昨日 Windows 11 の Insider Dev Channel では VBA / VBS からの Internet Explorer 11 起動ができるようになっていたことをお伝えし、 Windows 10 では Future Update として提供されるため時間がかかるかも。という内容で締めくくらせていただきました。
しかしながら、 Windows 10 の Insider Preview ではどうなるのだろうという疑問が残るため、 Release Preview Channel をインストールして確かめてみました。
Build 19044.1499 (21H2) (KB5009596) というバージョンが 2021 年 1 月 14 日にリリースされているため、これをインストールする前後で動作を確かめてみました。
利用したのは VBS で、以下のコマンドを実行しています。
Dim objIE
'IE(InternetExplorer)のオブジェクトを作成する
Set objIE = CreateObject("InternetExplorer.Application")
'IE(InternetExplorer)を表示する
objIE.Visible = True
'指定したURLのページを表示する
objIE.Navigate "https://docs.microsoft.com/ja-jp/"
まずは通常に動作させたパターン。これは Internet Explorer 11 が有効なので、そのまま普通に動くのが正しい動作となります。
この時の OS は 21H2 の Build 19044.1288 ( 2021 年 10 月頃のビルド)です。
次にこの Build のまま、 Internet Explorer 11 が利用できない状態をグループポリシーを適用して作り出します。
gpedit.msc コマンドでグループポリシーエディターを立ち上げ、 Windows コンポーネント - Internet Explorer にある Internet Explorer 11 をスタンドアロンブラウザーとして無効にするという項目を有効化します。
すると同じ VBS を動かした際には Microsoft Edge が動作するようになりました。
この時の動作は 2022 年 6 月に発生する IE の EOS 後と同様の状態となっており、このポリシーの適用で疑似体験できるといわれています。
最後に Insider Preview に変更してみましょう。
これで Build 19044.1499 (21H2) (KB5009596) がインストールされます。
と思ったらさらに Build が上がって 1503 が入ってしまいましたね笑
ただ、動作は想定通り Internet Explorer 11 が起動する状態になっていました。
(画面は docs.microsoft.com を起動したため、リダイレクトで Edge も起動しちゃっています。)
やっぱりこの動作を見る限り、 VBA や VBS のマイグレーションは 2022 年 6 月に向けて完了できなくても何とかなりそうですね。
ただ、今後作成するものは Selenium などを利用した操作があるべき姿なのかとは思うのでその点は忘れずに対応しておきたいところですね!
音楽:Moon flower