Windows 10 Build 17035リリース

Windows 10 Insider Preview Build 17035がリリースしています。

今回の更新では、いくつか新機能が搭載されてきました。
まずはEdgeから。
音声再生を行っていると、タブの上に音声再生中のマークが表示されますが、この音声表示マークをクリックすることで、ミュートできる機能が加わりました。
タブのボタンを押すだけで音声がミュートされるので、音楽を聴きながらブラウジングをしていたら急に別の音が鳴りだした。といった際にとても有効です。
音声が鳴り出した。というのはChromeが先に表示するようにしたと思うのですが、音声がなっていることがわかるだけでミュートはできなかったので、個人的に重宝しそうな予感がしています。

【音声再生中】

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【ミュート中】

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次にWindows Update帯域幅
いままではバックグラウンドでのみ制御ができたのですが、能動的にダウンロードを始めた場合でも帯域を制御できるようになったようです。
設定はとても深く、以下の流れで移動するとあります。

設定-更新とセキュリティ-Windows Update-詳細オプション-配信の最適化-詳細オプション

ちょっと深すぎて、使わせたいのか微妙な位置づけの機能に感じます。
ただ、アップデートを指示されてボタンを押したものの別作業をやっているような際には有用な機能だと思うので、実際の利用時は先に設定しておきたいですね。

【帯域制御】

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さらに、近くの共有機能。

設定-システム-通知とアクション-クイックアクションの追加または削除に近くと共有というボタンが追加されています。これをオンにすると、アクションセンターに同名の設定が追加され、さらにそこでオンにすると近くのPCとファイル共有ができるようになるとのこと。

【クイックアクションの追加または削除】

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【アクションセンター】

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要するにAirDropなわけですが、ビジネスレイヤーでこの機能が使えるようになったらかなり有用だと思います。
ただ、日本ではセキュリティが理由で使えないよう制御するのではないかと、、、
生産性が落ちるのでこういったところは緩和していってもらいたいところです。
なお、利用にあたってはBluetoothが必須のため、無効化していても一緒に有効化されます。さらにこの機能は相手も有効にしている必要があるので、私の環境ではまだ使えず、、、

音楽:Spiral re-born

Office365 Exchange Online日本語名のExchange組織のハイブリッド化がサポートされました

Exchange Onlineではハイブリッド構成がサポートされていますが、残念ながらいままでは日本語でExchange組織を構成していた場合、サポート外として取り扱われなかったのですが、11月より日本語のExchange組織名を持つ場合でもハイブリッド構成をサポートしてく方向となったようです。

日本語組織名を持つ Exchange サーバーのハイブリッド構成について – Exchange ブログ JAPAN

上記によるとExchange2003の時は日本語が使えたようですね。

 ただ、Exchange 2003で日本語のExchange組織名って使えたかな?と、ちょっとハテナマークが浮かんだので少し調べてみましたが、サポート外だけれど設定はできる。という扱いだったようです。

Technet上にインストール手順が残っていました。

Exchange Server 2003 をインストールする方法

 

【利用可能な文字に日本語はありませんでした】

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これで少しは古いExchangeの更新が加速してくれるでしょうか。。。

メールシステムはインターネットと接続点があることが当たり前であるため、セキュリティ観点からも新しいものを利用していくべきなので。

 

ただし、サポート可否と実際に使えるか。は別問題だったりしますよね。

オンプレではMRS(メールボックス移動サービス)がうまく動かないという問題があったのですが、そういった問題が解消されていることを願いたいですね。

組織名に日本語 (ダブルバイト文字) が使用されている場合に移行バッチが失敗する – Exchange ブログ JAPAN

音楽:宵越しの祭り

Office365 Exchange Online送信先を制御する送信コネクタについて

Exchange OnlineにはSMTPリレーを制御するための送信コネクタという機能が搭載されています。この機能を利用することで、社外宛メールに対するジャーナリングやメール検疫のためにウィルス検知サーバーを経由させるなどといった動作を実装することができます。

今回はこの送信コネクタを作成したいと思います。

まずはExchange管理センターに入り、メールフローからコネクタを選択します。

【Exchange 管理センター】

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【メールフロー - コネクタ】

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コネクタを新規作成するので、「+」を押して新規作成を始めます。

 

【シナリオ選択】

Office 365から別サーバーへフォワード転送する際は送信先に「組織のメールサーバー」を選択します。

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【名称決定】

コネクタは複数種類を作成できるため、わかりやすい名前を付与します。
出来れば送信コネクタなのか受信コネクタなのかを判断するための文言を名前に含ませておくとよいと思います。

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【コネクタの利用タイミングの決定】

トランスポートルールでの割り当てやすべてのメールをリレーさせるなどを決定します。

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【送付先SMTPサーバーの指定】

リレー先のSMTPを指定します。
FQDNIPアドレスどちらでも設定可能です。
Office365(インターネット)から見ることができるアドレスである必要があります。

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【STARTTLSの設定】

暗号化通信でメールを転送するかどうかを決定します。
相手側のサーバーが暗号化できるかどうかが重要なので、相手に応じて設定値を変えます。Office365はクラウドシステムなので論理的には社内網でも暗号化を行うことが推奨されます。STARTTLSを用いてまずは暗号化ができないか確認を行ってから送付するため、チェックがなくても暗号化されるケースがあるので注意しましょう。

