2021 年 2 月 2 日頃より、 Yahoo メールが受信できなくなり、エラーが通知されてるようになったという話が入ってくるようになりました。エラーコードは次の番号となっています。 (0x80042108)
これは POP3 でメールを受信していたケースで発生しているようで、通信プロトコルに変更でも入ったのかな。と思っていたのですが、その通りで POP3 では暗号化通信ができないため、その仕様変更が行われていたというのが真相でした。
実はこの変更の案内は 2020 年 8 月に実施されたものであったようです。
更に 2021 年 1 月 19 日までに変更してほしいという案内であったため、気が付かなかった人が多かったようです。
https://whatsnewmail.yahoo.co.jp/yahoo/20200824a.html
こうしてみると POP3 の通信はサポートを終え、 IMAPS へ移行するように。という内容になっていますね。
Yahoo メールの設定が以下のようになっているケースでは今回の設定を意識しておく必要があります。
実際の設定一覧画面を見てみると、 POP3 も利用できないわけではなく、 POPS として SSL 設定であれば利用できるようでした。
というわけで、 Outlook のアカウント設定画面で以下のように受信メールサーバーを 995 ポートでに設定し、 SSL/TLS が必要 というところにチェックを入れることで利用できるようになります。
ただ、 POPS は 2021 年 5 月で利用できなくなるようなので、今のうちに IMAPS を選んでおくとよいでしょう。
https://whatsnewmail.yahoo.co.jp/yahoo/20210121a.html
IMAPS は imap.mail.yahoo.co.jp というサーバーでポート 993 にする形となります。
合わせて送信メール側もポートを 465 に設定し、暗号化方法に SSL/TLS にしておきましょう。
以下は POPS にする場合です。
IMAPS にする場合は一度メール設定を削除するところから開始する必要があります。
設定内容は以下のような形になります。
この場合、旧 POPS のフォルダーと IMAPS のフォルダーの 2 つが Outlook 上に表示されるようになるので注意が必要です。
アカウント設定のデータファイルタブで場所が PST で終わるものが POPS のものなので、削除しておくと Outlook のメール一覧上に 1 つのみ表示されるようになります。
ちょっと大変ですが、セキュリティ面も向上するため、設定を行っておきましょう。
音楽: Moon2