Microsoft 365 Microsft Start アプリを導入してみました

昨日より提供が開始された Microsoft Start ですが、 Web のみでなく Microsoft Start アプリも同時にリリースされています。

今回はそのアプリを見ていきたいと思います。

アプリ自体は以下アドレスからダウンロード可能です。

Apple Store

https://apps.apple.com/us/app/microsoft-start/id945416273

Google Play Store 】

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.amp.apps.bingnews

まずは iOS 版を起動してみます。

今まで見たことのないアイコンですね。 Microsoft 365 関連のアイコンと同じように、グラデーションと薄い紙のようなものの組み合わせとなっています。

最初はプライバシーステートメントに目を通す必要があります。
内容に同意できるようであれば同意して続行を押しましょう。

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最初にチュートリアルっぽいものが出てきたのですが、開始するを押すと、そのまま利用画面に移動しちゃいました。

要はチュートリアルする必要がないくらい簡単だということだと思います。

(実際利用している中では直感的に使えました。)

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Microsoft Start はニュースの塊のようなものとなっており、ホーム画面上はほぼ Edge の Home 画面のような作りになっています。

検索バーが上部にあるのもブラウザーライクですね。

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Home に表示されている記事を押すか、下部にあるニュースボタンを押すことでニュース画面に遷移します。

ここも特段言及するようなところはありませんが、上部のカテゴリは開くごとに順序が変わるようでした。よく見るものが出てくるというようになっているのかもしれません。

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Home 画面にある COVID-19 のボタンを押すとトラッカーが表示されます。

とても見やすい感じでした。

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右下のボタンを押すと Microsoft Start 内のアプリメニューのようなページに遷移します。

天気などよく使いそうなアプリが登録されていました。

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この画面で設定を押すとアカウントのサインインするための機能が現れます。

ここでは Microsoft アカウント( MSA )と組織アカウントの両方を登録できるようになっていました。

Rewards など MSA のみで提供されているものがあるので両方登録できるようになっているのかもしれません。

なお、アカウントは同時に使えるわけではなく、手動切り替え式となっていました。

切り替えボタンを押して切り替わる感じですが、動作はとても速かったです。

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最後に数値の書いてあるボタンを押してみましょう。

これはタブ切り替え画面ですね。 inPrivate が用意されるなど、完全にブラウザーです。

なお、左下の < マークは戻るボタンとして機能するようです。やっぱりブラウザー、、、

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最後に Home 左上をクリックするとアカウント情報に遷移するようです。

Rewards が目玉な感じの UI ですね。

日本ではあまり有効に使われていない感もありますが、テコ入れしてもらえるならありがたいですね。

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アイコンもカッコよい Microsoft Start 、ぜひ皆さんも利用してみてください!

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音楽:24hours OPEN





Microsoft 365 Microsoft Search in Bing という項目が組織設定に増えていました

Microsoft Search in Bing という項目をご存じでしょうか。

これ、 Microsoft 365 管理センターの項目です。

ちょっと前まで Microsoft Search だったと思うのですが、名前が変わったようです。

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あまり耳覚えがなかったので調べてみたところ、これですね。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/deployoffice/microsoft-search-bing?WT.mc_id=M365-MVP-5002496#what-is-microsoft-search-in-bing

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Microsoft Search は Microsoft 365 関連の検索機能を指しますが、それを Bing 検索と融合させたものということですね。
そこまで含めて Microsoft Search と呼ぶのかと思っていました、、、

で、この設定に戻ると、 Bing のホームページに組織の情報とニュースを表示させることができる機能になっているようです。
私の環境では初期は以下のようになっていました。

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編集ニュースを表示という項目が押されていない形です。
これにチェックを入れるとこんな風になります。

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このチェック、同じ画面のタブにあるニュース記事というところから投稿した記事を表示してくれる機能のようです。

