Windows10 IMEの変換文字制限をレジストリを用いて変更する方法

Windowsでは各種設定をGPOという機構を用いて複数のPC間で設定を共有することができます。このGPOの機構では、設定されたの値をレジストリに格納していますが、そのうち、ピンポイントですが、Windows10のIME 変換文字制限の値を確認したいと思います。

この変換文字制限とは、その名の通り、文字入力後にスペースバーで漢字変換する際に変換候補として表示される文字を制御するものとなります。
初期設定ではIVS(異字体)が表示されないようになっているため、葛の字のをちゃんと表示させたいときなどに変更することがあります。

変換文字制限ですが、 IMEを右クリックして出たプロパティを押し、詳細設定 - 変換タブ 詳細設定といったところにある項目です。

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この設定は以下レジストリキーに格納されています。

コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\IME\15.0\IMEJP\MSIME

利用する名前は以下の2つ。特に上の項目が設定の中核となっています。

EnableCodeAreaForConvert

fDisableNonPSGWord

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以下にラジオボタンと設定値の組み合わせを記しておきます。
変換文字制限をしない:ffff

ISVを含む文字を制限する:efff

サロゲートペアを含む文字を制限する:f7ff

Shift JISで構成された文字のみ変換候補に表示する:31f

JIS X0208で構成された文字のみ変換候補に表示する:1

外字の入力を許す:101

印刷標準字体で構成された単語のみ変換候補に表示する:ffff(fDisableNonPSGWord:1)

※一番最後のケース以外fDisableNonPSGWordは0となります。

GPOではこれ以外にも様々な値をレジストリに格納しているので、初期設定などに取り込みたいGUI上の値などがあった場合、調べてみると面白い発見があるかもしれませんね。

音楽:竜撃隊登場