今週も Windows 10 Insider Preview Dev Channel の更新が入っていましたが、今回の更新で Internet Explorer 11 の EOS に向け、早くも IE が利用できなくなる変更が加わったようです。(それ以外は タスクマネージャーの Ecomode が一時的にオフとなったというアナウンスのみでした。)
念のため確認したところ、オプション機能の IE は外れていないですね。
なのでもちろん iexplore.exe も健在でした。
この状態で iexplore.exe を起動すると、予定通り Microsoft Edge が起動します。
あれっと思ったのですが、ブランクページではなく MSN が起動しますね。私の環境だけなのかもしれませんが、 iexplore.exe の初期ページとして以下アドレスに設定されているようです。
www.msn.com/?pc=HCTE
念のため、インターネット オプションのスタートページをチェックしてみると、、、
なんと消えてなくなっていました。
確かにブラウザーアプリから開くことがなくなるので、設定には必要ないというのはその通りかもしれません。
念のため調べてみると、グループポリシーは動きそうですね。
Microsoft\Internet Explorer\Main キーに Start Page という文字列の値を作ると遷移先がそちらに変わりました。
複数ページはどうなのかと思い、 Secondary Start Pages も設定してみましたが、こちらは利用できないようでした。
当然ではあるのですが、 NotifyDisableIEOptions も動作しないですね。管理者によって制御されている旨のダイアログはレジストリ設定していても出ないようです。
いろいろ違いがありそうだということで、メニュー上でチェックしてみたところ、以下機能は整理が必要そうでした。
- プライバシーレポート
- アクティブXフィルター
- アドオンの管理 - アクセラレータ
- アドオンの管理 - 追跡防止
- 互換性表示設定
- メディアライセンスの管理
アドオンの管理は、インターネット オプションメニューから遷移できるものの、項目がなくなっていますね。
そんな中でもパフォーマンスダッシュボードは健在のようです。
IEmode 上で Ctrl + Shift + U を押したところ、パフォーマンスが表示されました。
Edge ではこれ、音声読み上げになっていますよね。
というところで、大きな問題は出そうにありませんが、しいて言うと互換性表示の機能でしょうか。
互換性表示は IE 11 以前と互換性を保つための機能です。
IEmode に変更した場合、以下のサイトで設定を確認できる Enterprise Mode Site List で互換性設定ができます。おそらくここで設定を行っておけ。ということなんでしょうね。考え方としては理にかなっていそうです。
Enterprise Mode Site List は以下のレジストリを追加してあげることで、互換性表示にリンクを出現させることができます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge
EnterpriseModeSiteListManagerAllowed
Dword
1
どうもレジストリ設定を行わずとも、以下のアドレスに直接アクセスすることはできるようです。
edge://compat/sitelistmanager
この設定にある互換モードで組み入れる感じですね。
このリストの作成は以下の docs に詳しいため、利用する際は読んでおくとよいと思います。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/deployedge/edge-ie-mode-site-list-manager?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496
ところで今回の Insider Preview リリースでは同時に 20H2 の Release Preview と 21H1 の Beta / Release Preview にも更新が降ってきています。
21H1 のリリース後なので、 Release Preview の立ち位置は QU に対して行われていると考えてよさそうです。
ただ、本リリースの数か月前に Release Preview がリリースされるという観点がどうなるかはもう少し状況を見ていかないといけないかもしれませんね。
音楽:アンチョビとキャベツ