Internet Explorer 11 が EOS を迎え、今まで Windows を持っていれば利用できた Web Browser Control を用いたコードをどうするかなど検討を行っていた組織は多いのではないでしょうか。
2021 年 12 月の更新により IE 11 が終了しても VBS などからの呼び出しは引き続き行えるようになりましたが、今後 Web サイトがモダン化されてくると IE ベースのコントロールは利用できなくなるため、どうしようかと考えていらっしゃった方もいるかと思います。
これを打破する決定が Windows 10 において行われたようです。
Windows 10 の 2018 以降で WebView2 の標準インストールが行われることになったようです。
この WebView2 はブラウザーをアプリで表示するためのコントロールとなっており、 Web Browser Control と同様に活用することもできそうです。しかしながら DOM を取得してフォームのポストなどが行えるわけではなく、 動作をコントロールするためには Javascript を新たに書く必要があるため、コードをそのまま利用できるわけではないことは注意しておきたいところです。
ちなみにこの WebView2 ですが、固定バージョン配布とエバーグリーン配布という 2 種類が定義されています。
エバーグリーンというのは自動的にバージョンアップが行われていくバージョンです。モダンブラウザーベースの技術のため、定期的に更新がかかっていくと考えればわかりやすいかと思います。
固定バージョンはそのバージョンを永続的に利用できるというものとなります。
DLL を自分の PC に入れていくのと同じようなイメージで更新されないことが魅力的なものになっています。
これらのバージョンは以下のサイトからダウンロードしてインストールすることができます。
https://developer.microsoft.com/ja-jp/microsoft-edge/webview2/#download-section
ちなみに標準配布されるのはエバーグリーンになると思いますので、アプリを提供する際は最新のものに準拠させていくというのが必要となるはずです。
標準配布は徐々に浸透させていくとのことなので、少し時間がかかるかもしれませんが、自動化の方法として一番手に上がってきそうな感じですね!
音楽:FANELIA