Windows 10 の 21H2 が出たタイミングで LTSC 版（特殊用途向け長期サポート版）もリリースされました。
これはおそらく一番最後まで Internet Explorer がサポートされるバージョンとなると思うので、 IE が入っているか含め、導入検証していきたいと思います。
ライセンスは MSDN 版を利用しました。
インストールは Windows 10 のすべてでほとんど変わらないのですが、流れを説明しておきます。
最初にライセンス条項の確認が行われます。
LTSC だからか、かなり簡素な内容になっています。
続いてインストールの種類になりました。
LTSC 専用のインストーラーだからでしょうか。エディションの選択がないので簡単に決められます。
新規インストールはカスタムで。
ドライブの割り当てです。
最近はパーティションを区切らないケースが多くなりました。 1 ドライブのみなら割り当てずに次へで問題ありません。
ここでインストール設定は完了です。
インストール後に初期設定が始まります。
国を選択すると表示言語やタイムゾーンなどが設定されます。
次にキーボード。 IME はレイアウトではない気もするのですが、特に選択肢はなくこのままいけば問題ありません。
追加レイアウトも気にせずスキップで。
ネットワークというのが出てきます。特に何もせずに次に行ったのですが、時間がかかったので Windows Update のチェックが入っているのかもしれません。
最後にアカウントの設定です。 LTSC ですので MSA ではなく組織アカウントを入力するようになっています。
ドメイン参加の場合は左下から選択となります。
組織アカウントは当然ながら MFA やパスワードレス認証にも対応していました。
やはりパスワードレスは楽ですねぇ。
最後に Microsoft 側に通信する内容についての許諾です。
個人情報に近いものが列挙されるのでそれぞれ要否を確認していきます。
データを提供したほうがメリットが多いので、よほどのことがない限り同意していったほうが良いと思っています。
設定はここまでなのですが、環境によっては Windows Hello を構成せよと出てくるかもしれません。
PIN や生態認証などを選択することができますが、今回 Hyper-V 上での構築のため PIN のセットアップとなっています。
これですべてが完了しました。
LTSC 2021 のスタート画面が以下となります。
やはり Microsoft Edge と Internet Explorer 11 が同居していますね！
バージョンは 19044.1288 となっていました。21H2 の文字が見えます。
IE のバージョン情報を見るとこんな感じに。
IE 11 の文字はないですね。これは前からでしたでしょうか、、、
最後に Edge です。
起動直後はバージョン 92 でした。
バージョン情報画面を見ているそばから更新プログラムのチェックが入り、、、
更新のための再起動が促されました。
そしてバージョン 95 へ。この辺りはモダン化されていて、 LTSC でも最新のバージョンですね。
Internet Explorer 11 はおそらく EOS となる 2032 年まで利用できるのかと思います。
現時点ではライフサイクルページにまだ細かな記述は載っていませんでした。
9 月にリリースした Server の LTSC となる Windows Server 2022 は記載があるのでそのうち更新されるものと思われます。
IE 11 がどうして必要な場合は、 LTSC 版の Windows 10 を利用するのが最終手段となりそうですね。
音楽：モンゴル帝国
