Windows Virtual Desktop 名称変更が行われ Azure Virtual Desktop に生まれ変わりました

Windows 10 Enterprise を仮想化し Azure 上でマルチユーザー利用を加味して動作させることのできる Windows Virtual Desktop ですが、名称変更され Azure Virtual Desktop を名乗ることになったようです。

すでに Azure 上のタイトルは Azure Virtual Desktop に変更されていますね。
現在は日本語翻訳が追いついておらず 8 割がた英語表に戻っている感じです。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/virtual-desktop/

f:id:mohessu:20210610003126p:plain

この Virtual Desktop の仕組みは以下のようなアーキテクチャとなっており、事実上 Azure 上の IaaS を組み合わせたようなものだったので、名前と体が一致させたかったというのが実情でしょうか。

。。。この図、よく見るとコントローラーのところ以外では Windows の文字もないですね。クライアント OS としての WindowsVM 表記になっています。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/architecture/example-scenario/wvd/windows-virtual-desktop?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496

f:id:mohessu:20210610003446p:plain

アナウンスは以下のドキュメントで行われているのですが、この中で QuickStart という機能が言及されています。

https://azure.microsoft.com/en-us/blog/azure-virtual-desktop-the-desktop-and-app-virtualization-platform-for-the-hybrid-workplace/?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496

この機能を利用すると Azure Virtual Desktop の準備が数クリックでできるようになるとのこと。
上記のアーキテクチャの通り、利用するために作らなければならないものがかなり多く、設計をきっちり行わないと利用までたどり着かないイメージが強かったのですが、これを払しょくしてくれそうですね。

Azure ポータル上で名称変更を確認してみたのですが、まだ実物の名称までは手が回っていなさそうでした。 QuickStart もまだ展開されていなかったので、利用できるようになるまで少し待っておく必要がありそうです。

f:id:mohessu:20210610014815p:plain

そのほか Azure Active Directory にネイティブ対応する機能も控えているようで、利用のすそ野が大きく広がりそうな感じがします。それらの機能がリリースされるのを楽しみに待っておきましょう。

音楽:永遠の螺旋