SharePoint のドキュメントライブラリでの HTML の扱いは、ちょっと前まで直接表示することはできず HTML がダウンロードできるだけとなっていました。
しかしながら 2023 年 8 月にどうもビューワーでの表示が解禁されているみたいです。
具体的には以下を見てください。
ドキュメントライブラリに index.html を配置してみた後に、そのファイルをクリックしてみました。
すると、 PNG など写真を見るビューワーと同様の機能が立ち上がり、ブラウザのように HTML を見ることができるようになったようです。
表示はテーブルなどをサポートしており、リンクも飛べるようにはなっていました。
しかし、ビューワーの場所をもとにした相対パスとなるようで、 URL に /Forms/ が組み込まれるので注意が必要です。
例えば css を相対パスで指定している場合は本来以下のように色がついてほしいところでも上記のように適用されなくなる。という事態が想定されます。
また、リンクもクリックはできるのですが、 Form が入ったことで位置がずれてしまうことも多々発生しました。この場合、 404 NOT FOUND という表示がなされます。
このパターンはまだよいのですが、相対位置を修正した HTML へのリンクはおそらくダウンロードのプロセスに入るのでしょう、クリックしても何も起こらないという挙動になっています。
外部サイト関連は接続拒否となる状態です。
一部、 Bing.com への接続は拒否していないためか、表示はされました。が、 javascript などが読み込めていないのでしょう。文字数カウントも動かず、検索はできませんでした。
ちなみにこのビューワーのアドレスは以下となっています。
/Forms/AllItems.aspx?id=%2FShared%20Documents%2FSampleHTML%2Findex%2Ehtml&viewid=78ce499e-1fcb-482f-8aa6-9756c21fd121&parent=%2FShared%20Documents%2FSampleHTML
idのところにあるアドレスを変えることで別のページを表示できるようになっています。
しかし、このアドレスをリンク先にしたアンカータグを作ってビューワーからクリックしても動作しなかったので、ページ遷移は制御が行われていると思ったほうがよさそうです。
単一ページの簡易閲覧用途には使えそうなので、そういった活用方法は一つ持っておくとよいかもしれません。
音楽:EINSTEIN GROOVIN'