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【設定確認】

これで設定は完了です。設定値を最終確認します。これだけでロジックに従ったSMTPリレーが完成します。

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【コネクタの検証】

コネクタがうまく動作するか検証を行います。

Office365→配送先SMTP→入力したメールアドレスという流れで送付されるかを確認できます。

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ここで注意したいのが検証時は設定を如何にしていようとTLS接続を促されてます。
STARTTLSで認証要の場合、451.5.7.3 STARTTLS is required to send mailが表示されます。試験には失敗しますが、正しく設定されていれば、本利用時にはメールが届きます。(そうするとこの試験って何の役に立つのだろう、、、)

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音楽:rise

Office365とAzureの関係性

Office365を利用されている方は、ユーザー情報などが格納される場所はAzure Active Directoryということはご存知だと思います。ただ、主にOffice365の管理をされている場合は、Azure Active Directoryは見る機会が少ないのではないでしょうか。

【Office365ポータル】

https://portal.office.com/

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Office365のユーザーのリポジトリとなるAzure Active Directoryは名前の通りAzureの一機能なのでAzureポータル上からユーザーを確認することができます。

AzureポータルへはOffice365から飛ぶのためのリンクが表立ってあるわけではいので中々行き辛いのですが、Azureポータルへのリンクを同一セッションのブラウザからアクセスすることで簡単に遷移することが可能です。

【Azure ポータル】

https://portal.azure.com/

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ユーザー情報は、左ペインからAzure Active Directoryを選択することで閲覧することが可能です。しかし、Azureポータル上では名前が何度も表示されますね。このページだけで3か所に名前が表示されるという(笑)

【Azure Active Directoryページ】

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 ADFSなどを利用してMFAを構築している場合などはこのページでの設定を行うケースもあるので、あまり利用していなかった方はこの機会に触ってみることをお勧めします。

音楽:木製飛行機

Office365 SharePoint Online 新管理センターのメッセージのひみつ

昨日の投稿でお伝えしたSharePoint Onlineの管理センターですが、下部にメッセージセンターの内容が表示されています。

Office365 Sharepoint管理センターが新しくなりました。 - ()のブログ

【メッセージセンター】

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この管理センター上のメッセージをクリックすると、メッセージセンターへ遷移します。

【メッセージセンター】

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ここで気が付いたのですが、表示されているメッセージが全く違うのです。

おそらくメッセージのアクセスコントロールが異なるのだとは思うのですが、、、
SharePointのメッセージに特化している感があるので解禁時期を待ってからの表示となるのでしょう)

メッセージ本文はリンクにアクセスできないので見れませんが、表題から推測できる内容もあるため、時折チェックをしておくとよいかもしれません。

音楽:Blond

Office365 Sharepoint管理センターが新しくなりました。

SharePoint Onlineの管理センターの右側に、新しい管理センターのPreview利用リンクができていました。

SharePoint 管理センター(旧)】

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おそらく9月に申し込んだPreviewが有効化されたのではないかと思っています。(結構期間が過ぎたので、もしかすると一般に表示されるようになっているかもしれません。)

Office365 管理センターが新しくなるようです。 - ()のブログ

で、このリンクを押下すると現れるのが新管理センターです。

SharePoint 管理センター(新)】

ダッシュボードで、利用者・ファイル数・メッセージなどがわかるようになっています。

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旧サイトのトップにあったサイト一覧は左ペインで選んで表示させます。

旧サイトに表示されていなかったサイトも表示され、Office365グループのチームサイトなども管理できるようになりました。

【サイト管理】

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注目は設定可能な項目でしょうか。現時点ではリストのエクスペリエンスと通知の2つのみとなっており、旧サイトからかなりスリム化されています。

【設定】

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現状は旧サイト、新サイトを使い分けて管理していく必要がありそうです。統合などは今後に期待ですね。

やっぱりスリム化された管理画面は良いですね。やれることがたくさんあるのも一つとしてありますが、利用する立場からは如何に簡単に使えるか。というのも一つの尺度となります。この流れはどんどん加速していってもらいたいですね。

音楽:Girls rule

Outlook エディションによって利用できる機能について

OfficeアプリケーションはOfficeのエディションによって入っているアプリケーションが異なる。(ProfessionalになるとAccessが入る等)というのが私の中であったのですが、本日ひょんなことからじつは機能にも差があることを認識したので、書き留めておきます。

Outlook の Exchange 機能に関するライセンス要件 - Outlook

なんとOutlookアーカイブ機能を有効に利用するためには、Outlook単体で購入するかOffice SuiteでProfessionalPlus以上のエディションを用意するかが必要とのこと。Office Standardでは利用ができないのでした!

会社で利用しているOfficeがStandardではなかったため気が付きませんでした、、、

念のためと思い、MSDNからOfficeをダウンロードし確認したところ、やっぱり表示されないですね。

Outlook 2010 Standard】

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インプレースアーカイブは表示されていません。

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【Office 365 ProPlus (2016)】

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オンラインアーカイブとして表示されています。

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Office365のアーカイブオプションなどを購入している場合は、Outlook on the web上などで利用はできるのですが、クライアントで利用したい場合はOfficeのエディションも重要になるということになるので、事前チェックを忘れないように実施していく必要がありますね。。。

たしかにコンシューマ用途で利用するかというと微妙な機能なのかもしれませんが、知らないと原因追及にとても時間を要しそうな内容なのでぜひ気に留めておくようにしておきましょう。

音楽:対局