプライオリティが分かりやすい状態とそうでない場合を比べた時に、 2 年以内に退職を考えている人の割合が 4 倍近く跳ね上がるという内容が書かれています。

本題のリモートワークの視点では、オフィスに行く理由として仕事をするためではなく同僚に会いに行くために出社する。と考える人が 7 割を超えているというようなことが書かれています。

そのほかにもスキルを伸ばすためというのが転職理由の大半を占めているなどの内容が書かれていました。

大概の内容はごもっともという感じの内容なのですが、こういった洞察をもとにマイクロソフトは Viva スイートを作成したんだろうなということがよくわかる内容でまとめられています。(裏付けられているというのかもしれません)

最近マイクロソフトMicrosoft 365 を Viva と関連した文脈で語ることが多くなってきました。

2022 年 11 月 16 日に開催された Empowering Japan's Future とイベントに参加してきたのですが、  Microsoft Corp CEO の Satya Nadella が来日して講演していました。

その中でもこういった従業員に対する洞察が重要であるということを伝えており、 Viva の重要性を述べていたので、組織運営の中で今後取り組むべきところはこの従業員ウェルネスという分野なんだろうなと漠然とイメージすることができました。

ただ、この分野って情シスなどがやりましょうと掲げにくい感じがするところですよね。

DX推進や経営層が如何にこの分野に関心を持てるのかが今後の組織運営におけるキーポイントになってくるのかもしれませんね。

音楽:Fly up in the air