気になる記事をあたかも Bing 検索に出てくるように見せられるのだと思うのですが、残念ながら設定してもどこに表示されるのかわかりませんでした、、、

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【プレビューはこんな感じに表示されます】

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こんな感じに記事を投稿してみたのですが、、、

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Bing.com には表示されません。

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ただし、英語版の Bing を表示すると組織のページを統合できたので、日本語対応がまだいきわたっていない感じなのかもしれません。

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ところで、 Edge 上の Bing ニュースをクリックすると Microsoft Start というロゴが表示されるようになりました。

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どうも Microsoft Start という取り組みがスタートしたようです。

https://blogs.windows.com/windowsexperience/2021/09/07/the-content-you-care-about-simplified-and-reinvented-introducing-microsoft-start/

MSN ニュース、 Bing ニュース、 そして Microsoft Start と同じような取り組みが増えている状況ですが、 Windows 11 に合わせて魅せていきたいというところですかね。

音楽:Dear Blue

Windows 11 Windows Hello を利用した状態でマイクロソフトアカウントでリモートデスクトップを利用する方法

Windows 11 では Windows 10 に比べてマイクロソフトアカウントで環境を構築するケースが多くなるのではないかと推測しています。

そのマイクロソフトアカウントの認証を Authenticator に委ねている場合、 Windows 11 の初期設定時に Windows Hello 設定が求められるようになっているため、 Windows Hello の状態となっている Windows 11 が大半になるものと思われます。

この状態で Windows 11 端末にリモートデスクトップでアクセスしようとすると、通常以下のように資格情報不足となり、サインインが行えない状態になってしまいます。

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今回はこれを回避してリモートデスクトップ接続を行う方法を見ていきます。

リモートデスクトップ接続を利用するために重要なのは大きく 3 点です。

1.リモートデスクトップの有効化

2. Windows Hello サインイン限定を解除

3.マイクロソフトアカウントのパスワードの用意

まず 1 番目のリモートデスクトップを有効化しましょう。

設定アプリのシステムから「リモート デスクトップ」を選択します。

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続いて「リモート デスクトップ」をオンにして隠れているサブオプションも確認しておきましょう。
同一ドメインにいない場合はネットワーク レベル認証は使えないため、オフにする必要が出てきます。

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続いて 2 番目の Windows Hello サインイン限定の解除です。
これを行わないと Windows Hello 関連のサインインしかできなくなるため、リモートデスクトップでのアクセスができません。

設定アプリのアカウントから「サインイン オプション」を選びます。

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追加の設定にある「セキュリティ向上のため、このデバイスでは Microsoft アカウント用に Windows Hello サインインのみを許可する」をオフにします。

これをオフにしているとリモートアクセスからパスワード認証できてしまうので、設定が終わったら元に戻すことが重要です。

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これで準備が整いました。
アクセス元となる PC からリモートデスクトップ接続を開きアクセスしていきましょう。
ユーザー名は「MicrosoftAccount¥UPN」の形式です。

ここで資格情報の保存にチェックを入れておくのを忘れないようにしましょう。
これをチェックしておくと次のアクセスからは Windows Hello とみなされる(?)ので上記 2 のチェックをオンにしていてもつながるようになります。

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資格情報は 3 で用意したマイクロソフトアカウントのパスワードを利用してアクセスしましょう。「このアカウントを記憶する」の設定を忘れ愛用にすることが重要です。

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これでリモートデスクトップ接続ができました!

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最後にもう一度ですが、設定アプリのアカウント - サインイン オプションの Windows Hello サインインのみを許可する設定をオンにしてください。

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手数が多く大変なので、この辺りは早くモダン認証にネイティブ対応してもらいたいところですね。

Azure Virtual Desktop 用のリモートデスクトップ接続アプリでは対応しているので、そう遠くない将来に期待したいです!

