Microsoft 365 SharePoint カスタムスクリプトが設定できなくなるようです

Microsoft 365 管理センターを見ていたところ、かなり衝撃的な内容が記載されていました。

2024 年 3 月で SharePoint 管理センターにあるカスタムスクリプト設定が削除されるようです。

最近の SharePointポータルサイトのような使い方をするケースが少なくなってきましたが、とはいえまだこの方向で進めたいという話もちらほらと聞くんですよね。

設定自体は SharePoint 管理センターの設定項一番下にあるクラシック設定ページ内にある項目となっています。

サイトのドメインはテナントごとに割り振られるため、自身のテナントになりますが、以下のサイトアドレスにある機能です。

テナント名-admin.sharepoint.com/_layouts/15/online/TenantSettings.aspx

下のほうにカスタム スクリプトという項目があり、個人用サイトとセルフサービスサイトでカスタムスクリプトが使えるように設定できるようになっています。

個人用サイトは OneDrive にある SharePoint の機能なのであまり意識する必要はないのですが、セルフサービスサイトはそのまま SharePoint サイトなので、すべてのサイトでスクリプトを利用させるようにすることはできなくなるという感じですね。

ちなみに今のところ以下の Learn にある PowerShell は利用できるままとなるようです。

https://learn.microsoft.com/en-us/sharepoint/allow-or-prevent-custom-script?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

こんな感じのコマンドレットです。これで設定することでカスタムスクリプト自体はそのまま利用可能となります。

Set-SPOSite <SiteURL> -DenyAddAndCustomizePages 0

サイトごとに設定しなければならないのが大変になりますが、スクリプトを許すとエクスプロイトにもなるので、実を取ったということなのでしょう。

設定はなくなりますが、スクリプトの活用自体はすぐにはなくならないと思うので直近意識しておくことは少ないです。

ちなみに 2024 年 6 月まで、設定をそのままにする機能が追加されるようです。これは SharePoint 管理センターで設定できるようなので、利用したい人はもう少し待ってみるとよいでしょう。

音楽:Circle line