Windows 11 Insider Preview Build 23620 リリース

今週の Insider Program は Canary Channel を再起させるレベルでいろいろな更新が Canary に寄った形となっているようです。

Dev Channel は新機能がなく、 Beta Channel は Dev Channel の機能の取り込みとバグフィックス、そして、 Beta Channel から離脱する機能が提供されています。

Canary Channel : Build 26040

Dev Channel : Build 23620

Beta Channel : Build 22635.3130

Dev Channel はバグフィックスのみだったので今回は小休止ですね。

できれば 22H2 の表記は直してもらいたかったところなのですが、今のところ建材ということで。

Beta ですが、スナップ  レイアウトが拡張され、以下のように起動中アプリをテンプレート展開する機能が追加されています。

ここまでは Dev Channel にある機能と同じなのですが、説明では最小化ボタンでもスナップ レイアウトが起動するようになったとあるんですよね。

この辺りは環境がないので試せなかったのですが、もしかするとポイント範囲が増えているのかもしれません。

そして冒頭にも書いた Beta 離脱ですね。

この時期に用意されるのは珍しい感じですが、 Beta Channel から 23H2 にへの遷移がいつでもできるようになったということでしょう。今までは再インストールが必要とうたっていたわけですから、かなりの進化です。

Canary では Dev で先日搭載された Android 端末にあるキャプチャの同期が搭載されています。

アプリを入れる手間はありますが、直接 Snipping Tool で編集もできるので、マニュアル作成時などに重宝しそうです。

そして、 Teams で活躍しそうな AI を用いた音声をクリアにする機能が一般 PC でも使えるようになるとのこと。確か、この機能、 Surface の Laptop Studio で使えたと思うのですが、ちょっとうらやましかったんですよね。早く Dev Channel にも降臨してもらいたいところです。

さらに Windows LAPS というローカルアカウントの管理機能がトピックとして挙がっていました。 2023 年 10 月頃にリリースしていたんですね。読んでみるとかなり面白い機能になっているようです。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-server/identity/laps/laps-overview?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496

例えば、ローカル管理者アカウントをランダム名で端末ごとに振れるようです。

これは安全性を飛躍的に高めてくれそうです。 Windows Server 2019 以上や Intune で利用できるようなので、この辺りを使っている場合は見ておきたい機能ですね。

このバージョンからはイメージからのロールバックに備えて msLAPS-CurrentPasswordVersion というスキーマ拡張が行われたとのこと。最近 Active Directory 関連では新機能が聞かれなくなっていたのでうれしい更新ですね~。

これを追加したことで、 AD 上に退避されたローカル管理者パスワードを瞬時に同期してくれるようになるので、バックアップからの戻しが容易になるみたいですね。

そのほか USB 80Gbps 対応が入っていたり、ワードパッドがインストールされなくなったり、タスクマネージャーのアイコンが更新されたりと、盛沢山な更新内容となっていました。

Canary Channel は ISO が用意されています。いつも通りではありますが、以下のサイトからダウンロードすることで、インストール後のバージョンアップ手順を省くことができます。うまく活用していきましょう。

https://www.microsoft.com/en-us/software-download/windowsinsiderpreviewiso

やっぱりそろそろ Canary Channel への戻しも考えておいたほうが良いのかもしれないですね!

音楽:幕の内ウエスタン