前回の Internet Explorer モードの有効化に引き続き、サイトの設定までを見ていきたいと思います。
まず、前回までに行った Internet Explorer モードを有効化した前提から確認していきましょう。以下アドレスにアクセスし Internet Explorer モードが動作しうる状態か確認します。 84.0.522.61 では Internet Explorer モードが有効化されていても、エラーという表記になっていました。(実際はこの状態からでも動作しました)
続いて、 グループポリシーエディタを開きます。
前回は Internet Explorer モードの有効化を行いましたが、今度はそこで利用する URL 一覧の整備となります。
URL 一覧は、そのホスト名を持ったサイトを Internet Explorer で開くのか、 Microsoft Edge で開くのか選択するための一覧となります。
gpedit.msc
コンピューター、ユーザー共に、管理用テンプレート内 Windows コンポーネント にある 「Internet Explorer の エンタープライズモード IE の Web サイト一覧を使用する」を有効化していきます。
その際、ファイル共有( \\fileshare\ )、Webファイル( http://fileshare/ )、 ファイルプロトコル ( file:///c:/fileshare/ )から選択することができます。
以下はファイルプロトコルで設定した場合を指しています。
この欄はファイルアドレスを書くだけなのですが、事前に URL 一覧の XML を作成しておく必要があります。
以下は Teams を IE11 で開くための XML 定義となります。
<site-list version="1">
<created-by>
<tool>EMIESiteListManager</tool>
<version>10.0.14357.1004</version>
<date-created>08/20/2020 16:08:01</date-created>
</created-by>
<site url="teams.microsoft.com">
<compat-mode>IE11</compat-mode>
<open-in>IE11</open-in>
</site>
<site url="login.microsoftonline.com">
<open-in>none</open-in>
</site>
</site-list>
この XML の細かなスキーマが知りたい場合、以下の docs を参照してみましょう。
うまく XML が適用されると、エンタープライズモード サイト一覧に先ほどの XML に書いたアドレスが表示されます。
エンジンがニュートラルになっているところがキモで、これが設定されたアドレスは IE 、 Edge どちらからでも起動されるようになります。
以下は Teams を Internet Explorer モードで開いた場合の表示です。
アドレスバーに IE のマークが!
それを押すとこのような感じに表示されます。
Internet Explorer 11 には複数の互換モードが存在しますが、 旧来からのモードを選択できるのが素晴らしいです。
というわけで、 Internet Explorer モード、いかがでしたでしょうか。
Microsoft 365 の Internet Explorer 11 でのサポート終了で、社内サイトは IE11 でと使い分けなければならないケースが出てくるものと思います。そのときには Internet Explorer モードが良いプラクティスになってきます。このつくりを覚え、対応を進めていきましょう。
音楽:ノスタルジーナ