2023 年 1 月 25 日に発生した Microsoft 365 の通信がダウンする障害について、早くも問題レポートがダウンロードできるようになっていました。
Microsoft 365 管理センター内の正常性-サービスの正常性から該当項目を選ぶことでダウンロードが表示されているかと思います。
ここからダウンロードできるドキュメントは Word ファイルとなっています。
そのため、ダウンロード後に翻訳すると読みやすくなるでしょう。
翻訳は Mirosoft 365 Apps を利用している場合、校閲リボンの中にあります。
問題点については Root Case を見ておくと良いでしょう。
今回の場合、 WAN 内のすべてのルーターに経路情報更新を通視したことが問題だったようですね。
数年前に Google が起こしたインターネット災害のような内容ですね。
今回の場合は WAN 内に閉じた経路だったことが幸いして、災害級とまでならなかったことが不幸中の幸いです。
今回のケースでは手順が明確化されていなかった部分もあったようで、利用しているルーターで許可されていない方法をとってしまっていたとのこと。今後はこういった事態を起こさないようにガイドラインを追加して対処するという形で締められていました。
やはりマイクロソフトといえども、更新運用の最後は人手での運用なのですね。この辺りは規模に関係がないということかと思うので、この対処は見習うべきところがあるのかもしれません。
いずれにせよ、障害発生時のレポートのあげ方という点においても参考になるところがあるかと思いますので、管理者の方は一読しておくのが良いでしょう。
なお、同様の内容は Azure のステータス履歴にも記載されていました。
https://status.azure.com/en-us/status/history/?WT.mc_id=M365-MVP-5002496
この後にさらに更新もありそうなので、ことの顛末が気になる方も見ておいて損はないでしょう。
音楽:胞子の海