音楽:時間の砂

Microsoft 365 OneDrive 同期アプリの状態確認機能が展開されていました

久しぶりに Microsoft 365 Apps 管理センターをチェックしていたのですが、 OneDrive 同期アプリに関する機能がプレビューで表示されていました。

https://config.office.com/officeSettings/onedrive

中を見てみると、同期エラーやバージョン情報を確認できるようです。
今までは同期がうまくいっているか、端末から確認するほかなかったので、これは大きな進歩ですね。

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詳細もチェックでき、ユーザー・デバイス単位で確認することもできます。

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これらの機能を使うためには OneDrive 同期アプリを利用するだけではだめで、事前の設定が必要なようです。設定に当たっては、以下のように設定からテナントの関連付けキーを取得して、クライアントに適用する必要があります。

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適用方法はレジストリやポリシーでの配布です。

今回は簡単に適用できる方法としてレジストリでの設定を行っておきます。

レジストリエディタを開き、以下キー内にサブキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft

サブキーは左ペイン内を右クリックして行います。

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作成するキーは以下の通りです。既に作成されている場合はそのまま次の手順に入ります。

OneDrive

キーがある場合は左ペインを右クリックし文字列を新規作成します。

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作成する文字列は以下のものとなります。

名前を間違えた場合は F2 キーで再度付け直すことができますので活用しましょう。

SyncAdminReports

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作成した文字列をダブルクリックして値を入れていきます。値は先ほど設定画面でコピーした文字列をそのまま入れる形になります。

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こんな感じで作成できていれば OK です。

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ちなみに管理者にて一括設定したい場合は以下のコマンドを使うとよいでしょう。

管理者権限で起動する必要があるので、ログインスクリプトなどを活用して端末に設定してきます。(全体設定はグループポリシーを使った方が簡単かもしれませんね。)

reg.exe add HKLM\Software\Policies\Microsoft\OneDrive /v SyncAdminReports /t REG_SZ /d 「設定画面から取得したキー」 /f

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ちなみにこの機能、以下 docs によると設定してから 3 日程度しないと情報が表示されないようです。

https://docs.microsoft.com/en-us/OneDrive/sync-health?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

この docs には Intune などでの配布方法も書かれているため、利用前には一読しておくとよいでしょう。

音楽:vad

Windows 11 Insider Preview Build 22000.176 / 22449 リリース

今週の Insider Program の更新はいつもと違い、たくさんの方針決定が行われました。

Windows 10 と Windows 11 、 Dev Channel と Beta / Release Preview の分離です。

今週は Windows 11 の Dev Channel 向けに 22449 、 Beta / Release Preview  Channel 向けに 22000.176 がリリースされています。

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上記は大前提なのですが、一部例外がありまして Dev Channel でも Windows Defender Application Guard ( Microsoft Defender Application Guard )がインストールされている場合は 22000.176 がインストールされるようです。

上記のキャプチャはその例外パターンの場合ですね。

こんな感じに新しいビルドがあることは伝えられるのですが、インストールすることはできません。次回のバージョンアップまで待ちましょう。

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【この機能が有効になっていると Dev Channel の 22449 はダウンロードできません】

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この 22449 以降は Windows 10 の Dev Channel と同じく次期 Windows とは関連せずにバージョンアップが行われていくようです。とはいえ、 Windows 11 からは 1 年に 1 回の FU リリースなので意味が出てくるのは  FU リリース前の数か月に限定されそうな予感がしますよね。

このタイミングで Windows 11 における一部リリース制限の緩和が終了されるようで、 CPU が最低要件に達していない PC では以下のようにエラー表示がなされるようになりました。

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ちなみに Windows 10 でも 19044.1202 がリリースされており、こういったケースにおいては Windows 10 に変更していく必要がありそうです。

これはシーカーエクスペリエンスで提供されるようなので、 Windows Update のページから能動的に更新を取得しに行く必要があります。

さらに、 Release Preview にもリリースされたことで、 Insider for Business で Microsoft の標準サポートが受けられるようになったようです。

Intune や WSUS での設定方法が以下で述べられているので、今後早期に更新していきたい場合は見ておくとよいでしょう。

https://techcommunity.microsoft.com/t5/windows-it-pro-blog/commercial-previews-for-windows-11-and-windows-10-version-21h2/ba-p/2676467?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496

