Microsoft 365 Teams ミュート機能が新 Teams に再登載されるようです

2024 年 5 月末以降、旧 Teams にあった Web 会議時のタスクバーのマイクボタンが復活するようです。

以下のアイコンですね。 Web 会議を行うと出てくるようになるやつです。

ちなみにこのアイコンが出ていれば以下のショートカットでミュート状態を切り替えることができるよういなっています。

Win + Alt + K

押すとこの形に切り替わります。

切り替わった時には「マイクをミュートにしました」と、状態を教えてくれるような機能も備わっています。

もう一度押すとミュート解除に戻すことができ、こんな感じになります。

このショートカットの良いところは、 Teams を選択していなくても動作するところです。

いつでも利用できるので、会議の途中で資料閲覧をしていてもすぐに会話に加わることができるというわけですね。

ちなみに同じような機能にマイクがミュート状態のときに使える Ctrl + Space のショートカットがあります。

こちらは Teams の会議が選択されている状態でないと使えないのですが、ボタンを押している間だけミュートが解除されるという仕様となっているため、活用度合いは高いのではないかと思います。

他にもマイク関連のショートカットは Ctrl + Shift + M というものも用意されています。これはオンオフを切り替えるだけのものなので Win + Alt + K と似ているのですが、 Teams 上でのみ動作するのもとなっています。というか、 Win + Alt + K が完全上位互換という感じですね。

Teams は使えば使うほどほかの作業と同時に利用することが多くなるのでこういったショートカットを覚えておくとよいでしょう。

音楽:Beast Beat

Microsoft 365 テナント名の変更ができるようになるようです

Microsoft 365 を最初に登録するときに決定するテナント名は、基本的に変更ができないものだったのですが、 SharePoint や OneDrive for Business の URL となっていることもあり、それは仕方ないものかと思っていました。

しかし、このテナント名は 1 回のみ変更することができるようになっていたようです。

詳細は以下の Learn に記載がありました。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/sharepoint/change-your-sharepoint-domain-name?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

ここに記載されているようにいくつかの条件があるようです。

サイトの合計が 10,000 以下であること。というのが重要な点ですね。また、 2024 年 5 月以降、 SharePoint Advanced Management のライセンスを全ユーザーが持っていると切り替えの優先順位を決めることができるようになるようです。

サイトの数が多いと最大 3 日かかるようなので、優先順位を決められるのは大きいサイズのテナントでは必要な機能となっていそうです。

また、このテナント名の変更は URL のみに影響するものとなっています。変更前のテナント名はメールアドレスの既定値などに残るので、完全に駆逐できるわけではないので注意しておきましょう。

一度変更すると元に戻せないというのも重要な点となっています。

このテナント名の変更はかなり多くの影響点があり、それらが先ほどの Learn に記されているので変更を検討している人は一読しておく必要があります。

まあできるだけテナント名は変更しないようにしたいものなので、これからテナントを新規作成する場合は何かに依存するような名称を避けるなど、注意しておきたいですね。

音楽:Innocent lie

Microsoft Copilot 商用データ保護適用時の Web Copilot に履歴機能が追加されるようです

Microsoft Copilot は今一番熱いマイクロソフト製品ですが、今度は商用データ保護下の Web アクセスの時に利用した履歴が表示される機能が追加されるようです。

例えば Copilot in Edge では非商用利用時において以下のように履歴マークをクリックすると履歴が表示されるようになっています。

非商用( MSA アクセス)なので Designer が Copilot GPT として表示されていますね。その下に最近とあるのが履歴となります。

これを押下すると過去のやり取りが再現されるのですが、これを商用データ保護でも利用できるように拡張するというわけですね。

今のところ商用データ保護時は以下のように履歴が表示されないつくりとなっています。

ちなみに Copilot for Microsoft 365 では職場を選べば最近のアクティビティとして履歴が表示されるようになっています。

この変更は 2024 年 5 月末を目指し実装中とのこと。この履歴は 30 日残り、利用者は過去にどのようなやり取りを行ったか確認することができますが、管理者にはこの履歴が表示されるわけではありません。(必要に応じてほかの方法でデータを入手できるようにする必要があるというわけですね。)

