Office365 SharePoint OnlineでサイトURLの変更ができるようになっていました

最近のSharePoint Onlineのトレンドは再配置なのでしょうか。というくらい、データの位置を変える機能が目につく気がするのですが、SharePoint管理センターを見ていたところ、サイトのURLを変更する機能が利用できるようになっていました。

この機能、PowerShellからも変更できるようなのですが、管理センターから簡単に利用できるので、今回は管理センターで変更を行ってみたいと思います。

まずは新しいSharePoint 管理センターに入ります。
左ペインでサイト - アクティブなサイトからURLを変更したいサイトを選択します。
選択すると情報ペインのプロパティ欄に表示されたURLの横に、編集ボタンが表示されていました。下の図では右下ですね。

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これを押下するとサイト アドレスの変更が表示され、現在のサイトのアドレスが表示されています。これを変更していく形ですね。

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変更を加えると、即座にそのアドレスが利用可能か表示されます。
既にあるサイト名には変更できないので、その確認が入っているようです。

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保存を押すとサイト名を変更するか確認されます。
通常サイト名とアドレスは近しい関係があるので、同時変更できるのは良いですね。

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こちらも即時でサイト名が利用可能か確認が入ってきます。

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データがほぼないサイトだったのですが、一瞬で変更が完了し、新しいURLで即座にアクセスできるようになりました。

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この機能を利用した場合の注意点については、以下サイトの下部に記載されています。

重要なところでは、ごみ箱内のファイルが削除されるという点と、Teamsに連携されている場合はチームからファイルを開けなくなるというところでしょうか。

https://docs.microsoft.com/en-us/sharepoint/change-site-address?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

後者のTeamsに影響があるというのはちょっと大きい点ですね。
Teamsを利用している場合はサイトURLを変更することは控えたほうがよさそうです。
(そもそもTeamsのチームの場合、アドレスを意識して使うことが少ないのでこの機能を利用したいケースが少ないかもしれませんね。)

音楽:Circle line

Office365 Update 2019年11月よりUpdateモジュールのコード署名がSHA-1/SHA-2のハイブリッドに変更されます

2019年3月頃にお伝えしたWindows関連の電子署名のSHA-2化ですが、この波がOSだけでなく、Officeにもやってくるようです。

【OSでのSHA-2化について】

http://mitomoha.hatenablog.com/entry/2019/03/16/031641

Windowsでは、SHA-1/SHA-2のハイブリッド状況を経て、SHA-2のみに9月までに変更されているので、OSのアップデートを定期的にあてている状況であれば特に意識する必要はありません。

【OfficeのSHA-2化について】

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逆にOfficeのバージョンアップは定期的に行っており、Windowsのバージョンアップは必要に応じてのみ適用しているようなケースの場合、OS側でSHA-2を利用できるようにしておかないと、Officeのパッチが受領できなくなるということが懸念されますね。

SHA-2に対応するために必要なOSパッチについては以下のサイトに詳しく乗っているので、該当しそうな方は適用されているか確認を行っておきましょう。

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4472027/2019-sha-2-code-signing-support-requirement-for-windows-and-wsus

音楽:Bag’s Groove

Windows10 Release Preview Ringに1909がリリースされていました

Windows10は現在、 ファストRingで20H1、スローRingおよびRelease Preview Ringで19H2を配信していますが、Release Preview Ringにて1909バージョン表記を記したBuild 18363.418がリリースされました。

このバージョンを導入するには、Release Preview  Ringに設定を変更しておく必要があるようです。また、Release Previewにする前の段階でBuild 18362.10024が適用されれている必要があります。

今回、該当1つ前のバージョンとなるBuild 18362.10022からのバージョンアップができたので確認していきたいと思います。

【Build 18362.10022がインストールされた状態です】

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まずはBuild 18362.10022からバージョンアップです。 
スローRingでWindows Updateを行うことでBuild 18362.10024にアップグレードすることができます。サイズは400MB弱。アップグレードとしては小さいデータですね。
てもとのSurface GOでは1時間程度でアップグレードが完了しました。

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サイズが小さく、アップグレードが早かった理由はおそらく以下にあるのかと思います。

