Edge Internet Explorer モードを設定してみました

前回の Internet Explorer モードの有効化に引き続き、サイトの設定までを見ていきたいと思います。

まず、前回までに行った Internet Explorer モードを有効化した前提から確認していきましょう。以下アドレスにアクセスし Internet Explorer モードが動作しうる状態か確認します。 84.0.522.61 では Internet Explorer モードが有効化されていても、エラーという表記になっていました。(実際はこの状態からでも動作しました)

edge://compat/iediagnostic

f:id:mohessu:20200821011106p:plain

続いて、 グループポリシーエディタを開きます。

前回は Internet Explorer モードの有効化を行いましたが、今度はそこで利用する URL 一覧の整備となります。

URL 一覧は、そのホスト名を持ったサイトを Internet Explorer で開くのか、 Microsoft Edge で開くのか選択するための一覧となります。 

gpedit.msc

コンピューター、ユーザー共に、管理用テンプレート内 Windows コンポーネント にある 「Internet Explorerエンタープライズモード IE の Web サイト一覧を使用する」を有効化していきます。

f:id:mohessu:20200821011833p:plain

その際、ファイル共有( \\fileshare\ )、Webファイル( http://fileshare/ )、 ファイルプロトコル ( file:///c:/fileshare/ )から選択することができます。

以下はファイルプロトコルで設定した場合を指しています。

f:id:mohessu:20200821022629p:plain

この欄はファイルアドレスを書くだけなのですが、事前に URL 一覧の XML を作成しておく必要があります。

以下は Teams を IE11 で開くための XML 定義となります。

<site-list version="1">
<created-by>
<tool>EMIESiteListManager</tool>
<version>10.0.14357.1004</version>
<date-created>08/20/2020 16:08:01</date-created>
</created-by>
<site url="teams.microsoft.com">
<compat-mode>IE11</compat-mode>
<open-in>IE11</open-in>
</site>
<site url="login.microsoftonline.com">
<open-in>none</open-in>
</site>
</site-list>

f:id:mohessu:20200821022752p:plain

この XML の細かなスキーマが知りたい場合、以下の docs を参照してみましょう。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/internet-explorer/ie11-deploy-guide/enterprise-mode-schema-version-2-guidance?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496

うまく XML が適用されると、エンタープライズモード サイト一覧に先ほどの XML に書いたアドレスが表示されます。

edge://compat/enterprise

f:id:mohessu:20200821022832p:plain

エンジンがニュートラルになっているところがキモで、これが設定されたアドレスは IE 、 Edge どちらからでも起動されるようになります。

以下は Teams を Internet Explorer モードで開いた場合の表示です。

アドレスバーに IE のマークが! 

f:id:mohessu:20200821022710p:plain

それを押すとこのような感じに表示されます。 

f:id:mohessu:20200821022559p:plain

Internet Explorer 11 には複数の互換モードが存在しますが、 旧来からのモードを選択できるのが素晴らしいです。

というわけで、 Internet Explorer モード、いかがでしたでしょうか。

Microsoft 365 の Internet Explorer 11 でのサポート終了で、社内サイトは IE11 でと使い分けなければならないケースが出てくるものと思います。そのときには Internet Explorer モードが良いプラクティスになってきます。このつくりを覚え、対応を進めていきましょう。

音楽:ノスタルジー