2023 年 11 月、 Open AI の GPT-4 turbo が発表され今年の頭に発表された情報がすでに古くなるというスピード感で物事が動いている生成 AI 界隈ですが、 Microsoft もその動きに追随するようにどんどんと新しい機能を投入しているようです。
というわけで今回は Microsoft Copilot in Edge に追加された GPT-4 スイッチを見ていきたいと思います。
いつも通り Copilot ボタンを押してサイドパネルを開いたところ Copilot の中央部分にスイッチが追加されていました。
このスイッチを有効にすると、、、
背景色が変わり、 2000 文字だったプロンプトへのインプットが 4000 文字まで増えているではないですか。
この状態で GPT-4 が利用されるようになったものと思われます。通常状態の Bing Chat は GPT-3.5 と言われていたので、そのレベルアップ版ですね。というか、これ無償で利用できるんですね、、、 Azure Open AI での GPT-4 の価格は GPT-3 系に比べて一気に跳ね上がるので、これを使えるのは英断と言わざるを得ません。
では早速動きの違いを見ていきましょう。
プロンプトに以下を設定し、それぞれ実行した結果が以下となります。
「Windows Copilot の性能について教えてください。」
まずは GPT-3.5 タイプですが、 13 行の応答が返ってきました。これは見慣れた感がありますね。事前検索も Windows Copilot 性能の 3 種類となっており、入力文字の重要な点を押さえられています。性能という言葉が若干違和感を生んだのかと思いますが、 内蔵 AI の件など応答内容としてはちょっと行き過ぎている感がありますね笑
続いて GPT-4 スイッチを有効化した状態の応答です。
まず事前検索が変わりました。性能となっていた箇所が Performance となっており、事前に英語に変換しているようです。
GPT は英語での入力のほうが応答性能が良いということが分かっているので、そういった機能が実装されている可能性がありますね。
そしてその応答も段違いとなっています。
44 行の文字にプラスして画像まで!
応答内容はまあそれほど難しい内容ではないこともあるのできちんとした応答に見えますね。
ただ、画像は何でこれ。。。というところもあるのでちょっと冗長が過ぎたというところはあるのかもしれません。もちろん元の情報が同時に出ているので、なぜこの画像が貼られたのかは追っていくことで分かるようになっています。応答内容の説明責任が果たされているのでよしとしましょう。
いまの生成 AI は応答内容にはどこまで行っても確実性を求めるのは難しく、検索性能との連携具合という側面が出てしまいます。そこは仕方ないところですよね。
次に来るとしたら検索の内容を横並びにして正しそうなものを選択する。という動きなのかと思いますが、こういった判断を入れられると一気に精度も高くなりそうですよねー。
音楽:秋のペタル