Office 365 Proplusで通常ユーザーも新しいリボンに変更されます

先日お伝えしたインターフェースの更新では、月次チャネルに対しての変更でしたが、早くも半期チャネルに向けて更新が行われるようです。Office365メッセージセンターでのアナウンスがありました。

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Office365 Proplusのインターフェースが新しいものに変わりました - ()のブログ

半期チャネルといっても対象指定側のため、すべてのユーザーに行き渡るまではまだ4か月ほどは先になるのですが、今回の発表はちょっとイレギュラーかもしれません。

通常のリリース周期は対象指定が3月、9月で、通常の半期チャネルが1月、7月になるため、今回の10月~12月でのアップグレードというのはこの周期に入っていない形となります。とはいえ、バージョン表記でいうと現在の半期チャネル対象指定は1808だったりもするので、原則がすでに崩れているという見方もあるのかと思います。

Office365 Proplusのバージョン情報は以下のサイトで確認することができるため、更新履歴こまめに見ておくとよいかもしれません。

2018 年の半期チャネル (対象指定) リリースのリリース ノート | Microsoft Docs

音楽:宵越しの祭り

Office365 SharePoint Onlineの管理センターが新しくなっていました

Igniteを境に徐々に変化に加速感が出てきているOffice365ですが、今度はSharePoint 管理センターが更新されていました。

クラシック管理センターからプレビュー版へのリンクをたどり入ってきます。
ざっとですが、左メニューと右にダッシュボードという形はマイクロソフトの最近のトレンドですね。
365管理センターもプレビュー版はこの形になっていますし、よくよく考えるとWindows10のスタートメニューも同様ですね。

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今までとの違いは削除されたサイトの一覧が表示できることと共有の設定でしょうか。
共有リンクの初期選択を変更できるようになっていますね。

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外部共有のレバーは前と同様ですかね。

特定のドメインのユーザーをブロックするという項目などは新しい気がします。

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設定の項の中も新しい機能が。
既定の管理環境という項目では、このプレビューサイトを既定のサイトに変更することができるようです。クラシックの管理サイトへは左側のメニューから行くようになる形ですね。モダンサイトと同じ方向性ですね。

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ちなみにサイトの作成項では、既定のタイムゾーンを変更できるようになっていました。
従来は既定が太平洋時間なので戸惑うことが多かった認識があります。
ファイルの更新日時がおかしいという問い合わせが多かったですね、、、

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以下サイトを見る限り、今後も拡張が続くようですので、まだまだ楽しみが多くありそうですね!

新しい SharePoint の管理センターでは | Microsoft Docs

音楽:旧約の語るところ

 

Office Server 2019群がリリースされました

2018年9月にリリースしたOffice Professional Plus 2019に続き、Office Server 2019群がリリースされました。

リリース対象はSharePoint、Exchange、Skype for Business、Projectの4つのServerとなります。

他のサーバー群と同様にまずはVLSCからのダウンロードが可能となるというあんないでしたが、MSDNサイトではSharePoint、Exchange、Skype for Businessの3つについてはダウンロードができる状態となっています。

SharePoint Server 2019 3.7GB

Office Onlineも更新されているのではないかと思いましたが、残念ながら2017年の更新から変更はありませんでした。

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Exchange Server 2019 4.8GB

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Skype for Business Server 2019 1.7GB

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残念ながらProject Server 2019はダウンロード可能な対象に含まれていませんでした。

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このうち、Exchange Server 2019はWindows Server 2019が必須要件となっています。
残念なことにWindows Server 2019はまだリリース停止中となっているため、導入が難しい状況だったりします。

しかしWindowsと違いOfficeは順調にリリースを重ねていますね。
試験の質が違うのかもしれませんがこういったノウハウはぜひ展開してもらいたいですね笑

音楽:モアザンワーズ

Office365 Exchange Onlineでベーシック認証を無効化する機能が提供されます

2018年7月に案内の出ていたEWSのベーシック認証無効化の件ですが、今後ベーシック認証を無効化する範囲が広がっていくようです。

Office365 Exchange Web Serviceでベーシック認証が無効化されるようです - ()のブログ

以下サイトで案内されていますが、ベーシック認証を無効化する機能が展開されるとのことです。

Disabling Basic authentication in Exchange Online – Public Preview Now Available – You Had Me At EHLO…

無効化できる範囲は以下を確認いただくのが良いでしょう。
かなり細かいレベルで無効化する範囲を決めることができるようですね。

Disable Basic authentication in Exchange Online - Office Support

この機能のリリースが即ベーシック認証を取りやめることにつながるわけではないのですが、ADALを用いたモダン認証が標準になってくれば、どこかのタイミングでベーシック認証を利用できないようにするのは自然な流れになるのかと思います。

モダン認証を利用すれば、MFA、多要素認証などを利用しやすくなり、システムを強固に守っていくことができるので、早い段階でベーシック認証を利用しない状態が作り出せるとよいと思います。

