Windows 10 のリリースと共に提唱された Windows as a Service という概念があります。これは Windows は買い切りのアプリではなく永続的に利用するものという定義の下、バージョンアップの方法を切り替えたのですが、同時期に Office アプリも同様の考え方をもって対応しようという考え方が生まれていました。
この考え方は、 Windows Update のタイミングにも変化を及ぼし、更新チャネルやリングといった概念を生み出したのですが、その中の一つである Microsoft 365 Apps の半期エンタープライズチャネルが更新されなくなるという状況になっていました。
Office ( Microsoft 365 Apps )には大きく半期エンタープライズチャネルと月次チャネル、最新チャネルが用意されています。また半期及び最新にはこのチャネルを事前にプレビューするためのチャネルが用意されており、正式リリース前にチェックすることができるようになっていたのですが、このうち半期側はこのチャネルが不要となったという形のようです。
実際私も使ったことがなかったのですが、組織内でインストールするタイミングを制御できればなくてもよいチャネルではあったのかなと思います。
組織内のタイミング制御はリングの役割なので、エンタープライズをうたうチャネルには不要だったということですね。
すでに 2025 年 7 月には非推奨となっており、 9 月 9 日をもって更新が行われなくなったとのこと。
問題はこの半期エンタープライズチャネルは自動的にエンタープライズチャネルに切り替わらないということでしょう。
自身でチャネルを変えないとアップデートがやってこないという事態に陥ってしまうようでした。
更新チャネルの変更は再インストールのほか、グループポリシーやレジストリの変更で対応できるようになっています。
まだプレビューになっている方は以下 Learn を参考にチャネルの変更を行いましょう。
ちなみにほかのチャネルにおいてもサポート範囲が変わるなど以下の変更が行われているので、これを機に点検しておくことをお薦めします。
しかしサポート期間が 6 か月になった半期エンタープライズチャネルは利用が難しいチャネルになってしまいましたねぇ。。。
音楽:Dragon Nightmare