Microsoft 365 配布リストの Microsoft 365 グループ化は 2023 年 2 月以降行えなくなります

結構衝撃的な話題が 11 月の初旬に上がっていたようです。

配布リストを Microsoft 365 グループに変換する機能が 2023 年 2 月 1 日をもってサポート終了となり、利用できなくなるという話が出ています。

https://techcommunity.microsoft.com/t5/exchange-team-blog/deprecating-conversion-of-distribution-lists-to-microsoft-365/ba-p/3668215?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

配布リストとは、その名の通りメールを配布するための一覧で、 Active Directory のセキュリティグループと同じように過去から利用されている機能の一つとなっています。

配布リスト自体はメールアドレスは持つがメールボックスを持たず、複数のユーザーをまとめておく入れ物のような機能です。

Microsoft 365 グループがリリースされた当初、配布リストを変換してグループ化する流れがほとんどだったため、この機能を利用されていた方も多いのではないでしょうか。

この Microsoft 365 グループがある程度いきわたったための非推奨機能化とのことなのですが、この対応が実施されると Exchange Server から Online への以降をこれから考えたい。というときにかなり制限される状況が生まれそうなのですよね。

ちなみにこの機能、現在は Exchange 管理センターでは、受信者 - グループ - 配布リストからリストを選ぶと表示される「配布グループのアップグレード」というボタンで行えるようになっています。

2023 年 2 月以降は新規に作成する必要があるようなので、配布リストを削除したうえで作り直すことで、メールアドレスを保持したまま Microsoft 365 グループに変えるということはできそうです。ただ、 Outlook の内部情報( X500 形式のアドレス)は引き継げないはずなので、返信などが行えなくなるという弊害も起きる可能性が高いんですよね。

そんな感じなので、これから Microsoft 365 への移行を考えられている方はこの扱いをどのようにするか検討しておく必要がありそうです。

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