Windows10 Insider Preview Build 21286リリース

2020 年 12 月の 2 週目以降止まっていた Insider Preview のリリースですが 3 週間ぶりに戻ってきました!

今回のバージョンは Dev Channel で Build 21286 となっています。

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本来は 12 月中に戻す予定であった rs_prerelease にちゃんと戻ったようです。

今後はこれ一本でいくのかと思われます。

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さて今回は、数週間開けたからか、面白い機能がいくつか更新されているようでした。

一つは英語圏のみの提供になっていたため日本では使えないのですが、ニュースをタスクバーに表示させる機能です。

イメージは Edge を立ち上げた際のニュース表示でしょうか。この内容をタスクバーの右側から呼び出せるようになる機能が搭載されているようです。

とりあげられていたイメージは以下のようなもので、気温なども一緒に表示してくれる形でした。

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この感じ、 1997 年頃に Windows が目指していたブラウジングと OS の統合、 Active Desktop のようにも思えます。

当時は画期的だったのですが、 Web の危険性とのマッチがなかなかうまくいかずに衰退していった感じがあるので、使えるものを限定しておくという考え方の上でこういった形での復活はありですね。

そしてちょっと前から搭載されていたようなのですが、 diskusage コマンドがお披露目されています。

これは、ディスクの使用状況を俯瞰する機能のようです。
コマンドプロンプトから利用するアプリとなっており、 PowerShell 機能を拡充させてきた流れからするとちょっと異色ですが、使い勝手がおもしろそうでした。

管理者権限でコマンドプロンプト起動して使う機能なのですが、例えば以下のコマンドを利用することでこのディレクトリから下のディレクトリにどれだけのデータがあるかわかります。添え数字は一覧を出す階層数なので大きくすればするほど下に掘っていった値が分かるというわけです。どのフォルダーにどれだけのファイルがあるかを簡単にみられるため、使いどころが多そうです。

さらに、 OneDrive アプリで連携した SharePoint サイトの内容もオンデマンドの状態で取れたため、移行などを行ったときの簡易確認に力を発揮しそうです。こういったサマリー機能があるとわかりやすくなるので良いですね!

diskusage /d=1

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今回はほかに WLS の起動コマンド機能や記憶域の更新などが行われており盛りだくさんな状況です。

が、昨今の Insider の流れと同様で、 A/B テストのような感じになっており、機能が提供されるケースとされないケースがあるようです。

安定性を見つつ機能を拡充させるという難しい制御の中でリリースコントロールが必要となる Windows ですので、このやり方が最適なのでしょう。
今後も安定性を忘れずにリリースを進めてもらえればありがたいですね!

音楽:元朝秘史