Microsoft 365 Apps の Outlook ではアドインを使用したカスタマイズができるようになっているのですが、最近はあまりこの機能に焦点が当たることがなくなっていたように感じます。
安定しているので開発手法が大きく変わることがなくなったからなのかもしれませんが、 Outlook (new) がリリースされたためか、久々に Microsoft 365 メッセージセンターに開発に関係する変更のアナウンスが入ってきていました。
2025 年 11 月 15 日以降、 Outlook (new) 関係のインターフェースでインラインメールの処理方法が変更となり、旧来の方法では画像の添付ファイル情報を取得できなくなるという内容でした。
以下の開発者ブログにどういうことなのかがまとまっています。
もともと HTML メールの画像は attachments ~というアドレスを介して表示できるように調整されていたのですが、その時に添付ファイルの ID で紐づけていたようなのですが、ここが変わるということですね。サンプルとして以下がついていたのでこれを見るとイメージがわきやすいかもしれません。
変更後は src 属性に cid が記されることとなります。
こちらもイメージが展開されています。
これメール内の画像ではよくある形式ですが、 URL のアドレスが書かれているわけではないため、ぱっと見イメージが付きにくいですよね。
メールの添付領域に BASE64 エンコードでついているのですが、これを cid を使って拾ってくるというのが今後は必要になるということです。
旧 Outlook やおそらく Mac 版などでは今まで通りだと思うので、この辺りをチェックしているシステムを作っている場合は分岐ハンドリングが必要となるので注意しましょう。
このハンドリング方法もブログに書かれていたのでまずは一読ですね!
音楽:シベリアン・ドール・ハウス