この機能、以下の URL から有効無効を変更するためのスクリプトがダウンロードできるということだったのですが、今アクセスしても 404 エラーではじかれてしまうようです。

https://download.microsoft.com/download/e/7/3/e739d23f-50c9-4eb0-8ba8-d47cd7b38291/ConfigureCopilotChatHistory.ps1

既定は有効になるようなので、ユーザーに履歴を使わせたくない場合は調整が必要となりますが、過去に自身が入力した内容を見れるようになるだけなので多くの場合はそのままで問題ない設定のように見えますね。

制御の是非はありますが、利便性が上がる内容なので、 Copilot をユーザーに展開しているのであればぜひ積極的に利用のアナウンスを行っていきたいですね!

音楽:Back in the moment

Microsoft Copilot Lab 利用可能なプロンプトがどんどん増えています

2024 年に入り、 Copilot for Microsoft 365 を利用可能な範囲が拡大したことに伴って、現在も利用者が増え続けている状況のようですが、このラインセンスを持っていると利用できるようになる Copilot Lab は皆さん活用されているでしょうか。

利用可能となった当初、テンプレートプロンプトが多くなかったため、最近はアクセス出来ていないという方も多いかもしれません。

しかし、この利用可能範囲は徐々に広がっているようです。というわけで、今回は 2024 年 4 月時点の Copilot Lab を見ていきたいと思います!

まず Copilot Lab の場所ですが、以下のアドレスから入ることが可能です。

また、 Microsoft 365 Apps の Copilot 機能を使っている場合はその画面からも遷移できるようになっています。

https://copilot.cloud.microsoft/ja-jp/prompts/all

アプリの一覧を見てみましょう。

すると、最近利用できるようになった Loop なども含めて利用可能なアプリと連動できている感じですね。

ただ、プロンプトの内容を見てみると搭載機能を利用する Graunding には軸足を置いておらず、 Web との連携を意識したものが多いようです。この辺りはそういった考え方でまとめているということなのかなと思いました。(実際この時点では Loop の Copilot は限定公開なので、こういった形をとらざるを得ないのかもしれませんね。

ちなみにカテゴリは以下の 5 つに集約する方向になっています。

と、ここまで見ていただいた方は何を言っているのかわからない。と思うのではないでしょうか。どんなプロンプトが書かれているんだ!と。実は実際のプロンプトを出しながら解説していないのには理由がありまして、これ、ライセンス保有者とそれ以外の方で扱いが異なるようなのです。
例えば以下。 Copilot for Microsoft 365 のライセンスを持っていない状態(サインイン前の状態)の表示なのですが、プロンプトの量が明らかに少なくなっています。

アプリ一覧を見ても 4 つしか表示されておらず、意図的に制限しているのが見えますね。

カテゴリは同じだけ用意されているのでライセンスを持っていない方への見せ球という形なのかと思います。イメージが付けば利用したい、、、と思うケースが出るかもしれないですからね。

リリース当初はサインインしないと Copilot のランディングページに行くだけだったので、かなりの前進ではあるのですが。

というわけで Copilot for Microsoft 365 の購入を考えていらっしゃる方はこんなイメージのプロンプト集が付いてくるのかー。と思ってみてみるとよいかと思います。

個人的にはもう少し洗練してほしいなーとは思うのですが、この辺りは好き嫌いもありますからね。

音楽:天使の夢

Microsoft 365 MSOnline PowerShell が非推奨へと格下げされています

2024 年 4 月 1 日のコミュニティブログなのですが、 MSOnline PowerShell が非推奨となったという話が上がっていました。

https://techcommunity.microsoft.com/t5/microsoft-entra-blog/important-update-deprecation-of-azure-ad-powershell-and-msonline/ba-p/4094536?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