更新の履歴を見てみると、機能更新プログラムではなく、品質更新プログラムとして提供されている状況でした。(いろいろあって私の環境は機能更新プログラムのバージョンが品質更新プログラムよりも高い状態になっていました汗)

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この状態から、インストール日はそのままになり、OS ビルドだけがカウントアップされた状態になるようですね。

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さて、1909のインストールに進みたいと思います。
一応Build 18362.10024でも1909の機能は網羅している状態のようで、そこから先はバグフィックスとなるようです。

設定アプリの更新とセキュリティ - Windows Insider Programの設定で、Release Previewを選択します。

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この状態で再起動を行ってからWindows Updateを手動実行すると、Windows 10 Version 1909 の Windows Insider プレリリース機能更新プログラムをインストールすることができるようになります。

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このバージョンも今までと同様、Express Update対応のようで、最初に20MB程度のダウンロードが行われ、それから実データが提供されるようでした。

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インストール完了後にSoftwareDistributionフォルダを見てみたところ、3.5GB近いファイルがダウンロードされていました。

Express Updateではなくフルパッケージとしてダウンロードされたと思われるサイズですね汗

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インストールにはダウンロード含めさらに2時間といったところでした。
Surface GOを利用していると、アップグレードにかかる時間でパワー不足を感じますね笑

というわけで、1909にバージョンアップすることができました。
見た目などは変わらないので実感は薄いのですが、正真正銘1909となっています。

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ちなみに初回起動時にEdgeが立ち上がり、いつものようにWelcome to Windowsを表示してくれます。 

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November 2019 Updateの名の通り一般リリースはおそらく11月のIgnite期間中になるのかと思いますが、もうすぐそこに迫っていますね。
そろそろ機能の棚卸をしている方も多いと思いますが、1909の新機能は以下のページで確認することができます。

https://docs.microsoft.com/en-us/windows-insider/at-home/whats-new-wip-at-home-1909?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496

1909はEnterpriseでは30か月のサポート期間があり、Windows7の終了に合わせて利用される方が結構いらっしゃるのではないかと思います。
いまからでも遅くはないので、機能の確認とインストールの検討を進めてみてはいかがでしょうか。

音楽:夏、透色に

Office365 ProPlusのインストール状況を確認するためには

先日のWindows10 Insider Preview導入時にライセンス認証が発生したのですが、その際どのマシンにOffice365 ProPlusをインストールしていたか一瞬わからなくなりました。

(すでにライセンス認証済みだったのでまさかInsider Preview 導入PCでこのウィザードが出るとは思わず。)

そこで今回はOffice365 ProPlusのライセンス認証利用状況を確認する方法を見ていきたいと思います。

【ライセンス認証ウィザードの画面。ログインに紐づいたMSAライセンスで認証されます】

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【認証終了後。この画面になっていると365ポータルで認証済みが確認できます】

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まずはいつも通り365ポータルに入りましょう。
右上にある丸いマークをクリックしてマイ アカウントをクリックします。

https://portal.office.com

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するとマイ アカウントが表示されるので、中央のインストール ステータス内のインストールのオプションをクリックしましょう。

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少し前までは、この手順のみでどこに入っているか分かったのですが、今はインストール数と記載されているところをクリックすることでデバイスの詳細がわかるように変わったようですね。 

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やっぱりインストールしたタイミングは7月、9月ですねぇ、、、

最近は5台以上にインストールした場合、古いマシンから自動解除される動きになっているためあまりこの画面を見ることもないかもしれませんが、覚えておいて損はないかと思います。

音楽:YUZURIHA

 

Windows10 Insider Preview Build 19002リリース

今週もWindows10は止まりません。20H1の最新ビルドが提供されました。

前回の18999から3ビルド進み、とうとう19000台に乗ってきました。
今までのビルドの在り方としては大台を変えるケースはほとんどなかったようですね。
リリース初めの際は別として、Insider Preview途中で1万番台の変更があったのはWindows 10 Creators Updateだけですね。Creators Updateもかなり良いバージョンだったのでNovember 2019 Updateもよい仕上がりになることが期待できます笑

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今回は、18999で追加されたBluetoothのらくらく設定の対象が増えたという点のみがアナウンスされていました。
すべてMicrosoft製のハードウェア関連なので、リリースまでに一般的なマウス、キーボードは簡単につながるようになってほしいところですね。

ちなみに今回のバージョンアップ、私の環境ではOfficeのライセンス認証ウィザードが起動してきました。もしかするとマシンに関する情報の何かが書き換わったのかもしれませんね。

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ちなみに20H1で実装される機能は以下から確認できることはお伝えしたと思いますが、実はこのサブセットとして、ビジネス分野で有用そうなもののみを集めて展開している個所があるのはご存知でしょうか?

