今週の Insider Program は Canary Channel を再起させるレベルでいろいろな更新が Canary に寄った形となっているようです。
Dev Channel は新機能がなく、 Beta Channel は Dev Channel の機能の取り込みとバグフィックス、そして、 Beta Channel から離脱する機能が提供されています。
Canary Channel : Build 26040
Dev Channel : Build 23620
Beta Channel : Build 22635.3130
Dev Channel はバグフィックスのみだったので今回は小休止ですね。
できれば 22H2 の表記は直してもらいたかったところなのですが、今のところ建材ということで。
Beta ですが、スナップ レイアウトが拡張され、以下のように起動中アプリをテンプレート展開する機能が追加されています。
ここまでは Dev Channel にある機能と同じなのですが、説明では最小化ボタンでもスナップ レイアウトが起動するようになったとあるんですよね。
この辺りは環境がないので試せなかったのですが、もしかするとポイント範囲が増えているのかもしれません。
そして冒頭にも書いた Beta 離脱ですね。
この時期に用意されるのは珍しい感じですが、 Beta Channel から 23H2 にへの遷移がいつでもできるようになったということでしょう。今までは再インストールが必要とうたっていたわけですから、かなりの進化です。
Canary では Dev で先日搭載された Android 端末にあるキャプチャの同期が搭載されています。
アプリを入れる手間はありますが、直接 Snipping Tool で編集もできるので、マニュアル作成時などに重宝しそうです。
そして、 Teams で活躍しそうな AI を用いた音声をクリアにする機能が一般 PC でも使えるようになるとのこと。確か、この機能、 Surface の Laptop Studio で使えたと思うのですが、ちょっとうらやましかったんですよね。早く Dev Channel にも降臨してもらいたいところです。
さらに Windows LAPS というローカルアカウントの管理機能がトピックとして挙がっていました。 2023 年 10 月頃にリリースしていたんですね。読んでみるとかなり面白い機能になっているようです。
例えば、ローカル管理者アカウントをランダム名で端末ごとに振れるようです。
これは安全性を飛躍的に高めてくれそうです。 Windows Server 2019 以上や Intune で利用できるようなので、この辺りを使っている場合は見ておきたい機能ですね。
このバージョンからはイメージからのロールバックに備えて msLAPS-CurrentPasswordVersion というスキーマ拡張が行われたとのこと。最近 Active Directory 関連では新機能が聞かれなくなっていたのでうれしい更新ですね~。
これを追加したことで、 AD 上に退避されたローカル管理者パスワードを瞬時に同期してくれるようになるので、バックアップからの戻しが容易になるみたいですね。
そのほか USB 80Gbps 対応が入っていたり、ワードパッドがインストールされなくなったり、タスクマネージャーのアイコンが更新されたりと、盛沢山な更新内容となっていました。
Canary Channel は ISO が用意されています。いつも通りではありますが、以下のサイトからダウンロードすることで、インストール後のバージョンアップ手順を省くことができます。うまく活用していきましょう。
https://www.microsoft.com/en-us/software-download/windowsinsiderpreviewiso
やっぱりそろそろ Canary Channel への戻しも考えておいたほうが良いのかもしれないですね!
音楽:幕の内ウエスタン