Build 2021 の開催まで動きがないかと思っていた Windows 10 の 2021 年リリースですが、なんと 2021 年 5 月 18 日にリリースとなりました。
今回は日本語版の情報更新も早く、すでにリリース日が更新されています。
さらに以下 IT Tool to 21h1 の記述を見ると、グループポリシーテンプレートもすでにリリースされている状況です。なんだか今までにない速度でいろいろなものがリリースされているように感じます。意気込みが違う感じでしょうか。
IT Tool to 21h1 の中に Security Baseline というものがあるのですが、これも実は必見の資料です。
何度か紹介したことがあるのですが、 Enterprise 向けのグループポリシーをよりセキュアな観点でアナウンスしてくれる GloupPolicy 群が提供されているのです。
Windows 10 version 21H1 Security Baseline 、 Microsoft 365 Apps for Enterprise-2104-FINAL 、 Microsoft Edge v88 Security Baseline は確認しておくとよいと思います。
例えばパスワード失敗時のロックや取得すべき認証関連のログ、 Windows Defender の設定などが定義されています。
Edge 関連でいうと TLS 1.2 以前を拒否したり、 Microsoft 365 Apps では Office 2003 より前のバージョンのファイルを開けなくするなどがまとまっている感じです。
このセキュリティベースラインのページにはもう一つ、 Windows Server の 21H1 SAC がリリースされない旨も記載されていますね。
SAC 版 Windows Server は GUI 非搭載のバージョンなので個人的にはあまり触ってこなかったのですが、毎度リリースされていたことは見ていたのでちょっと驚きました。
今のところ Windows Update の今すぐ更新ボタンを押した人に提供されるようになっているのですが、タイミングを見計らって自動リリースになるものと思われます。 21H1 は新機能があまりアナウンスされておらず、バグフィックス中心となっているため数か月以内にはインストールするようなスピード感で導入検討していきたい感じですね。
音楽:Slipper Sleaze