Office365 Home(solo)でOfficeアプリの利用条件が変わるようです

結構いろいろな場所で話題になっているのですでにご存じの方も多いと思いますが、Office365 solo、Home、Personalといったコンシューマ向けの製品群で、Officeアプリの利用条件が変わります。

2018年10月2日より、上記エディションでOfficeアプリを無制限にインストールできるようになるとのことです。

Important news about your Office 365 subscription - Office Support

Office 365 サブスクリプションに関する重要なニュース - Office サポート

今までは以下のように、インストール台数が決まっており、2台のPC、2台のタブレット、2台のスマホと最大でも6台にインストールするのが上限でしたが、インストールは無制限、同時サインインは5台までという形に変更となるようです。

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Office365 Enterpriseではぞれぞれ5台という制限のままであるため、個人向けの特典ということになりそうですね。

この同時サインインの考え方は、同時に使っているという表現ではないことに注が必要かもしれません。

要するに、PCを閉じていてもサインインしている場合は1とカウントされるのかと。
Enterprise側や今までのケースでは、インストールの時に台数がカウントされていましたが、これからはインストールした後にサインインしているかどうかが重要になってくるという形ですね。

サインインの定義はExcelであれば下図のように右側にログイン情報が記載されているかどうか。になるものと思われます。

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一般的にインストールはすぐには終わらないのですが、これからは事前にインストールさえ済ませておけば、複数のPCで切りかえながら利用するというシナリオが成り立つわけです。

サブスクリプション感がものすごく出てくるのでこれからの考え方。という雰囲気が前面に出てきますね。

コンシューマ側のOffice365 soloを利用している方はぜひこの新機能を有効利用してみてはいかがでしょうか。

音楽:そうだよ。

Windows10 RD gatewayを介したリモートデスクトップ接続について

前回リモートデスクトップ接続についてお伝えしましたが、リモートデスクトップ接続といえば、RD gatewayです。
1台のサーバーGatewayにしてほかのサーバーに接続するための機構ですが、Windows10とWindows Server 2016ではHTTP通信からWebsokect接続に変更となったのはご存知でしたでしょうか。

この仕様変更により、Windows10からのGateway接続ができなくなる事象が報告されているようです。

Windows 10 クライアントから RD Gateway 経由で RDP 接続できない。 | Ask CORE

上記記事によると、以下のレジストリを書くことで、旧来のWindowsと同様にHTTP接続でつなげに行くことが可能とのこと。

キーのパス: HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Terminal Server Client
キーの名前: DisableWSTunnel
キーの種類: DWORD
キーの値: 1

変更によって利用セッション数を少なくすることができたようなので、できればWebsokectのままの方が良い気もしますが、ファイアウォールなどの関係から難しいということもあるかと思います。
その際は設定変更を行うことを意識しておく必要がありそうですね。

音楽:インフィニティ #7

Windows10 リモートデスクトップ接続のストアアプリ版が入っていました

実は昨年から搭載されていたようなのですが、今までずっと気が付いていなかったリモートデスクトップについてです。

この前PCの動作がおかしくなったのでリストアをかけたのですが、
その時からスタートメニューに表示されるアイコンが大きく変わっておりUWP版のリモートデスクトップ接続が用意されていることを意識しました。

【なぜか遊ぶのカテゴリの中にリモートデスクトップ接続が、、、】

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普段はWindowsアプリのリモートデスクトップ接続(mstsc.exe)を利用していますが、せっかくなので起動してみます。

スプラッシュが赤いです。今までのリモートデスクトップ接続が青基調だったので、大きくイメージが変わりました。汗

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【今までのリモートデスクトップ接続】

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続いて表示されるのは右上に追加と設定のボタンだけがある画面。
この画面は何に利用するのでしょうか。ひとまず追加を行ってみます。

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追加を押すと、デスクトップとリモート リソースを選択する画面になりました。
リモートリソースは聞きなれない言葉なのですが、リソースのURLを入力する画面が出てきました。今回はいままでのリモート デスクトップ接続と同様に動かしたいので上を選択します。

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次にPC名とユーザーアカウントの指定です。

ユーザーアカウントについては指定を行わなくてもよいようです。
まずはIPを入力しておきましょう。

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保存すると最初の画面にデスクトップのイメージが表示されました。
なるほど、VMWareのHorizonのようなインターフェースになったということですね。

