Windows TLS 1.0 および TLS 1.1 のサポート終了が決定したようです

昨今セキュリティの視点で OS のバージョンアップを行ってほしいという思いを込めて MicrosoftWindows Update などで無料でセキュリティパッチを配り続けていますが、いつかは規格が追い付かなくなる日がやってくるものですよね。

というわけでネットワーク通信の暗号化規格である TLS 1.0 および TLS 1.1 が 2024 年 10 月 31 日に Windows でのサポート終了となることが決まったようです。 

https://learn.microsoft.com/en-us/lifecycle/announcements/tls-support-ending-10-31-2024?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

もともと 2021 年 3 月には利用をやめるように IETF の勧告が行われているので、 3 年を経て漸く Windows からも消えるという流れになったというわけです。

ちなみにサポートが継続される TLS 1.2 と 1.3 は Windows 8 以降のバージョンで初期状態から利用できるようになっており、 Windows 7 ではパッチを当てることで利用できるという状況となっています。

この辺りは以下の Learn を見てもらうとサポート状況が分かるかと思います。

https://learn.microsoft.com/en-us/security/engineering/solving-tls1-problem?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

これ、古いサーバーを使い続けているケースにおいては結構な痛手かもしれません。例えば Windows Server 2008 では TLS 1.0 が初期から有効なので利用しているケースが多いのかなと思いますが、 Windows 10 から接続できなくなるということになるんですよね。

もちろんしかるべき手順を踏んでいれば問題なのですが、組織内サーバーなどでは見過ごされているケースも多くあるのではないかと思われます。

状況はケースによっていろいろあると思いますが、残り期間も短いので一度チェックしておくことをお薦めします!

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