Microsoft Build 2023 やメモリアルデーを越して安定稼働に入った Windows Insider Program ですが、今週は以下のバージョンとなりました。
Canary Channel Build 25381
Dev Channel Build 23471
Beta Channel Build 22621/31.1830
Canary Channel では SMB 接続が署名必須となる変更が入ったようです。
安全性に舵を切った対応ということですね。これは致し方ない流れでしょう。
以下のコマンドレットで有効性を確認できるようです。
Get-SmbServerConfiguration | fl requiresecuritysignature
Get-SmbClientConfiguration | fl requiresecuritysignature
既定は両方とも False なのか、 Enterprise の環境なのかはわかりませんが、私の環境ではまだ署名なしも接続できそうですが、安全性は著しく低いと見ておいたほうがよさそうですね。
この手の問題は Client OS の更新だけでは意味が薄いので、 Server OS 側の変更も入るはずです。そのあたりも考慮して SMB の利用を考える計画を立てておいたほうがよさそうですね。
そして Canary と Dev Channel に新しいペイントの更新が行われています。
一つはダークモード。真っ黒いペイントはかなり新鮮です。
ズーム動作がぬるぬると動くようになり小数点以下の倍率も選べるようになったようです。
色のプリセットも多くあるので、使い道が広がりそうですね。
Windows 10 の時、一時は存在もなくなりかけたペイントですが、やはり使いやすいツールの一つとして色が出ているので、今後も更新を期待したいところです。
Dev Channel ではエクスプローラーに追加されたギャラリー(フォトみたいなものですが、もっと包括的に画像が表示される個所)に携帯電話の画像を追加するボタンが出来たようです。 Canary Channel にはまだこの機能が来ていないため、どんな感じになるのかは未確認です。
どうも QR コードが表示されてスマホの設定が楽になるといったたぐいも野茂になっているようでした。
Beta Channel は電話ホットスポット接続に WPA3 が対応したという内容が書かれていました。
ホットスポットって Windows 10 の初期のころからあると思うのですが、利用する機会がなくどんな感じなのかはわかりません。が、これもセキュリティ向上の一環なので、 WPA3 が使える方はぜひ活用しましょう。
徐々に Canary 、 Dev 、 Beta の違いが明確化されてきましたが、完全に別の方向に向かっていくのが Canary ということなのですよねぇ。
今後 Dev Channel への置き換えは本格的に検討したほうが良いのかもしれませんね。
音楽:Fly up in The Air ~ Tension