前回示した Microsoft 365 Teams 会議での顔と資料の同時表示ですが、システム音声を含めることができませんでした。
そこで今回は Voicemeeter を導入して音声とシステム音声をくっつけて Teams にながしてみましょう。
今回利用するアプリは Voicemeeter です。
Voicemeeter は Donationware (カンパ式)となっているため、気に入ったら協力してあげてください。
次のサイトからダウンロードしていきます。
左側の下部にある Install ボタンを押すとインストーラーがダウンロードできます。
https://vb-audio.com/Voicemeeter/index.htm
サイズは 10MB 程でした。起動すると、かっこいいインストーラーが立ち上がります。
右下にある Install ボタンを押しましょう。
数秒でインストールは完了です。再起動を求められるので、再起動を行っておきましょう。
利用するには、タスクトレイのスピーカーマークを右クリックすると出てくる、サウンドボタンを押していきます。
サウンドのウィンドウが表示されますが、再生と録音のタブに VoiceMeeter の Input と Output が表示されていました。
再生タブ内の VoiceMeeter Input を右クリックして既定のデバイス、既定の通信デバイスに設定しておきましょう。
このような形にチェックマークが移動します。
Teams のデバイスで制御するため、録音の方はそのままでかまいません。
あとは VoiceMeeter の機能を使って音声を仮想マイクに出力していきます。
スタートメニューの VB Audio 内にある Voicemeeter を起動しましょう。
こんな感じにミキサー表示がなされます。
今回行いたいのは以下のサイトにもイメージがあるように、このソフトを通じて Teams アプリに音声を出す。という内容です。図上は Skype になっている OUT B が Teams に行くイメージですね。
https://vb-audio.com/Voicemeeter/index.htm
設定としては HARDWARE INPUT 1 または 2 のした矢印を押して、マイクを設定しておきます。また、右側の HARDWARE OUT にスピーカーを割り当てておくと合成された音を確認することができるので、スピーカーを設定しておきましょう。
重要なのはマイクの音はスピーカー側に出さないようにすることです。スピーカーに行くとハウってしまうので注意。以下のキャプチャでは 2 をマイクにあてているのですが、中央の A マークをクリックしておくことで、音がスピーカーに行かないようになります。
これで準備は完了です。
Teams 側の設定 - デバイスで、マイクの設定を VoiceMeeter Output に設定しましょう。
スピーカーも VoiceMeeter Input にしておくことも可能です。(これは必須ではないと思います。 VoiceMeeter 上で HARDWARE INPUT に VoiceMeeter Input を設定するとハウるので注意しましょう。)
これでシステム音声が仮想マイク(VoiceMeeter Output)につながり、 Teams 会議の通常のマイク出力でシステム音も出力されるようになりました。
仕様用途は限られてしまう感もありますが、知っておくとどこかで使えるタイミングが来るかもしれません。ぜひ覚えておいてください!
音楽:On the Earth