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追加されたデスクトップをクリックするとログイン画面に。
ここは今までのものと同様ですが、 聞かれるユーザー名はUPN形式に。
やっぱりドメイン¥ユーザー名は古い考え方なんですね。。。

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入力をおえると証明書の確認画面に。 

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今までとの大きな違いは、証明書自身を確認できなくなったことでしょうか。
拇印等はわかりますが、チェーンなどの確認が取れないので、ぱっと見では信頼性がわかりにくい感じですね。

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旧来はこのように証明書の表示ボタンがありました。
証明書画面がモダン化されるまでは実装お預けなかんじですかねぇ。
また、キャンセルボタンの配置が逆転しているのも試行錯誤を感じさせる形ですね。
この辺りは統一感がほしいところです。

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ともあれここを過ぎると後は接続するだけ。

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旧来版と同様の使い勝手で接続ができました。

リモートデスクトップ接続についてはある程度枯れている技術なのかもしれませんが、UWP化したことで新しい機能が追加されることを意識したいですね。

音楽: ねこ日記

Office365 Teamsのデータを日本リージョンに設置することができるようになります

Office 365は世界中のデータセンターにデータを置きながら、どこからでもアクセスが可能であるという特性があります。

しかしながら、コアデータについては設置される場所がきまっており、場合によってはCDNなどで世界中にばらまく。という考え方をとっています。

この考え方は、法的にデータの所在が重要となるケースにおいては最適な考え方なので、企業向けの製品であるOffice365はそれに倣っているという形です。

前段が長くなりましたが、Microsoft Teamsもその一環で、日本のデータセンターにデータを置くことができるようになったようです。
2018年8月22日以前にTeamsにアクセスしたことのあるテナントの場合、以下のようにAPAC(アジア太平洋)のAzureセンターにデータが格納されていました。

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これが、日本にそろうということですね。

しかしながらすでに利用しているケースでは、2019年に移行の案内が出るようです。
少し時間がかかりそうですね。

更に言うと、Exchangeが日本リージョンに移設された際には、2か月以内に移行是非の決定が必要で、移行を決定しても24か月かけて移行されるというかなり長期にわたる計画を持っていましたので、今回もそういった形になるのではないかと推測されます。

Moving core data to new Office 365 datacenter geos

そのため、移行を行いたい場合は今のうちから計画を立て、社内承認などを済ませておく必要がありそうです。

詳細は以下サイトに記載があるので、Teamsを利用されている方は一読しておくとよいかと思います。

Microsoft Teams Launches Australia and Japan Data Residency - Microsoft Tech Community - 237827

音楽:時間の砂

Office365 Exchange Onlineに特権の昇格機能が追加されるようです

とうとうOffice365に特権の昇格機能が実装されるようです。

特権にアクセス、Office 365 の管理 | Microsoft Docs

昔ながらのSharePoint Webパーツなどを作成したことがある方はよくわかると思いますが、ACLによって情報へのアクセスが細かく制御されている中でも、情シなど管理者層の要求は全員の情報を一元管理したい。であるとか、特定のアプリから見た時だけは全情報へアクセスできるようにしておきたい。といった、ACLの範疇を超えた制御を行いたい。という要望が往々にしてありました。

この10月から、そういた制御を行うための機能がオンプレSharePointの時とは若干異なる形となりますが、提供されるようになるようです。

どのように異なるか。というのは上記リンクに記載がありますが、コードに昇格エリアを設ける形ではなく、昇格用のワークフローを用い、承認された場合に一定期間の間、認められた特権コマンドを実行できるという形となるようです。

既定で4時間の間、また、E5のライセンスを持っている場合のみに適用されるようなのですが、管理の移譲などで役に立ちそうですね。初期の提供はPowerShellのみ、Exchange Onlineのみなので、これらを実装したUIがていきょうされるのが待ち遠しい状態になるのではないでしょうか。

音楽:von

Windows10 Insider Preview Build 17746でました

今週も2回の更新でどんどん完成版に近づいていっている1809のWindows10です。
Build番号も17746と、小刻みにではありますが進んでいっています。

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今週もバグフィックスがメインで新たな機能の追加はありませんでした。

