Microsoft Copilot for Microsoft 365 は組織利用時にどれだけ活用されたかをチェックするためのダッシュボードが用意されているのはご存じでしょうか。
今回はそのダッシュボードを見ていきたいと思います。
Microsoft 365 のダッシュボードというと、 Power BI にデータを連携したりで難しいイメージがありますが、最近はとても簡単に利用できるようになってきています。
まず以下の URL にアクセスしていきましょう。
https://insights.cloud.microsoft/#/CopilotDashboard
すると、こんな感じのサイトにつながります。
これはサイトの利用権がない状態となっているので、 Microsoft 365 管理センターで権限を付与していきます。
権限の付与は設定 - Viva - Viva Insights から「 Microsoft Copilot ダッシュボードのアクセス設定を管理」にて行います。
設定が終わった後に先ほどの URL にアクセスすると Viva Insights のサイトに移動します。ここに Copilot ダッシュボードが表示されるようになっていれば準備完了です。権限付与直後は見れないので、数時間あけてからアクセスするとよいでしょう。
ダッシュボードは全部で 5 つのカテゴリから成っています。
準備状況タブには Microsoft 365 や Office 365 のライセンス数や Microsoft 365 Apps における最新チャネルのユーザー数が書かれています。
さらに Copilot を利用できる状態のユーザー数などもわかるようになっており、 Copilot を用意する数を算出するのに役立ちます。
導入タブでは実際に Copilot を利用中のユーザーが表示されます。ただし、 25 人以上のユーザーがいないと表示されないようになっており、個人が特定されないような配慮がなされているようです。
下のほうに行くとどんな機能を利用しているのか。というところを見ることができます。
逆に言うと Microsoft 365 for Microsoft 365 ではこういった機能が利用されることを想定しているということが手に取るようにわかりますね。
影響タブでは利用者の数から、どれくらいの時間を節約できるのか。ということを、 Microsoft が取得した統計情報から予測しています。
1週間に 1.2 時間以上、 53% のユーザーに効果が出る。ということのようです。
逆に言うと、この数を当てはめていけば費用対効果を見ることができる。というわけですね。しかし、意外と少ないですね。 1.2 時間以上効果があるように個人的には感じます。
さらに細かく見ていくと、以下のようにリサーチの結果が書かれています。
会議の要約は 3.8 倍、ブログ投稿が 1.7 倍といったところが定量的な評価値です。
議事要約は 1 会議 1 時間では終わらないので、週 1.2 時間以上は稼げているのではと感じてしまいますね。
さらにセンチメントタブでは気分に対するベンチマークが書かれています。時折聞かれるアンケートはここで生かされるのですね。
グローバルベンチマークも、導入する指標として利用できそうです。
このような形で多角的な分析に利用できるダッシュボードとなっています。
特に利用開始前においては導入効果の説明などにも利用できそうですので、上申のお供に活用してみることをお薦めします!
音楽:フレンズ