これは Microsoft Graph PowerShell SDK が出る前に主力だった Microsoft 365 へアクセスするための PowerShell モジュールとなっています。

このモジュールではまだパスワード認証が主流だったころの名残から、 Azure 上にコマンドレット実行ユーザーを作成せずとも通常のユーザー ID パスワードでアクセスが可能なつくりになっていたのですよね。

今となっては信じられないことではありますが。

この MSOnline モジュールでは Microsoft 365 ユーザーの情報を取得するのによく使った記憶があります。

ユーザー一覧を取得したり、そのユーザーに付与されたライセンスを確認したりといった具合です。こういった機能は前述のように Graph API に引き継がれていますが、すべてのプロパティが用意されているわけではないところは注意が必要です。

Graph API 側は今後も足りない機能の拡充は行われるということなので、うまく取得できないものがあれば MSOnline と使い分けていくのがよさそうです。

非推奨となったこの API ですが、今後 2025 年 3 月 30 日までは利用制限などは行われないとのこと。ただし、最新バージョンの利用時に限られるので、古いバージョンを利用している場合は早めに入れ替えておくことをお薦めします。

音楽:Into GAEA

Windows 11 Insider Preview Build 22635.3566 リリース

なんと今週も Windows Insider Program では Dev Channel のリリースはありませんでした。

そのため、 3 週間リリースがないという異例の状態が出来上がっています。

昨年の Windows Insider MVP 終了に伴うところもあるのか、リソースの降り先が変わってきている感じがしますよね。

というわけで今週は Beta Channel のみのリリースとなっています。

Beta Channel : Build 22635.3566

この Build も大きい変更は入っておらず、小規模な更新にとどまっています。

まず今回はタスクバーの設定のデフォルト値が変わっています。個人用設定 - タスク バー にある「デスクトップを表示するには、タスク バーの隅を選択します」の項目が初期値で有効になったとのこと。

これが有効になっていると、タスクバーの一番右をクリックするとデスクトップが表示されるという動きをしてくれます。 Win + D と同じなので、マウスメインで利用している方にとっては必要性が高い機能ですね。

そのほか、エクスプローラーのアドレスバーにファイルのドラックアンドドロップが行えるようになったようです。

このアドレスバーですね。

Dev Channel にも来ていない機能なので、リリースの優先順位がやっぱり変わってきているのかなーという印象を受けます。

この先 Microsoft Build が行われるのでそれまでの間に動きがあるかどうかわかりませんが、まだまだ Windows の開発の火は止まってもらいたくないので、次の更新に期待しておきましょう。

音楽:Chocolate forest

Microsoft DOS が Open Source になったようです

Windows は現在バージョン 11 となっており、そろそろ 12 が出るのではないかという話題が出るほどになっている今日この頃ですが、このご時世に MS-DOS 4 が OSS として公開されたようです。

https://cloudblogs.microsoft.com/opensource/2024/04/25/open-sourcing-ms-dos-4-0/?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496

MS-DOS というのは Microsoft Disk Operating System の略で、その名の通りフロッピーディスクで提供されたオペレーティングシステムで、 Windows がリリースされるまでの間パソコンの OS としてマイクロソフトの利益供給源となっていたソフトウェアでした。

バージョン 4 は 80 年代末にリリースされたものなのですが、記憶ではリリースされた後もバージョン 3 がいろいろなところで利用され続けていたような気がします。

というわけで以下の GitHub にソースファイルがおかれており、 MIT ライセンスの元で配布や改変が行えるようになっています。

https://github.com/microsoft/MS-DOS

かなり古い OS ではありますが、その面白さは絶大です。

例えば BOOT の中を見てみると、、、過去のコメントなんかも残っているようなんですよね。

現在となっては偉人級の人たちの業績になると思うのですが、めったに拝めないコードだと思うので、一度目を通してみると面白いかもしれません。

音楽:Transmission