この発表と同時に、SkipAhead向けのWindows ストアアプリについて言及されています。
Screen Sketchをバージョンアップしたという内容なのですが、ストアアプリとWindows本体は別々のタイムラインでアップデートされるというのがあまり明示化されていなかった気もするので、対象となるOSありきでWindows ストアアプリも存在するというがよくわかる良い例になったのかと思います。

ちなみにBuild 17746で利用できるScreen Sketchは10.1806.1901.0というバージョンのものでした。

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ところで、今回のInsider PreviewバージョンアップはOneDrive for Businessにデスクトップを移動させてはじめての更新だったのですが、ネットワークの問題からか、デスクトップからデータが消えたように見えてしまいました。

理由としては、OneDrive for Businessのログイン情報がリセットされており、リダイレクトされたOneDrive 配下のデスクトップフォルダの位置がOS側から追えなくなったことが原因と思われるのですが、数か月後までバージョンアップ後はデスクトップがリセットされることを覚えていられないので、この点は早期に直ってもらえるとありがたいですね。

Windows10もバージョンアップの回を重ねていくごとに旧来の仕様との整合性等が問題となってくることが増えていくのかもしれません。
仕方のないことではありますが、うまく互換性を維持しながらバージョンを重ねていくすべが提供されていてほしいですね。
逆に管理者はWaaSという考え方を念頭に置き、仕様変更の状況や他者事例をおさえていくことが大きなタスクとなっていくのかもしれません。

音楽:地球共鳴

 

Windows10 OneDriveの機能が追加され、デスクトップなどが共有できるようになりました

数か月前に案内があり、そのうちに各種の同期機能が搭載されるといっていたOneDriveですが、とうとうデスクトップ同期の機能が追加されました。 

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設定画面で同期対象とするフォルダーを選択することができます。
こちらはOneDrive上のフォルダーを中心として表示されていますね。
今回の追加で行えるフォルダーはデスクトップ、ドキュメント、写真(画像)の3種です。ビデオやミュージックなどは対象外なので、そのあたりは注意が必要です。

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設定方法は、自動保存タブの中からフォルダーの更新を選択し、同期を開始する形となります。

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ボタンを押すと以下のような画面が。
onenoteの.oneやOutlookの.pstは対象外のようで、そのファイルがフォルダーにあるとエラーとなります。

同期対象外に移動させてあげましょう。 

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f:id:mohessu:20180825224457p:plain同期対象が問題なくなると以下のように保護を開始するボタンが押せるようになります。 

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この際にOneDriveに空き容量が足りない場合はエラーが警告されるため、場所を確保しておくようにしましょう。OneDrive for Businessを利用している場合はそう簡単に足りなくなることはないとは思いますが、、、

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保護の開始を押下すると、データのアップロードが開始されます。
初期設定時の基本的な動作はオンデマンドなので、すでに上にあるデータをダウンロードすることは無い様です。無駄な同期で帯域を潰すことはなさそうなので一安心ですね。

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同期が開始されると以下のような画面が表示され、同期が動いていることがわかるようになっています。

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進行状況を表示させると、同期アプリ上でファイルがアップロードされている様を見ることが可能です。

データ量が多いと時間がかかりますね。ネットワークの使い方については、設定でアップロード速度などを制限することができるため、この機能をうまく使って帯域を食いつぶさないようにしておく必要があります。

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初期状態では帯域制限は行われていないので、必要に応じて最初に設定しておくとよいですね。

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制御はグループポリシーを利用することも可能な様です。まだ試していないのでうまく動作するかまでは確認が取れていませんが、以下サイトでadmxファイルが配布されています。

グループ ポリシーを使用し、OneDrive 同期クライアント設定を制御する | Microsoft Docs

同期が完了すると、デスクトップに同期状態が表示されるようになります。

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クラウドにデータを保存しておくという動作は、スマートフォンがかなり先を言っていましたが、ようやくPCも追いついてきたということでしょうか。
まだまだ一部のデータだけが同期対象という状況で、機能が充実しているとは言えないと思いますが、この流れはPCのありようが変わってくるかもしれませんね。
データの安全性等を考えると、PCからできるだけクラウドに移動させておきたいというところでもあるので、この流れはぜひどんどんと進んでもらいたい感じです。

音楽:誰か、海を。