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-insider/at-home/Whats-new-wip-at-home-20h1?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496

こちらですね。ビジネス向け新機能についてまとめられています。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-insider/at-work-pro/wip-4-biz-whats-new?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496

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何をもってビジネス向けとしているのかまでは明確化されていないのですが、ぱっと見明らかにコンシューマー向けの機能を省いているようなイメージになっているようです。

今回のBluetoothが簡略化されたことなどは記載されてこないのではないかと考えられますね。

特に時間のない管理者の方に向けているイメージが強いのかと思うので、Windows10導入担当になられた方はぜひ確認してみてもらえるとよいかと思います。

音楽:秋燃ゆる

Office365 Teamsの全体ライセンス無効化機能がなくなるようです

Teamsがリリースした当初、利用制限を行いたいケースが多かったのか、管理センターのサービスとアドイン - Teamsの設定にユーザー/ライセンスの種類による設定という項目から該当種類のライセンスを利用しているユーザー全員をTeamsが利用できないように設定する方法がありました。

以下の画面で設定していく機能ですね。

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この機能ですが、2019年11月22日か年内にかけて機能の提供終了を進めていくというアナウンスがなされました。

現在この機能を利用してTeamsを利用できないように設定している方は要注意な変更となっています。というのも、これでオフにしていてもユーザーごとのライセンスはオフにならないため、この機能が無効化された場合自動的にTeamsが利用できるようになります。

【サービスとアドインで無効にしていてもライセンスは有効のままです】

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Teamsはかなり使いやすい情報共有製品のため、ネットワーク帯に問題がなければそのまま使っていくのが良いと思いますが、マニュアル整備などが間に合っていないなどでタイミングをずらす場合、11月の変更開始前までにユーザーからライセンスを取り除く必要がありますね。

一人一人オフにしていく方法もありますが、以下にBuild 2019に協賛した際に作ったPowerShellを提示しておきます。

このスクリプトを利用すると、ライセンスの付け替えができるようになっています。

うまく自身のテナントに合うように改良してもらえれば一気に対応を終わらせることができるかと。

https://github.com/TomoharuMisawa/M365AddLicenceScript

あまり期間がないのですが利用する方法を整備するのもよいと思うので、この機会にぜひ検討を進めてみてはいかがでしょうか。

音楽:petal

Office365 メッセージセンター向けのAPIがリリースしていました

Office365を利用していると、時々出くわすのが、障害をどのように検知するかという課題です。

通常は管理センターに入って正常性を確認したり、管理者アプリをスマートフォンにいれ、その通知で知るなどが一般的でしたが、この度正常性確認やメッセージセンターの内容を確認できるAPIがリリースされていました。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/office/office-365-management-api/office-365-service-communications-api-reference?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

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行えることは、サービス一覧の取得、現在のサービス正常性の確認、過去のインシデントチェック、メッセージセンターの内容取得の4種となっています。

この仕組みを活用すれば、問題発生時にTwitterへ投稿するなどの2次的な情報入手手段の確立が行えますね。

ただ、問題発生時については情報系システムということもあり、情報の入手手段が途絶えて利用できないこともありそうなので、利用の際はそのあたりを意識した開発を行う必要がありそうです。

逆にメッセージセンターの情報は、更新があったらポーリングさせるなど、能動的に実施しなければならなかったことを受動化することができるようになるため、かなり利用ケースが広くありそうな気がします。

APIであるため利用にはコーディングが必要となりますが、利用にあたってはそこまで難しくないため、気になる方はぜひ一度以下のサイトを読みながら実装に挑戦してみてはいかがでしょうか?

https://docs.microsoft.com/ja-jp/office/office-365-management-api/get-started-with-office-365-management-apis?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

音楽:cloud 9