Microsoft 365 を組織で利用している場合、社内の Active Directory と同期させるために Azure AD Connect を利用しているケースは多いのではないでしょうか。
通常、 Azure AD Connect は自動バージョンアップすることがうたわれているため、意識している方は少ないかもしれません。
基本何も気にせずインストールした場合 Get-ADSyncAutoUpgrade を実行すると Enabled になっているかと思われます。
この自動バージョンアップはどうも必ずしも動作するわけではないようです。
以下私の環境を見てみたのですが Azure AD Connect のバージョンは 1.4.18.0 となっています。
この時点では、最新バージョンは 1.5.45.0 となっているため、最新化されていない状態でした。
ちなみに Microsoft 365 管理センターでもバージョンが古いことを警告してくれていたりもします。
https://admin.microsoft.com/Adminportal/Home?source=applauncher#/dirsyncmanagement
というわけで、バージョンの更新を行いたいと思います。
最新の Azure AD Connect は以下アドレスからダウンロードすることができます。
https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=617037
ダウンロードボタンを押すと AzureADConnect がダウンロードされるため、クリックして起動しましょう。
起動したらメニューに従ってアップグレードを進めていく形です。
ライセンス条項の同意からスタートとなります。
アップグレード中は同期が止まるため、利用者が少ない時間を狙って対応するようにしたいですね。パスワード同期など常に動いてもらいたいものもあるはずなので。。。
続いて Azure AD に接続していきます。
最近は管理者権限の利用は MFA が必要となっています。モダン認証として IE からの ID 入力が必要となるため、信頼済みサイトへの登録を事前に行っておくとよいでしょう。
aadcdn.msftauth.net と login.microsoftonline.com が対象となりますね。
ここまで入力が終われば残すはアップグレードの実行となります。
構成が完了したら同期プロセスを開始するのチェックを入れておくとアップグレード後に何もしなくてよいため、お薦めです。
アップグレード時間は 5 分程度でした。
すぐに終わるのはありがたいですね。
更新完了後に Microsoft 365 管理センターを見ると、警告がなくなっていました。
バージョンも細心のものになっていますね。
正直なところ、私はアップグレードについて半年以上忘れていた状態でした。
結構そういった事例は多くある気がするので、一度チェックしてみることをお薦めします。
音楽:then