Windows 10 / 11 は Windows 7 との高互換性を意識して作成されているのはご存じな方も多いと思います。
その互換性は以下の Desktop Analytics を介して問題の抽出と対応を行っていたのですが、 2022 年 11 月 30 日をもって廃止とアナウンスされています。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/mem/configmgr/desktop-analytics/overview?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496
この Desktop Analytics 自身も Windows 10 がリリースされて間もなく配布された Windows Analytics の後継で Intune / System Center グループの一部でした。
この手の Analytics サービスは数年でものが入れ替わっていくという歴史をたどっているのですが、やはり OS のバージョンアップと大きな関係があったのかと思います。
この Desktop Analytics は今後 Endpoint Analytics となり Intune もしくは Configuration Manager のいずれかから設定する形になっていきます。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/mem/analytics/overview?WT.mc_id=M365-MVP-5002496
Endpoint Analytics となって一番の違いはプロアクティブな修復という、自動で互換性チェックを行い修復まで行ってくれる機能が含まれているのです。
この機能を利用するためには Intune ライセンスのほかに Windows Enterprsise のライセンスも必要になってきます。
実はこのように自動化が行えるようになった背景として、古くからの互換性確認プログラムが機能したおかげで、以下に示すように 99.6% まで互換率が高まっているという状況があるのでしょう。
昔は新しい OS が発売された毎に旧アプリは捨てていくくらいの感覚だった時期もありましたが、いまではこの辺りが払しょくされ、古いアプリも新しいアプリと同様に動作する。というのが基本線というわけですね。
しかしながら古いアプリはセキュリティ更新が終わっていることも多いため、エクスプロイトに相対的な弱さがあるということを忘れてはいけません。
利用する OS やアプリはセキュリティ問題が発生した際に対処されるバージョンを選んでいくよう心掛けていきましょう。
音楽:くわだて