ちなみに今回の 22000.176 での新規機能はスタートボタン横の検索~チャットのボタンを非表示にする機能を設定アプリ上に乗せたこととなっていました。

今までは右クリックで隠せたと思うのですが、その機能がオフになっていますね。

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一方の 22449 では、 SMB の圧縮機能に対する変更が行われたようです。
今後リリース予定の Windows Server 2022 での SMB 機能では大きなファイル転送を行っている中で、小さなファイルは圧縮が効かなくなるアルゴリズムとなっていたようなのですが、それを改善したようですね。500 MiB を転送した後に 100 MiB の圧縮が見られない場合、圧縮する方がコストが高いとみなしていたようで、そのあとに高圧縮が期待できても圧縮しないという動きになっていたようです。

気になる方は以下の資料を読んでおくとよいでしょう!

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-server/storage/file-server/smb-compression?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496#understanding-and-controlling-compression-behaviors

音楽:さかしまだ

Power Platform での Azure ExpressRoute 接続に関する資料がとても詳しく書かれています

Microsoft 365 や Azure を組織で運用していると、結構な確率で Express Route の話題が入ってくることがあるのではないでしょうか。

Express Route に関する情報は以下の docs を参照してみること多いのですが、最近新たに加わった、 Power Platform に関する Express Route の資料が分かりやすく書かれていたので紹介したいと思います。

【 Azure Express Route 全体の概要】

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/expressroute/?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

【 Power Platform に関する Express Route の情報】

https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-platform/guidance/expressroute/overview?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

Express Route は万能的に使えるトラフィックではなく、条件に合致したトラフィックの改善に役立つものであることが明確に記されている資料となっています。

特に私が気にしたかったのは以下の Express Route 通過後のピンク線( Azure サービス と Microsoft Public Services の接続です)

https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-platform/guidance/expressroute/how-expressroute-works?WT.mc_id=M365-MVP-5002496#expressroute-controls-traffic-to-the-microsoft-network-not-within-it

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この図にある以下のコメントがとても大事となるように見えます。

「 No direct link between Azure IaaS and Power Platorm Servers. Within same data center, these would route normally.  」

これはデータセンターが一緒であればデータセンター内通信を使うのでトラフィックは Azure データセンターを出ることはないということを伝えてくれています。

Express Route のターゲットはプロバイダーの拠点と Azure データセンターとなるため、それ以外のアクセスは Express Route に関連しないよ。ということですね。

ちなみに Azure Express Route の FAQ には Power Platform に関することは書かれておらず、かろうじて近しいものとして Dynamics 365 のことが挙げられています。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/expressroute/expressroute-faqs?WT.mc_id=M365-MVP-5002496#is-dynamics-365-supported-on-expressroute

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CDS (現在は dataverse )は Power Platform でも拠点を指定できるので、そこと組織ネットワークの接点を Express Route に持たせることができる。という分けですね。

この資料、読み応え抜群なのでぜひ一読してみることをお薦めします!

音楽:Cat Blues

Microsoft 365 Call Quality Dashboard にアクセスしてみましょう

最近 Teams の管理センターにアクセスしていなかったのですが、久々に見てみたところ Call Quality Dashboard が追加されていました。

メニュー一番下の通話品質ダッシュボードですね。

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マイクロソフトのこの手のレポートはおまけ程度の作りだと思っていたのですが、このダッシュボードはかなり細かく内容をチェックできるようになっています。

https://cqd.teams.microsoft.com/spd/#/Dashboard/

基盤として Power BI を利用しているのでしょうか。データが表示されるまで若干読み込みラグがあるのですが、細かくデータが表示されるので、おそらくその場で集計処理を行っているのかと思われます。

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レポートの種類も豊富で、品質の状況をチェックするだけでなく、通話失敗状況を見るなど多角的に確認することができるようです。

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個人的にすごいデータ量だなと思ったのは Quality of Experience Reports です。

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メニューが左側に出ているのですが、 TCP セッションの使用量までチェックできるという力の入れようになっています。

Teams を組織内で使われている管理者の方は一見してみると面白いと思いますよ!

音楽:Car 24