2020 年 9 月頃に新規導入された Plus アドレスというメールの機能はご存じでしょうか。
自身のメールエイリアスの後ろに「 +Tag 」を付けることにより簡単にサブアドレスを作れるようになる機能なのですが、この機能が 2022 年 1 月 14 日以降、全ユーザーに解放されることになるようです。
Plus アドレスについては以下の docs に詳しく記載されていますが、利用例としてニュースレターを受けるアドレスに利用する旨が書かれていますね。
そこまでは良いのですが、上記最後にあるように、 Plus アドレスを利用し始めるともともと + が入っていたアドレスは機能しなくなるとのこと。
Plus アドレス自体が受信専用で送信が行えないことに起因しているものと思われます。
そのため、 2022 年 1 月 14 日までにメールエイリアス内に + の文字を利用している場合、別のアドレスへ移行する必要があるとのことです。
+ の入ったメールアドレスは GUI からの作成ができず PowerShell からのみ作成できますが、利用している場合は対処が必要となってきます。
+ より前の文字でメールボックスが特定されるため、 + より前が一意になるようであればプライマリアドレスの変更で。 2 名以上になる場合は転送用メールボックスとして、振り分けの実装などが必要となりそうです。(それでも救えるのは受信メールのみなので送信メールは変更となります。)
メールアドレスに + 入ったものがあるかは以下のようなコマンドレットで確認できると思いますので、必要に応じて事前チェックを行っておくことをお薦めします。
Import-Module ExchangeOnlineManagement
Connect-ExchangeOnline -UserPrincipalName <UPN>
Get-Mailbox -ResultSize Unlimited -Filter {EmailAddresses -Like "*+*"} | Select-Object DisplayName,PrimarySmtpAddress, @{Name="EmailAddresses";Expression={$_.EmailAddresses | Where-Object {$_ -clike "smtp*"}}} | Select-Object DisplayName, PrimarySMTPAddress, EmailAddresses | Sort-Object DisplayName | Format-List
しかし、メールアドレスの変更は厄介ですねぇ、、、
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