Microsoft 365 で IE 11 が利用できなくなるというアナウンスからはや 9 か月、そのうち来るとは思っていましたが、意外と早くその時はやってきました。
Windows 10 SAC で Internet Explorer 11 の EOS がアナウンスされたのです。
タイミングは 2022 年 6 月 15 日。 1 年後の Windows Update での終了という形のようです。
詳細は上記を見てもらうとして、ブラウザー版の提供が終了するのみで、 API の MSHTML.dll はまだサポートを続けるようです。このままいくと VB6 のランタイムみたいに永続的に使える感じになっちゃうのかもしれませんね。
ブラウザーの Internet Explorer 11 が必要な場合は IEmode を利用して急場をしのぐことができます。
グループポリシーを適用し、サイト一覧を作って Internet Explorer 11 向けサイトを特定するのが常道なのですが、一時的な試験などで IEmode でアクセスしたい場合は以下のレジストリを追記しましょう。すると IEmode で開くためのボタンがメニューに追加されます。
キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge
InternetExplorerIntegrationLevel : DWORD : 1
InternetExplorerIntegrationTestingAllowed : DWORD : 1
レジストリを追加した後に Edge を再起動したら三点リーダーメニューのその他のツールに IEmode のメニューが表示されるようになります。
IE 向けのサイトの大半はこのモードで起動するだけで動作するはずです。
残念ながらすでに Internet Explorer 11 で表示できないサイトは何も表示されませんでした。( Teams の Web 版を開いてみたところです。)
コンシューマー系ユーザーはあまり困らないと思うのですが、組織管理者の方はいろいろと忙しくなりそうですね。
IEmode の使い方などは以下に詳しいため、対応を検討されている方は一読をお薦めします。
https://jpdsi.github.io/blog/internet-explorer-microsoft-edge/ie-mode-faq/
ちなみに IEmode は 2029 年までは少なくともサポートするというアナウンスも併せて出ています。
が Internet Explorer 11 自体は今回のアナウンス後も一部の環境では動作するためか、 EOS の表記とはなっていません。
https://docs.microsoft.com/en-us/lifecycle/products/internet-explorer-11?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496
そのため、 IEmode も一部の環境でのみサポートを続ける。という可能性もあるので注意が必要です。
マイクロソフトとしては大々的なサポートの終了がある場合 1 年前のアナウンスを約束しているので、これを信じて計画を立てていくのが良いかと思います。やはりこの手の対応は開発終了アナウンスに合わせて対処していくのが良いのでしょうね。
音楽:Farewell Blues