Microsoft は AI に対して、責任ある AI における 6 つの基本原則を用意しています。
詳細は Learn を見てもらいたいのですが、その中に説明可能性という原則があり、監査できることが一つの要件として取り上げています。
これを実現するための機能が Purview に AI ハブという名前で用意されることになりました。
https://compliance.microsoft.com/purviewforai/overview
ここではハブの名前の通り、 AI に関する監査情報を一元管理することを目的に仕組みが用意されたようです。
一元管理というのがキーワードとなっていて、サードパーティの AI についても監査の対象としてしまおうという意欲的な取り組みとなっています。
サイトレベルではかなり多く監査対象とできるようで以下 Learn にサポートされているサイトの一覧が書かれていました。
このハブでは監査の有効化や、
Intune 拡張機能のインストール、
Defender for Endpoint の導入、
ポリシーの作成などが初期コンテンツとして用意されています。
ほぼ読んでいくだけで設定が出来るようになっているので、とても使いやすそうな感じの内容となっていました。
ポリシーなんかは始めるというボタンを押すだけで設定を終えられるという手軽さです。
ポリシーの中身はこんな感じ。
先ほどのサードパーティー AI サイト情報をチェックする機能やら、
プロンプトに不適切なものがなかったのかを監査する機能などを有効化できるようでした。
さらにアクティビティでは、 Copilot の利用状況を可視化する機能が組み込まれています。
アクティビティを見ると、どういった内容をもとに生成 AI を使ったかがわかるようになっていました。
ただ、直接プロンプトを確認できるわけではないので、プライバシーへの配慮もできているというアピールも忘れていませんでした。
AI ハブを含めた Purview の Copilot 関連の使い方は以下の Learn も一読をしておくとよいでしょう。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/purview/ai-microsoft-purview?WT.mc_id=M365-MVP-5002496
漸く監査系の機能が出そろってきたので、アーリーアダプターではない組織でもそろそろ導入の検討を初めてもよいかもしれませんね。ちなみに一般リリースは 2024 年 11 月頃となっていますが、 public プレビューは誰でも利用できるのでどんどん活用していきましょう。
音楽:霧の港