クラウドのメール送受信システムとなる Microsoft 365 の Exchange Online ですが、大量のメールのやりとりが行われた際にエラーとする機能が備わっています。
その機能に 2021 年 9 月より 1 つの追加機能が実装されることとなりました。
同一送信者から1時間当たり 1,200 通のメールが届いたとき、 5.2.121 のエラーを送信者に返す機能です。
2021 年 8 月までは 1 時間あたり 3,600 通のメールを受信するとエラーとなるのですが、 9 月以降はそれに加えて特定の外部ユーザーから大量のメールが送られてきた場合に受信トレイに来なくなるということですね。
この時に送信者に返るエラー通知は以下の 5.2.121 となり、相手にはメール量を減らす必要があることが通知されるとのこと。
この仕様はスパム防止の観点のなかでも、悪意があるいたずらなようなものを排除したいということだと思われます。
そのため組織内(同一テナント内)からのメールはこの制限に掛からないとのこと。
こういったケースがありそうなのは、本番向けと開発向けにテナントを用意していて、その間をメールでシステム情報をやり取りしているような場合ですかね。としても問題となるのは3秒に1メールされるようなケースですから仕組みを変えた方がよさそうな部類に入りそうです。
いずれにせよ、正規なメールで大量のやり取りを1名に対して行っている場合は対策をとっていきましょう。
音楽:Piano Black