2023 年 7 月 10 日週はなぜか Dev Channel の更新はありませんでした。 7 月 4 日の独立記念日の影響なのでしょうか。 7 月は Microsoft は新しい期が始まる月なので、この辺りも関連しているのかもしれませんね。
というわけで今週は Dev Channel 以外、具体的には以下のバージョンが更新されていました。
Release Preview Channel
Windows 11
Build 22621.2066 ( 22H2 リリース)
Build 22000.2243 (オリジナルリリース)
Windows 10
Build 19045.3269 ( 22H2 リリース)
Beta Channel
Build 22621/31.2048
Canary Channel
Build 25905
このうち、 Release Preview Channel はバグ改修が主となっており、新機能は Windows 11 側に手書きで中国の文字コード規格である GB18030-2022 に対応したという程度となっていました。
Beta Channel はエクスプローラーのギャラリーのリリースが挙げられていました。
やっぱりスマホの OneDrive アプリのバックアップと連動させるとかなり使いやすいのでまだ未利用の Insider はぜひ利用を検討してみてもらいたい機能となっています。
また、 Beta Channel は 23H2 に表記が変わったとのこと。
Beta もリリースが確定していない Channel なのですが、 23H2 としたからには確度高く一般リリースされるんだろなと感じるところですね。
Canary Channel では今回多くの変更が。
まず ISO がリリースされています。
そしてこのリリースの目玉でしょうか、 Kernel が Rust で書き直されているようです。
Rust は C++ にとって代わることを目標に作られた次世代言語です。
C++ と記述式が似ており、かつメモリリークをなくすための試みが組み込まれている言語となっています。
最近では人気言語ランキングの上位にいたりするので知っている人も多いかと思いますが、まさかの Kernel に取り込むとは思いませんでした。
まだ一部のみ移植されているようで、今後の試みに期待したいところです。こういった動きは Canary Channel の意義ですよね。
ほか、 ARM 版の UWP は 32 ビットアプリが動かなくなったようです。
以下の Windows 11 機能廃止の個所にも書かれてはいるので、今後に向けた布石という形かと思います。
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11-specifications?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496#table3
なお 64 bit アプリは動き続けるので、基本は UWP 側の再インストールで対処できるはずです。
そのほか、 SMB 接続に署名が必要になったり、 Windows Update からの修復機能が設定アプリの回復内に追加されているとのこと。
この部分ですね。
Windows Update 前のバージョンに戻すリカバリっぽいので、うまく動かなくなったときに重宝しそうです。
この辺りは早いところ Dev Channel も展開されてほしいところです。
Windows の上書きって、最近ユーザーフォルダも書き換わっちゃうのでそのあたりを何とかしてほしいのですよねー。
ということで、次回は Dev Channel も更新してもらいたいですね!
音楽:花は咲く ~FLOWERS WILL BLOOM