Windows 11 Insider Program 向けのアプリ更新について

Windows Insider に関するアップデートには OS 自体だけでなく、関連する Microsoft アプリストアで配信されたものにも更新が入るケースがあります。今回はその中から 2 アップデートを説明していきたいと思います。

まず一つ目はメモ帳です。

いわずと知れたメモ帳ですが、最近は System32 に入っているものから、 Microsoft Store アプリに鞍替えしてきているのはご存じでしょうか。

その中で、保存を行っていなくても Windows のシャットダウン後に起動するとデータが残るようになっていたことに気が付いている人は多いと思います。

その機能はどちらかというと OS 側に紐づいていたものだったのですが、これをアプリ側に実装する動きが出ていたようです。

メモ帳を閉じてもその前の状態を記憶していて、元に戻せるということですね。

この設定は Insider Program の Dev と Canary Channel で利用できるようになったようで、メモ帳の設定から前のセッションからコンテンツを開くにチェックが入っていれば利用できます。

この状態でメモ帳を開くと、、、

過去に開いていたものがそのまま開きました。

ただし、 Undo などのメタデータは消えてしまうようなので、そのあたりは注意が必要です。

また、この変更に伴ってデータを保存せずにメモ帳を閉じても、変更を保存するか確認するダイアログが表示されないようになったみたいなんですよね。

OneDrive 同期アプリを使っていても保存ボタンを押すまでは保存されないので、この辺りの動きは変わってもらいたいところです。

続いては Snipping Tool です。 Win キー + Shift + R を押すと、レコーディングが起動できるようになるとのこと。私の環境ではまだ機能していなかったのですが、上記ボタンを押すとこのダイアログが出るということのようです。

画面の録画機能なので、 Win + G の Xobx Game Bar を起動するケースとの切り分けができそうです。 Snipping Tool のほうが気軽に録画するイメージになるはずです。

この Snipping Tool ですが、設定に PrintScreen で起動するか否かの設定が付いています。

Windows の設定の変更リンクを押すと設定アプリが起動します。

この中で従来通りクリップボードに直接キャプチャする形に戻せるので、覚えておくと利用の幅が広がるかと思います。


そして最後に残念なお知らせが。

Word Pad が EOS となるとのこと。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/whats-new/deprecated-features?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496

まだ期限は決まっていませんが、 Word の利用を推進していくようでした。

MSA からも Word for the Web が使えるので、害は少ないと思いますが残念ですね。あまり利用どころがなくなってたんだろうとは思います。 Outlook のリッチテキスト形式はこの Word Pad ベースのエディタだったと思うので、この辺りもどうなるか気になるところです。

Word Pad は個別にバージョンがないため、アナウンスのされ方も気にしておきたいところです。

こういった変更はおそらく FU で当たってくると思われるので、詳細を待ちたいとk路です。

とはいえ Learn に載ってもまだ戻ってくる可能性はあります。 Paint なんかはそんなアプリの一つですね。

そういえば Paint もキャンバスが中央になるという変更が加わっていたりします。

こちらはちょっと使い勝手が変わってしまったので、前のモードも用意してくれないかなと思っています。

音楽:きっと Birthday