Exchange Online では、自身で細かな制御を行わずともそれなりにセキュアな状態で利用することができるシステムとなっています。
この点が裏目となり、オンプレ製品に比べると制御できる項目が少ないという逆説的な点も多くありました。このうちの一つがメール送受信の許可 / ブロックリストです。
この許可 / ブロックリストでは、自動的に不審なメールを除外することができるのですが、思いもよらずに不審メールとして扱われて、メールが届かないというケースが稀に起きてしまうのも事実です。
その動作を変更すべく用意されたのが新しい許可 / ブロックリストとなっています。
この新機能は 2 月から 3 月にかけリリースされますが、今までの動作を上書きし、このフローを最上位として制御を行ってくれるという機能となっています。
おそらくですが、多少フィッシングメールのようなものも通してくれるような形になるのではないかと推測しています。 SPF レコードがないドメインからのメールを処理してほしいなどの要望がかなえられそうな感じですね。
肝心の機能ですが、以下サイトからアクセスすることができるようです。
私の環境ではまだ利用できない状態のようで、何も表示されませんでした。
https://protection.office.com/tenantAllowBlockList
この機能、意義がある組織はそう多くないかもしれませんが、 Exchange Online に変えたらメールが届かなくなったと大騒ぎした経験がある場合、設定することで改善がなされるかもしれません。
そのような組織では一度利用を検討してみてもよいかもしれません。
音楽:War Ship