Microsoft Edge ブラウザーのプロセス構成についての説明が面白いです

Windows 10 の標準ブラウザーである Edge は、最近のモダンブラウザーのトレンドに則っており、複数のプロセスが協調しながら一つの Web ページを構成するつくりとなっています。

その作りにおける基礎的な動作について解説しているページを見つけたので確認がてら共有しておきたいと思います。

https://blogs.windows.com/msedgedev/2020/09/30/microsoft-edge-multi-process-architecture/?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496

まず、このサイトを見てもらいたいのですが Edge は以下の 7種 のプロセスでできています。(ここでいうプロセスは実行されたプログラムのこととなります。)

Browser process
Renderer processes
GPU process
Plug-in processes
extension processes
Utility processes
Crashpad handler process

それぞれは以下のイメージ図を見るとどのように構成されているかがわかるかと思います。 図にないのは Utility と Crashpad の 2つ ですが Utility はオーディオやビデオなどの再生を行うアプリとの橋渡し役、 Crashpad は障害発生時のレポート役となるようです。以下図にも動画っぽいものが書かれていますが、 Plug-in となっています。これは Flush プラグインを意識しているからということのようです。

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これらのプロセスですが、タスクマネージャーのプロセスタブから確認することもできます。表示中のアプリはこのように名前でソートすると上に表示されますね。

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列を右クリックし、コマンドラインを出してみます。

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すると、実行ファイルの引数に type というものがあるのがわかります。

ここで種類を見ることができます。おそらく type が書かれていないものが Browser プロセスになるでしょう。
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そのほか、プロセスの下の方を見ていくと、バックグラウンドプロセスがいくつか現れます。ここにあるのは表示中ではない画面と Crashpad ですね。

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このような作りになっているのですが、コンピューターの内部構造は機会がないとなかなかみることがありません。

原文は英語なので少しハードルはありますが、時間のある時に一読してみるとよいかと思います。

音楽:半島の東