音楽:雲の高さ

Windows10 Insider Preview Build 18262でました

October 2018 Updateが順調な滑り出しをできていないWindows10ですが、そんな中でも19H1に向けた開発は続いています。

今回の更新では、一部のWindows Storeアプリを削除できるようになったほか、タスクマネージャーでプロセスごとにDPIの認識状況を表示できるようになるなど、基礎的な動作部分を変更する活動に入っているようです。

前回のBuild 18252もきちんとお伝えできていないのですが、インターネット非接続時のアイコンが変更となるといった、ちょっとした変更が伝えられてきている状況となるため、目玉機能といったものはもう少し熟成された状況で発表していくのではないでしょうか。

この19H1はEnterpriseバージョンで18か月サポートとなることが決まっており、企業での関心は薄くなることが予想されるのですが、機能面で魅力的な製品に仕上げてきてもらいたいところです。例を挙げると一時のIntelCPU(機能追加とプロセスシュリンクを分けて行った時代)のように、機能追加と安定性向上を春秋で使い分けてもらえると導入意欲が格段に高くなったりしないですかねぇ。

ちなみに、私の試験環境ではインストールが42%まで行ったところで止まってしまうという問題にさいなまれているところです。

早いタイミングで19H1が試せるように環境面を試行錯誤していきたいと思います。

音楽:Cantabile

 

Office365 Exchange Onlineの会議室作成時のオプションが変更となるようです

今までExchange Onlineで会議室を作成した場合、カレンダー予約は仮予約が可能な状態(複数の予定を受け付けられる状態)で作成されていましたが、2018年11月15日以降、自動予約されるように仕様が修正されるようです。

現在の動きを見てみましょう。
まず会議室に予定を追加します。(会議室Aをリソースとして確保します)

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この際、スケジュールとしては、会議室Aは応答なし。すなわち仮予約が取得された状態となっています。

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これは、別の予約で同じ会議室をおさえようとした場合、予定ありと表示はされますが、重ねて取れることを意味しています。

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このように借の予定が会議室Aに入る形となるわけです。

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これは、会議室を作成した後にExchange管理センターのリソースより、予約代理人の画面を見てもらうとわかるのですが、予約の依頼設定が「カスタマイズした設定で予約要求を承諾または拒否します」になっているためとなります。

これが、11月15日以降に新規会議室を作成した時、「予約の予定を自動的に承諾または拒否する」がデフォルトの値に変わり、自動予定承諾と変更されるとのことです。

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新規作成時はおそらくこの画面の表記に変わる。ということでしょう。

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この仕様については、オンプレ時代からの名残のある問題で、複数のドメインコントローラーからなるExchangeにおいて発生していた問題です。

内部的に、会議室を作る設定と予定の設定を行う処理のタイミングが同時だった時にうまく動作しないというところから起きていたバグのような仕様があったのですが、これがようやく解消されるということになります。

Exchange 2013 RTM CU2 におけるリソース メールボックスの作成時のエラー – Exchange ブログ JAPAN

今までは会議室作成後画面から変更をかけるか、以下のようにPowerShellなどで変更をかけるというのが必須だったのですがこれが不要となるわけですね。 

$UserCredential = Get-Credential
$Session = New-PSSession -ConfigurationName Microsoft.Exchange -ConnectionUri https://outlook.office365.com/powershell-liveid/ -Credential $UserCredential -Authentication Basic -AllowRedirection
Import-PSSession $Session -DisableNameChecking
Get-CalendarProcessing -id "会議室ID"
Set-CalendarProcessing -id "会議室ID" -AutomateProcessing AutoAccept

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この変更によって、仮予約での運用を行っていた場合や上記のようなスクリプト、手順を作って運用していた場合は変更が必要となります。
11月15日までに忘れずに対応を検討しておきましょう。
なお、設定はいつものようにこの日より徐々にテナントに配布されていくようなので、切り替わるタイミングが確定しないことも忘れないようにしたいですね。

音楽:あてどなき旅

Windows10 グループポリシーファイルはここにあります

Windowsでは、グループポリシーというものを利用して、コンピューターの設定を管理する方法が搭載されているのはご存知でしょうか。

Windowsの基本的な設定はレジストリという場所に格納されており、Windowsの設定を書き換えるごとにレジストリの値が変更されるという作りになっています。
このレジストリの値を一元管理しようというのがグループポリシーの大枠の概要です。

このポリシー、OSやアプリケーションの機能の設定値となるため、それぞれのソフトのバージョンごとに異なる情報を持つことになります。そのため、新しいOSを展開する場合、このポリシーセットを更新していく必要があるのです。

まだOctober 2018 Updateのポリシーは出ていませんが、Windowsのポリシーは以下で展開されています。

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/3087759/how-to-create-and-manage-the-central-store-for-group-policy-administra

Windowsだけでなく、Officeについてもグループポリシーでの制御対象の項目は多数存在しています。これを利用するには以下のサイトからADMXファイルをダウンロードして利用しましょう。

https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=49030

こちらはすでにOffice2019用のものも配布されているので、最新のものまですぐに対応することができます。

すでにグループポリシーを用いた管理をされている方も、アプリケーションの追加に関する観点を忘れずに取り込んでいってくださいね。

音楽:かぼちゃ祭り