Microsoft Ignite 2023 前の最後の週となりますが、今週も Windows 11 Insider Program は元気に活動中です。
今週は以下 2 つの Channel で更新が行われました。
Dev Channel : Build 23585
Canary Channel : Build 25992
Canary Channel では今週も引き続き SMB 関連の更新が行われています。
ファイル共有をオンにするとファイアウォール設定が自動で変更されるのですが、その変更内容から NetBIOS ポートが削除されたようです。ポート番号でいうと 137 - 139 の受信側が自動では開かなくなったということですね。
今後はこれに加えて ICMP 、 LLMNR 、 スプーラー サービスも自動では起動しなくなるとのこと。
コンシューマーがファイルを共有したいときに、相手が特定できるようにする。というのは理にかなっていたのかもしれませんが、今となっては NetBIOS で端末名を知るということも必要ないよね。という考えなのかと思います。
他にも SMB 関連で QUIC クライアントアクセスで使用する証明書に別名が利用できるようになったりポート番号をカスタムできるようになったりと、特定にパワーをかける必要がなくなるような変更が多々入っています。
そのほか、 7zip や tar での圧縮ができるようになったとのこと。これはかなり大きいですね。サードパーティーの圧縮ツールが必要なくなるのかもしれません。
Dev Channel はバグフィックスが中心で新しい機能の提供はなさそうでした。
ただ、今回 Canary Channel の追加としてアナウンスされていたのですが、スナップレイアウトに特定の推奨組み合わせが加わっていました。(以下でいうと 5 と 6 ですね。)
Dev Channel ではちょっと前にアナウンスがあったと思うのですが、私の環境で見ることができなかった奴だったのですよね。これはちょっとうれしい奴ですね。
あ、 Cortana の削除ができるようになったみたいです。 Copilot も来たことですし、いつでも役目を終えられるということになるのでしょうか。
悲しいところですが、致し方ない面もありますよね。
Windows 10 で鳴り物入りで搭載された Cortana ですが、今後は Copilot にその役割を譲ってユーザーサポート機能の拡充が図られていくことになるのでしょう。
音楽:CAPRICE FOR LUTE