Office365 OneDrive for Businessからコンテンツタイプの配布機能がオプション扱いとなるようです

SharePoint サイトがモダン化された際に、サイトのカスタマイズ方針など多くの機能が取捨選択されていったのですが、その中の一つにコンテンツタイプという考え方があります。

コンテンツタイプの機能では複数の列のセットをまとめて保持することができるようになっています。

例えば、Excelファイルに属性列として列の最大数、行の最大数を持つようにします。同じようにWordファイルの属性列には文字総数という列を持った場合、1つのドキュメントライブラリで両方のファイルを属性付きで管理するにはこのコンテンツタイプという考え方を用い、Excelコンテンツタイプ、Wordコンテンツタイプの2種を作り管理していました。

この考え方はWebでここに情報を登録するケースにおいては有用なのですが、Office Onlineなどでファイルを作成していくという手法においては、属性情報を個別に設定していくというわずわらしさから近年だんだんと使われなくなってきていたという状況でした。

そんな中で、OneDrive for Businessでは本格的にコンテンツタイプを利用させなくするという考え方が導入される方向となっています。

Content Type Syndication Will No Longer Push to OneDrive for Business By Default - Microsoft Tech Community - 292094

もともとOneDrive for Businessではコンテンツタイプを直接作ることはできず、コンテンツタイプを配布するという方法で利用できるようにしていたのですが、2018年12月31日より既定ではOneDrive for Businessへの配布を無効化する方向となったようです。

これで配布のパフォーマンスが良くなるとのこと。

この機能自体はあまり使われないことから影響は限定的としているようですが、ちゃんと救済策も用意されていました。

上記サイトにあるPowerShellを実行することで、元の状態に戻すことができるようです。

もしコンテンツタイプの配布を利用しているケースがあれば、期日までに状況を見ておくことをお勧めします。

音楽:THE MAHOUT