ここ数日、銀行口座への不正アクセスを発端にセキュリティへの関心が高まっている感があります。
それに呼応するかのように Microsoft 365 Apps の認証について動きが出ています。
Microsoft 365 Apps Version 2102 よりひとつ前の認証方式である Microsoft Online Services サインインアシスタント を用いた IDCRL 認証がサポート終了となるようです。
現在の Microsoft 365 Apps は ADAL 認証という OAuth を用いた認証方法が主流となっているため、一般的には影響が少ないものと考えられます。
Excel などを利用している時に SharePoint にログインしようとすると Web ベースの認証画面が出てくる状態であれば ADAL 認証なのでこの問題には直面しません。
問題となるケースは以下のアドレスにあるようにレジストリを変更し EnableADAL を 0 に設定しているケースとなります。 すでにこの ADAL の設定を 0 で運用しているケースは 1% に満たない程度になっているようで、終了するに良いタイミングとなったということでしょう。
Microsoft 365 Apps を利用する際に以下サイトからサインインアシスタント RTW をダウンロードして利用しているケースでは SAC の配信が始まる 2021年 7月 以降、接続できなくなる可能性があります。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?WT.mc_id=M365-MVP-5002496&id=41950
早めに確認し、問題点を洗い出すようにしておきましょう。
ちなみに認証の開発界隈では ADAL も古くなっており、今は Microsoft 認証ライブラリ MSAL でのアクセスが主流となっています。
認証周りに意識をもっておきたい人は以下のサイトを眺めてみるとよいかもしれません。 Microsoft 365 Apps の認証プロバイダーである Azure AD へのアクセス手法が説明されています。
音楽:elan